« 遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (1) 一期一会を体感する | トップページ | 遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (3) 遷宮に学ぶ知恵 »

遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (2) ゆらぎのある景観・ない景観

織機の音のように、規則性があるのにゆらぎがあるというのは、自然界でよく見られることです。

たとえば下の紅葉した木。これは遠山郷で撮影したもみじの写真です。

S_14130_14117_no00

この写真を画像ソフトで処理して輪郭と色の変化を強調させてみます。

すると輪郭は複雑であり、色もたくさんの中間色があることがわかります。もみじの葉と木はどこでも同じように思えるので、ひとつのもみじの形を作って、それをコピーしてつなぐと、恐らくまったく趣が出ないでしょう。どこを見てもふたつとないゆらぎが入っていると思われるからでです。

S_14130_133956_no00

あるいは遠山郷にある旧木沢小学校の校舎。

S_14130_141947_no00

これも同じように輪郭と色の変化を際立たせてみます。すると輪郭は単純な直線で組み立てられているのではなくて微妙に曲がっていて、また色もたくさんの中間色があることがわかります。

S_14130_134440_no00

一方、大都会の高層ビルの写真を見てみます。

S_14130_142256_no00

同じように輪郭と色を強調するとどうでしょう。規則性が強くみられる反面、ゆらぎがほとんどないことがわかります。むしろゆらぎがあるのは空の色で、大都会で空を眺めるとホッとするというのも理由がありそうです。

S_14130_135137_no00

あるいは大きな橋です。

S_14130_14236_no00

これも輪郭と色の変化を強調してみます。するとはやはり橋そのものにはゆらぎはなく、あるのは空のゆらぎです。

S_14130_13527_no00

こうしてみてくると、田舎の景観は大都会の景観と比べてゆらぎが多そうです。そしてこのゆらぎの多さが、実は人の気持ちにとても良い働きをして、だから田舎の景観を見るとホッとするということがあるのではないでしょうか。

でもしかし、田舎、大都会と言ってもその基本は規則性の周りにゆらぎがあるかないかです。ですから本当は大都会でもゆらぎのある景観を作ることは大いに可能なはずです。

しかしそれはおそらくコンクリートや鉄でできた今のような構造物を並べることでは無理だと思われ、都市計画や都市を作る材料をゆらぎのある世界と素材に抜本的に直す必要があります。

(つづく)

|

« 遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (1) 一期一会を体感する | トップページ | 遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (3) 遷宮に学ぶ知恵 »

藤原直哉の記事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (1) 一期一会を体感する | トップページ | 遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (3) 遷宮に学ぶ知恵 »