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遠山郷から日本が変わる、一期一会のリーダーシップ (5) とりあえずのまとめ

さて、こうしてみてくると、自然の奥深さがよくわかります。ここまでの考察を整理すると以下のようになります。

1、自然には型がある
2、型に合ったものは違和感がない
3、自然にはゆらぎがある
4、ゆらぎは懐かしい、美しい、命を感じる
5、型とゆらぎが合わさった現実は決して繰り返しのない一期一会である

すなわち人はまず型を学び、何度も何度も型を繰り返す。ところがそれは単なる規則の繰り返しではなくて、ゆらぎが入ることで毎回毎回が一期一会であり、そこに生命の源を感じる瞬間がやってくる。だから人はどんなに単調な人生に見えても、死ぬまで一期一会の幸福を得ることができる。

どうでしょうか。そういう精神と戦略に則って自分と人をリードしていくのが一期一会のリーダーシップです。これが再生後の日本を運営する最も重要なリーダーシップであり、これこそまさに健康と持続可能性の高い生活そのものと言っても過言ではありません。

莫大なエネルギーを使う今の生活から見れば、健康で持続可能性の高い生活は単調でつまらないように見えるかもしれません。しかしそれが本当はまったく反対なのです。むしろ今の生活のほうがゆらぎなくて単調で生命を感じず、人工的で不自然な規則性に満ちていて汚いのです。だから、やはり続かないのです。

そしてこの5つに加えてもうひとつ大変大事なことがあります。それは、遠山郷でお話しします。

実際に今年の研修では遠山郷で座学のほかに、一期一会を実感していただく体験を行います。それはお茶会への参加であったり、里山や廃村の散策、あるいは専門家の指導による「一期一会のお庭づくり」など、まだまだいろいろとメニューをそろえるつもりです。

では、「一期一会のお庭づくり」とはどんなものか、次にご紹介しましょう。

(つづく)

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