お知らせを転送します。
親愛なる皆様へ
ネオニコチノイド系農薬の使用自粛のお願いと
残留の多い果物、お茶の食飲用の危険性についてお知らせ
GOEN農場 服部晃、圭子
寒さ増す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
私たち二人はさる12月11日、埼玉県熊谷市で行われました有機農業関東集会(主催:有機農業関東集会実行委員会・共催:NPO法人全国有機農業推進協議会・NPO法人日本有機農業研究会・NPO法人有機農業技術会議)に参加しました。その基調講演で、青山内科小児科医院長・青山美子氏の「ネオニコチノイド系農薬の危険な実態」のお話を聞きました。この農薬については、すでにミツバチの大量死の問題でご存じの方もあるかもしれません。私たちは初めて聞きましたので詳しい内容はこれから勉強していくところですが、緊急を要すると思いお知らせとお願いをいたします。
講演はネオニコチノイド系農薬を空気中から吸ったり、散布され育った食べ物を食べたために起こった症状と実態についての恐ろしいお話でした。それによると人への被害がすでに蔓延し、この農薬の散布直下の住人や、散布した本人が急性の農薬中毒症状になったり、リンゴやイチゴを大量に食べた子どもが不整脈、記憶障害、精神障害をひきおこし、青山医師の診察を受けて農薬中毒と診断され、治療を受け、治癒した例が近年増大しているということでした。(年間1000人以上)
この農薬は1990年頃から使用されだした新農薬殺虫剤で、商品名では文末に記したようなものです。お米、野菜、豆、果樹など全般に使用され、とりわけイチゴ、トマト等の果菜類、リンゴ、モモ、ブドウ、なし等の果物、茶の日本の残留基準がアメリカ、EUに比べ20倍から500倍も緩いため残留が多く、毎日の使用や大量の摂取による健康被害が出ているとのことです。
ネオニコチノイド系の農薬は殺虫効果が大きい反面、哺乳類には比較的毒性が低いとのことで許可され、今では殺虫剤の30%以上に使用されている他、たんすの防虫剤、ペットのダニ退治薬、シロアリ駆除、ゴキブリ駆除剤、コンパネの木材の接着剤など、家庭に身近にあるものの中にも殺虫剤として入っているそうです。また、松くい虫防除の農薬は、以前は有機リン系だったそうですが、いまはネオニコチノイド系が使われているそうです。
農業での大量の使用と家庭にあるこれらのもの、空中からの飛散もあり、空気中や水道水を通して私たちの体にもうすでに入っていると気付かされます。体内に入ると分解され毒性がさらに強くなり、心臓の不整脈、体中が痛い、だるい、物忘れ、動悸などの症状を引き起こし、小児では、ADHD(注意欠陥多動性障害)等の発達障害の要因となる危険性もあるそうです。
このような情報は、国が許可している農薬のため一般にはまだ知られていませんが、1998年~1999年(有機リン剤による松枯れの空中散布の影響だと思われますが)に自殺者が倍増していることや、2005年から2008年に小中高校生の暴力事件が倍増し毎年増加していることと、この農薬の使用量の増大が比例していることなど、知れば知るほど大変なことだと思います。すでに自分自身も健康被害を感じますし(手の震え、意欲低下等)、水や空気、食べ物、飲み物から日本中がすでに被害を受けています。
お茶、果物は学校、病院、老人施設等でも大切な食べ物です。栽培の履歴が明確でないお茶の使用は控え、麦茶等で代替するなどの緊急対策も必要と思います。農業者や医療関係者など、命を守るお仕事、活動をされているみなさまにはこの事実をまず知っていただきますようお願い申し上げます。
新殺虫剤ネオニコチノイド系は、脳神経を犯し、興奮させたうえ、殺す農薬です。
ミツバチが死に、昆虫が死ぬ農薬が大量に浸透している食べ物を食べて、人間には影響がないとはいえません。脳、神経系を興奮させ、死なせる農薬です。暴力の衝動に駆られた犯罪や、子どもの虐待、、、、社会的要因、個人の性格等では不可解すぎる昨今の現象、これだけ多くの農薬残留のある食べ物を食べていることとのつながりも予感せずにはいられません。
大量のお茶の飲用、果物の食用、習慣的な継続摂取には注意してください。
特に脳の発達途中にある乳幼児に、注意してあげてください。
減農薬農家の方々は、使用されている農薬のチェックをお願いします。有機農家も周りの農薬の実態を知ってください。4キロ飛散する農薬だそうです。
そして、農家の方々には、この春からのネイニコチノイド系農薬の毒性を調べ、使用を停止してくださいますよう、お願いします。
来年の三月には国の基準値が五分の三くらいに下げられる予定だそうです。国が登録を下げるのを待っていたら被害は大きくなっていきます。一人一人の自粛を呼びかけることが、今できることだと農業者として思っています。農業だけでなく、家庭殺虫剤、建材製造も調べてみて下さい。
人の言うことをうのみにだけはしないでください。判断をなんでも人任せにすることこそ、このような事態につながっているのだと思います。まずは自分や家族の食べ物飲み物(特に国産の果物、お茶)をやめたり変えてみて、症状の変化を調べてみて下さい。まずは自分から。この農薬の事を調べて、しっかりと知ろうとすることが大切です。
健康で安心で助け合いが生きている幸せな社会が続くよう、多くの方の英知で被害を止めましょう。
2010年12月18日
GOEN農場 Email:egoma@proof.ocn.ne.jp FAX:0574-76-2725
ブログ:goenfarm.hida-ch.com/
ネオニコチノイド系殺虫剤(商品名)一部です。
《有機塩素系》
・アセタミプリド(モスピラン、マツグリーン、イールダー)松枯れ対策、シロアリ駆除等
・クロチアニジン(ダントツ、ベニカ、フルスイング、モリエート)稲のカメムシ防除等
・イミダクロプリド(アドマイヤー、ブルースカイ、アースガーデン、アブラムシムシ
ガウチョ、タフバリア)野菜の長期的防除等に
・チア ・チアクロプリド(バリアード、エコワン、エコファイター、)お茶等
・チアメ ・チアメトキサム(アクタラ、ビートリコップ、クルーザー)野菜のアブラムシ
・ニテンピラム(ベストガード)稲のウンカ、野菜のアブラムシ、動物用医薬品等
《非有機塩素系》
・ジノテフラン(スタークル、アルバリン)稲のカメムシ防除、お茶、野菜、シロアリ駆除等
2008年には129品目だったのが現時点(2010年12月)で569品目(!)になっています。
このような重大な害を知らずに、使用量がさらに増えていくことが予想されます。
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