遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (2) ゆらぎのある景観・ない景観
織機の音のように、規則性があるのにゆらぎがあるというのは、自然界でよく見られることです。
たとえば下の紅葉した木。これは遠山郷で撮影したもみじの写真です。
この写真を画像ソフトで処理して輪郭と色の変化を強調させてみます。
すると輪郭は複雑であり、色もたくさんの中間色があることがわかります。もみじの葉と木はどこでも同じように思えるので、ひとつのもみじの形を作って、それをコピーしてつなぐと、恐らくまったく趣が出ないでしょう。どこを見てもふたつとないゆらぎが入っていると思われるからでです。
あるいは遠山郷にある旧木沢小学校の校舎。
これも同じように輪郭と色の変化を際立たせてみます。すると輪郭は単純な直線で組み立てられているのではなくて微妙に曲がっていて、また色もたくさんの中間色があることがわかります。
一方、大都会の高層ビルの写真を見てみます。
同じように輪郭と色を強調するとどうでしょう。規則性が強くみられる反面、ゆらぎがほとんどないことがわかります。むしろゆらぎがあるのは空の色で、大都会で空を眺めるとホッとするというのも理由がありそうです。
あるいは大きな橋です。
これも輪郭と色の変化を強調してみます。するとはやはり橋そのものにはゆらぎはなく、あるのは空のゆらぎです。
こうしてみてくると、田舎の景観は大都会の景観と比べてゆらぎが多そうです。そしてこのゆらぎの多さが、実は人の気持ちにとても良い働きをして、だから田舎の景観を見るとホッとするということがあるのではないでしょうか。
でもしかし、田舎、大都会と言ってもその基本は規則性の周りにゆらぎがあるかないかです。ですから本当は大都会でもゆらぎのある景観を作ることは大いに可能なはずです。
しかしそれはおそらくコンクリートや鉄でできた今のような構造物を並べることでは無理だと思われ、都市計画や都市を作る材料をゆらぎのある世界と素材に抜本的に直す必要があります。
(つづく)
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