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コメントありがとうございます。10/09/22

素直にやること、ちゃんとまねる(学ぶ)こと。
これは大事ですね。

一方で、いろいろ試すことも大事ですね。
土がどこも違うように、栄養の取り方、与え方の条件はどこも違うはずです。

とにかく頭に、へんなとらわれが起きると、土もうまくいきません。

農大の初代学長 横井時敬先生のおっしゃる通り、
稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け
ということだと思います。

次に、おから、おがくずに関してです。

おからを入れたりおがくずを入れるのも一つと思います。

おからは窒素の固まりだからという方もいるとは思いますが・・・。

おがくずとおからは入れる場合、入れ方に注意が必要です。

特に醗酵させない生の場合は、ごく少量から行った方がよいと思います。

土の改良としてキノコ菌を使うので無ければ、

いっそおがくずとおからを一緒に醗酵させて改善的に漢方的に使うのもひとつだと思います。

こういった場合の土の観察の方法は、普通、雨の日は農園に行きたくないものですが、

雨が地面にしみ込んでいるか。以前よりどうか。それだけで、団粒化しているかも分かります。(団粒化すると雨が地中にしみ込んでいきます。そうすると最後は水やりの心配もなくなります。)

当然、おがくず、おからを今日入れて、明日すぐに変化はありませんから、

焦らないことも、現場を放置しないことも大切ですね。

ついでに経験から申し上げますと、

おからは腐敗しやすいです。水分の管理が難しいです。

市民農園など面積がある程度ありますと、ひと雨で水分過多になり腐敗します。

おがくずは、ある程度量があるとパラパラと全体に撒けず、また、面積が小さいと撒き過ぎてしまいます。

一か所に撒いて広げようとしても、なかなか農園に散りません。

パラパラと撒けず、結果として一か所に置かれることがあるのですが、

今度は水分を受け付けなかったり、土との接触面でべったりとして、水分過多、

場合によってはおがくずの下に水の膜が出来ます。

これはよいことではありません。(窒息状態や水分過の上にさらに水が土の温度自体を下げてしまい微生物の活動が妨げられます。)

最後に、落ち葉、枯れ葉などはどんどん入れても構わないようです。

上手にまくと雑草を抑えてくれる効果も期待できます。

ただし、匂いの強い葉っぱと層が出来るほど入れることはお勧めできません。

葉っぱは、土と接触している方が調子が良いようです。

個人的なものですが、多少なりご参考になればと思います。

そしてお試しいただいてまた、結果などお教え頂ければ嬉しい限りです。

長々と書きましたが、やってみないことには理屈でしかありませんので、

なんでも、やってみるのが一番だといつも思っております。

山本さま

いつも鮮度の高い情報をありがとうございます。

今後ともよろしくお願い致します。

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農園」カテゴリの記事

コメント

大谷農園長 さま

・流石!毎日現場を張ってらっしゃる方の一言(ちと長い?)は、ストんと腑に落ちます。

・冬瓜も御見事!でした。

いつもありがとうございます。
御蔭さまで農友のわも広がっています。

投稿: 山本 太一朗 | 2010年9月23日 (木) 00時33分

大谷さま

お忙しいところ詳細な考察の記事ありがとうございます。
当地で入手可能なものも困難なものもあり費用対効果を
考える上でとても参考になります。

寒冷地なので参考になるかどうかわかりませんが
私も転換わ始めたらどこかに画像、文章をアップしたいと
思います。みんなで情報交換していきましょう。

投稿: トマト | 2010年9月23日 (木) 07時38分

山本 太一朗様、トマト様

おはようございます。
いつも、ありがとうございます。

一言が長くなりましたね。
あれで半分以上縮めましたが(笑)

いろいろ情報を共有して、
みんなの農ができると良いと思っております。

よろしくお願い致します。

投稿: 大谷賢司 | 2010年9月23日 (木) 09時03分

大谷様、林様、山本様

 ご丁寧なご返信や情報、ありがとうございます。皆様の輪に入れていただいたような
気持ちになり、何かとてもうれしくなりました。


 海ばたの町に住み、きのこ農家は市内に一軒もない環境の中、「廃菌床が手に入ら
ない」と悩んでいた自分がちょっと恥ずかしくなりました。

 一年をとおして温暖で多雨の気候なので、落ち葉・草・ぬかなどは容易に手に入り、
木のチップは市役所が無料で市民に配っています。 土地の特徴を最大限に生かした
方法があるはず。そのように思えてきました。

 皆様の情報交換の中に、どうぞ加えていただきたく思います。これからもよろしく
お願いします。
 
 

投稿: kirako | 2010年9月23日 (木) 21時52分

kirako様

こんにちは

私もそうですが、みなさん試行錯誤の方が多いかと思っています。学校も会社も場合によっては政治家も、選択肢から選ぶという事をし過ぎているうちに、目先に囚われがちになって、選ぶことが正解と思っているのかも知れませんね。さて、キノコ菌ですがこれから秋です。キノコをたくさん食べてキノコの石突きを畑に入れるといいと思います。置きっぱなしにせずに埋めずに、和えればきっとその菌か、その菌が呼んだ菌が活躍を初めてくれますね。いつもありがとうございます。

