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鴨の解体体験を行うのは何故か

yuponです。

今月の遠山藤原学校では、kushikimiさんの「21世紀の肥溜め」プロジェクトが発進しますし、ジャズバンド 「eN」 のコンサートや、水野さんの写真教室 農園作業など内容もりだくさんですが、加えて 僕のほうからも「鴨の解体」体験プロジェクトを準備しています。

そもそも、なぜ鴨(アイガモ)のと殺・解体をすることにしたのか、その目的は何なのかこの記事で説明しておきます。

まず、アイガモ農法という米作りの農法がありまして、これは田植え直後にヒナのアイガモを田んぼに放ち、雑草をアイガモに食べてもらって田んぼの除草をおこないつつ、アイガモの糞を稲の肥料にし、秋にはその田んぼで育って大きくなったアイガモを食用にしようという一石二鳥の農法です。農薬除草剤を使わない農法です。

松本の知人Kさんのグループ(農家数軒)であわせて300羽のアイガモを今年は育てていたわけですが、毎年出荷しているアイガモの出荷先からキャンセルされて、育てたアイガモの売り先がなくなってしまい、それでうちに「カモを食用にひきとらないか?」というお声がかかったわけです。

知人のKさんによると、アイガモ農法はKさんの稲作体系に組み込まれており、来年以後も継続したいとのことで、さりとて自分たちで捌いて食べるには限界があるので、アイガモ農法の継続のためにはアイガモの出荷先を確保しなければなりません。

今回、僕は都合11羽のアイガモを引き取り、10月上旬に2羽捌いて食べました。(拙ブログyuponのロハスな日々 にて記事をUPしています)

 続いて10月10日に僕が主催する「山小屋の会」で仲間9人と6羽のカモを処理して、カモ料理を楽しみました。

11-2-6=3

あとカモは3羽残っています。

カモをと殺・解体する作業はそれなりに大変で、命を殺して食物にすることの大事さを改めて認識することができました。僕自身は以前ニワトリを自家採卵自給用に飼っていたころ、ニワトリを捌いて食べた経験はあるのですが、今回10数年ぶりにカモを捌いてみて、これは是非遠山郷でもやってみて皆さんと体験を共有するべきだと思いました。

藤原さんが代表をしている日本再生プログラム推進フォーラムでも、現在の行き過ぎた大量エネルギー消費社会から、社会全体を戦略的に低エネルギーで成立するように転換するべきだ、という提言が行われています。

そのためには、いったん昭和30年代を思い出して、そこに帰るべきだと・・・

おそらく昭和30年代といえば(僕は昭和35年生まれなので、昭和30年代の記憶はあまりありませんが)、鳥肉をはじめ肉というものはちょっとゼイタクな食材であったはずで、農山村地帯ではハレの祭りの日に備えて「庭先でニワトリを捌いて食べる」というのがそう珍しくなかったのではないかと思います。

それ以後、時代は急速に大量生産大量消費の方向に進み、ニワトリもケージでのブロイラー生産が主体となって、鳥肉はパックつめされた製品、あるいはフライドチキンなどに加工されたものが当たり前になっています。

これから始まるであろう大きな社会変化を思うと、様々なものを「地産地消」しなければならなくなるでしょうし、海外からの安い飼料の大量輸入によるケージ飼い養鶏も早晩行き詰まりがくるのではないか? と思います。肉をたべるためには、そのコミュニティの中で育てた鳥を絞めてたべる・・・そういうのが当たり前の時代の到来。

そのためには食肉を得るために生きた生物を絞めて捌いて食べるということを今のうちに体験しておいて、次の時代を生き抜くためのハラを決める必要があると思うのです。それが人間の食生活の原点なのですから。

とはいえ、「鳥を捌いて食べる経験を今のうちにやっておきましょう」と言われても、普通の都会人が生きたニワトリをどこかから調達してきて道具をそろえてお湯をわかして羽をむしる・・・という体験をするのは、あまりにハードルが高い。現状ではそこまで物好きな輩は100000人に一人くらいでしょう。

そこで、遠山藤原学校です。

遠山藤原学校が今後どういうプログラムを提供しながら活動していけるのか?我々遠山に集まるスタッフが提供するべきは21世紀を生き抜くための「本物のロハス」の体験の提供でしょう。 21世紀の肥溜めプロジェクトや 農作業・林業体験と共に、鳥を捌いて食すという原体験も遠山藤原学校のレギュラープログラムに入れてもいいのでは とおもうのです。(幸い上記のように、教材としてのカモも入手ルートはありますから)

まずは今回、お試し企画として生きたカモを持っていきますから、みんなで体験してみて今後どうするか考えてみませんか? カモは上記のように現在3羽います。

僕自身は一羽さばきますが、他にもやって見たいかたがいましたら3羽まで用意できます。ただし、羽むしりをするのは2-3時間かかるので、そのつもりでいてください。藤原先生の講義中に(先生の講義をパスして)ひたすら羽むしりをすることになるでしょうから。

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以下参考までに、10月10日に「山小屋の会」でおこなったカモ解体・カモなべパーティの様子をUPしておきます。遠山藤原学校でやるときもこんな感じになるはすです。

まず お湯をわかす(羽をむしるときにお湯につけるとむしりやすい)

Dscn1312_3

カモの足を縛る。(首の頚動脈を切ったあとぶらさげるため)

Dscn1316_3

カモの後頭部に竹串を突き刺して弱らせる。緊張の一瞬!

捌いているのは中学生男子(もちろん初体験)

Dscn1327_3

続いて女子大生とそのお父さん

Dscn1342_3

後頭部に串をさして弱らせたあと頚動脈を切って、さかさにぶら下げて放血する。

(写真省略)

みんなで羽をむしる↓

(一人で一羽分の羽をきれいにむしるのに2時間かかります。皮を食べずに肉だけをとるならもっと早くできるでしょうが、それではもったいないしムダに捨てられるカモがかわいそう。なるべくきれいに全部食べなきゃね。)

Dscn1351_3

ここまでくれば食材。

Dscn1355_3

解体作業 (学校でも解剖はやらへんので面白い。・・・中学生 談)

Dscn1358_3

肉の部位ごとに分ける

Dscn1360_3

他の食材も準備。もちろんカモ鍋にネギは欠かせない。

それから地物のキノコ

Dscn1371_3

カモの命に感謝して、いただきます!

Dscn1374

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