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土の深さの差について考えられること

まえに土の深さを計った結果をこのブログに載せました。

今回は、その計った結果をもとに原因をちょこっと考えてみたいと思います。

原因の1番は面倒を見きれなかったこと。予想外に面倒が見きれませんでした。

原因の2番は環境作りができていないことです。

10cmしか耕せなかったのは、理屈としては生チップの中身に針葉樹が多かったこと。

でも、40cm耕せているところも針葉樹なので、これはこの理屈では説明が難しいかも知れません。言えることは菌が育つ環境になかったことです。

チップの厚さや作物のあるなしや水分や日照など大きく差がでるように思えませんでした。

人参(18cm耕せた)の所は、作物があるからかという感じも受けます。

作物の周りが幾分耕せているようなので。(人参は種を撒いて育てています。種を撒く前は、チップと土を混ぜる意味で刃を立てず、耕運機自体の重さで耕したという程度です。)

人間でいうと同じテキストで同じ授業をしても、成績は一定しないという感じかも知れません。

原因の3番は面積が大きすぎたことです。もっと小さい面積10坪とかせいぜい20坪を限度として元菌を大量に入れたらいい結果なりデータは採れたと思います。

(しかしながら今思えばで、当時は元菌も簡単に手に入れられず、そう小さな面積に高コストをかけずとも良いかなと思っていました。10坪に仮に1万円も菌を入れたなら、他にもやりようがあって、成果が出てもあまりここでの意味があると思えなかったんですね。)

不耕起の冬期湛水田を良いと分かったとして、これをどこの田んぼでやろうと思っても現状では実際1年中田んぼに水を張ることは難しいようです。同じように、キノコ菌やチップに頼ってしまうなら、キノコ屋さんや植木屋さんの隣でないとなかなか難しくなります。

頼ること自体が肥料を使うことと、あまり変わらなかったかなと反省をしています。

いずれにしろ放置(結果的無関心)も依存(過干渉含む)も行けませんね。

この土地を生かしたやり方(個性を生かした)と適度な刺激、子育てと同じで、これが難しいと思いました。

これをもとに、さらに挑戦をして行きたいと思っています。

これからは誰にも出来る誰でも農が必要と思っています。

そして、これは誰にも出来る誰でも農法でなく、自分にしか出来ない(その土地を生かした)誰でも農法があるように思います。

無いものねだり(希少)とおカネ(資本)では、20世紀の経済学と経営学ですから。

今日は、農作業をしなかったので、エネルギーが余っている様です・・・。

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農園」カテゴリの記事

コメント

大谷様

炭素循環農法のサイトを見ると廃菌床の効果が
掲載されていることが多く
地元でも探してみましたが、すでに業者とパイプが
できていたり絶対数が少なかったり
長野の方では電話1本で持って来てくれるそうです
ここ数日考えたり探したりして廃菌床にこだわるのは辞めようかとも考えています
散々苦労して手に入れても後が続きません
費用をかけすぎて引っ張ってくるのは20世紀型です
地元で置かれている状況がそれぞれ違いますので
まず無理なく続けられることをやろうと考えています
藁の調達一つにしてもなかなか有りません
農家が無理なら藁床を扱う畳やで屑をもらうとか
チップは無理でもおがくずをもらうとか
おがくずは材木屋さんもそうですが建具屋さんでも
出ます鮮度は落ちますが、これなら知り合いが
います
生ゴミも家で1日に出るのはほんのわずかですので
豆腐屋さんでおからをもらうとか
竹林で葉を集めるにも荒れているところは進入が困難ですし
整備されているところは売り物を扱っていますので
入れない、でも整備された竹林のそばに歩道や溝が有ると案外積っていたり溜まっていたり
自分の街を見渡して自分流のやり方がいいかと
考えるようになりました
これは仕事をする上でも型になる大事な所だと
思います
小さな市民農園の一区画ですがコツコツやれば農だけでなく
いろいろと見えてくるものが有りそうです
今後ともご指導お願いいたします