投稿: 大谷賢司 | 2010年9月24日 (金) 10時48分

大谷さま、農友の皆さま

・今朝(5時起きです)、mixiのご質問にお応えしようとしていて、偶然、かなり面白いHPに遭遇しました。

http://www2.tokai.or.jp/shida/FarmAssist/tuchi_top.htm
(耕楽園 Farm Assist by いちじくの志田ファームさん)

・「堆肥ではなく、生の有機物を!」というフレーズが眼に飛び込んできてビックリ。

・内容は「たんじゅん農」の趣旨とも重なっていて、技術的な事柄も網羅し、しかも分りやすく書かれています。


・「有機物」の項、まずはご一読下さい。
http://www2.tokai.or.jp/shida/FarmAssist/yuukibutu.htm

投稿: 山本 太一朗 | 2010年9月24日 (金) 13時22分

山本 太一朗 様

こんにちは

これは大変参考になります。

ありがとうございます。

投稿: 大谷賢司 | 2010年9月24日 (金) 18時16分

大谷様
 キノコの石突き、さっそく試してみたいと思います。
 

山本様
 ありがとうございます。ゆっくり拝見し、参考にさせて頂きたいと思います。

投稿: kirako | 2010年9月25日 (土) 00時02分

農友の皆さま

・返信拝受。

・本件、mixiにも関連情報をアップしました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=56596385&comment_count=4&comm_id=4166693

・私の場合「施肥」が本位ではありませんが、
  ○ 微生物のこと
  ○ 有機物(炭素資材)のこと
  ○ 土(土壌)そのもののこと

 これらの基本をよく識って、現場の観察眼と対応力を磨きたいと思っています。

・点と点を繋げば線になり。線と線で面が出来る。3つ以上の線があれば、多面が観えて次元が上がる??

 観点の異なる方法論を複眼的に識ることで、新たに観えてくる世界があるはずです。
(でも、あまり囚われずに行きましょう)

投稿: 山本 太一朗 | 2010年9月25日 (土) 09時31分

太一郎さん、皆様

大変ためになる情報ありがとうございます
今回遠山郷で訪問させていただいた
地元の方の急傾斜地の畑ですが、それはそれは
立派なできの野菜たちで
傾斜地であるので土の流出を防ぐため
空いたスペ-スにはすぐに次の野菜を植える
雨で流されないよう全面に山の葉っぱ枝等を
土が見えないよう敷きつめていらっしゃいます
淡々と丁寧に工夫しながらこの生活を続けてこられたんだと思います
平地が貴重なこと、土の流出防止の側面が強いですが
循環農法そのものかなと思いました
土もよく肥えていると思いました
継続と愛情のたまものです
感動する光景でした
継続することはやはりすごい

遠山へ行った時は足を運んでいろいろお話をお聞きして感じてこようと思います
市民農園は植え付けと竹の葉の全面敷き込みが
終わった所です

 林 芳弘 拝

投稿: 林 芳弘 | 2010年9月26日 (日) 18時51分

山本様のご紹介くださいました「土の若返りをはかる 粘土農法 サン・ラ・テールの威力」を取り寄せ
拝見しました。粘土農法はいづれ試してみたいと思っているのですが、この本の中に、
落ち葉に関しおもしろいことが書いてありました。これからの季節に拾える新鮮な落ち葉が最も
よく(土の若返りを目的とした場合)、春に集めたものはケイ酸が流れ出て価値がない、とありました。

 現在やっている畑の一部分は、化学肥料や石灰に疲れた印象があるため、秋の落ち葉を
粘土農法とともに試してみたいと思います。

 畑全体は、テキストとして、

>川口由一さん監修・鏡山悦子さん著の「自然農・栽培の手引き」

を見ながらやってきました。野菜の味もおいしくなり、また、畑から立ち上る雰囲気も典雅なものと
なりました。

 林様の竹の葉活用、初心者の私は初めて知りました。近いうち試してみようと思います。

 大谷様皆様のお陰で、土そのものへの関心を深くしております。

投稿: kirako | 2010年9月26日 (日) 21時35分

追伸

 落ち葉に関し、今年の1月から果樹畑の部分に(と言いましても、猫の額のような小ささです)
落ち葉を何度も繰り返しまく、ということをしてきました。つまり、秋の新鮮な落ち葉は入って
いないのですが、果樹はほとんど全部、見違えるようにすくすく育つようになりました。肥料と
しての効果でしょうか。

 林様のご紹介されます遠山郷での感動的な光景、ブログでも拝見しました。もしや、
自分の畑に木を植える方法もあるのかな、と考えたりしました。

投稿: kirako | 2010年9月26日 (日) 22時28分

みなさん、こんにちは

農園長を仰せつかっております。
大谷です。

なんか、このブログも醗酵を始めてきたようですね。

モニターからも、醗酵香がしてきます(笑)

これからみなさまといろいろ学んだり試したり、
時に悩んだりと楽しみにしております。

今後ともよろしくお願い致します。

追伸

kirako様

ご自分の畑でミニ里山が出来たらすばらしいですね。

ご活躍を楽しみにしております。

投稿: 大谷賢司 | 2010年9月27日 (月) 12時24分

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