 林 芳弘 拝

投稿: 林 芳弘 | 2010年9月20日 (月) 23時32分

はじめまして

 いつも役に立つお話をありがとうございます。
大谷様の今回のメッセージ、そして林様のコメントにとても勇気づけられました。
廃菌床を見つけられず落第生のような気持ちでいました。
 今暮らしている環境でできることを自信をもって試していきたいと思います。

 
 

投稿: kirako | 2010年9月21日 (火) 20時37分

kirako様

初めまして
農園の野菜たちを見ている母乳を飲んでいる
子供の姿が思いだされます
3時間おきの真夜中の授乳でも父親はタダ見ているだけしかできませんでした
粉ミルクが有るとはいえ、この子の生命線はこの母乳
かと思いながら見ていたことを思い出します
真夏の猛暑で痩せた農園の土はすぐに乾いてしまいます
自分が水やりを辞めてしまうとこの野菜たちも
これっきり
枯れてしまうのかと思うと何やら母になった
気分です
そんな単純な発想でやっております
今日も竹の葉っぱを大量に調達してきました
交差点脇の歩道にけっこうな厚さで積っています
信号待ちのドライバ-は何をやっているのかと
ふしぎに思ったかもしれません
農園初心者がいろいろな方にアドバイスをいただきながらど素人の野菜作りりに挑戦中です
朝は犬の散歩の途中夕方は水やりのため仕事帰りに
立ち寄るようにしています
ずっと見ていると何かがわかってくるかもしれません
遠山郷へ行こう のブログで市民農園の画像を
アップしていますのでよろしければ立ち寄ってみてください

 林 芳弘 拝

投稿: 林 芳弘 | 2010年9月21日 (火) 21時52分

農園の野菜たちを見ている と
です
一文字脱落です
確認不足、反省です

 林 芳弘

投稿: 林 芳弘 | 2010年9月21日 (火) 21時56分

>>林さま

・おはようございます。太一朗です。

・林さんのお気持ちが、とてもよく伝わります。

 真夏の水遣り
 葉っぱの調達(微生物たちのエサ)
 朝に夕方に立ち寄るように

・やはり相手は”生き物”ですから、「今日も元気にしているかい?」という気持ちを持って世話をする(向き合う)必要がありますよね。
そして、そのうちきっと、応えてくれます。

>ずっと見ていると何かがわかってくるかもしれません

・その通り!と思います。
今まで自分が知らなかった(気付かなかっただけ)世界(そこらじゅうにあります)から、沢山の楽しい発見という収穫が得られることでしょう。

 
>>kirakoさま

・はじめまして。私も農は初心者です。
 高津と小田原で、”廃菌床に頼らないたんじゅん農”を模索しています。

 mixi ですが、たまに経過報告をしながら、皆さんのお知恵を拝借しています。(ご参考まで)

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=56424997&comment_count=42&comm_id=4166693
(mixiトピック 小田原農園の経過)

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41725946&comm_id=4166693
(mixiトピック 自然農食たかつレポート)

http://tanjunnou.blog65.fc2.com/blog-category-5.html
(たんじゅん農法の広場HP たんじゅんさん訪問)

 ※愛知の稲垣さんや、福岡の山下さんなど、剪定チップや雑草などを炭素資材のメインに取り組んでいらっしゃる方の記事もあります。

・楽しみながらやりましょう。どうぞよろしく。

投稿: 山本 太一朗 | 2010年9月22日 (水) 07時15分

大谷農園長さま

・おはようございます。

・炭素資材と土の団粒化について『土の若返りをはかる 粘土農法 サン・ラ・テールの威力』(農文協)を読みました。

→サマリーは、以下#39,40をご参照下さい。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=56424997&comment_count=42&comm_id=4166693
(mixi 小田原農園経過)


・特にイナワラ堆肥の様子については、何かヒントになるような。もう少し探究してみたいです。

いつもありがとうございます。

投稿: 山本 太一朗 | 2010年9月22日 (水) 07時23分

みなさん、こんにちは

ありがとうございます。

ブログに少し書かせていただきました。

よろしければご覧ください。

投稿: 大谷賢司 | 2010年9月22日 (水) 10時51分

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