« あ~、びっくりしたぁ~ | トップページ | 土曜農作業Day »
今朝は、きれいにトウモロコシが食べられました。
天候と強風で出来はよくなかったのですが、
実の入ったものは全滅。まったく収穫が出来ません。
一晩で、楽しみもおわりです。
ハクビシンですね。食べたのは。 支柱のところだけ、食べにくかったようで、皮も剥いて、きれいに食べつくします。
長谷川さんの息子さんのなのに、困っちゃいますね。
他にも、スイカがありますので、これは大変です。
この辺では、加藤大善さんの大善僕場の付近も、トウモロコシは全滅。うちの農園の上では、スイカが全滅。
もちろん、ビワなども被害に遭っています。
農家がやる気が失せるというこの害獣どう取り組むかが、大切ですね。
2009年8月 7日 (金) 農園 | 固定リンク Tweet
「ミスター奇遇」と言います、こんにちは。藤原直哉さんのインターネット放送局のページをいつも見せていただいており、そこからこちらへ訪れました。私は、10年あまり前に首都圏でのサラリーマンを切り上げて東北地方の農村部にUターンし、それ以来家業の農家を営んでいます。私は家業の分しか野菜も果物も作らないため、むしろ皆さんの方が幅広い経営をされているなあと感心して見せていただいています。無肥料農法とかの情報も参考になります。 お茶も作って販売しているとのことで、写真がありますが、とても幅広いです(うちの地方ではお茶はとれません)。遠山郷のページだったと思いますが、藤原観光農場産のジャガイモが写真で出ていて、とても美味しそうに撮れた写真がありました。実物がおいしくても、写真も美味しそうに撮れるとはかぎらないので、本当に美味しいんだろうと思いました。
遠山郷のページにも登場していますが、この「ハクビシン」。キュートでラブリーな小動物のようですが、これだけ「食いしん坊」(笑)だと、本当に作物の管理は大変ですね。現地の他の農家など、以前から地元に住んでいる住民はどういう方法で対処しているのかなあと思いました。かりにハクビシンをつかまえたとして、タヌキ鍋みたいな形で食べられる動物なのか、などなど。病気の問題もあるので、むやみに食べたりしない方が良いでしょうけども。(笑) 小動物もあまり殺さない方が良いのには決まっていますが、こういう小さい動物だと、柵を作ってもすき間から入り込みそうですから、作物を完全に防御する、というのはかなり難しそうです。本当に、地元民はどういう防御をしているのかな、と不思議に感じます・・・。
ハクビシンは、私はまだ見たことがなく、うちの地方には住んでない動物だったと思います。こちらの地方にいるのは、イタチやタヌキをのぞけば、キツネ・カモシカ・ツキノワグマで、山林に食物がある限りは、里に下りて来て作物を荒らすこともありません。ごくまれに、山間部を走る鉄道の窓から線路よりも高い山肌に登っているカモシカが見れることもありますが、ほとんど見れる機会はありません。 歴史的に、そちらの地元民はハクビシンの食べ荒らしをどう防いで来たのか、防御方法を聞いて何かを設置される場合は、ぜひまた写真で見せていただきたいと思っています。では、いよいよ暑い8月、お仕事がんばって下さい。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月 9日 (日) 07時55分
ミスター奇遇様
こんばんは。 農園長と大谷です。
いつも、ご覧頂きありがとうございます。 ハクビシンですが、このあたりでは、 相当な被害ですね。
農関係は、西湘といわれるこの地域も、人手不足です。 以前は、若い男子が、総出で山に入って整備や退治などしていたようですが、高齢化と人手不足によって、山に入る事ができなくなったようです。
こういう作業や行事も、20世紀型の経営としては、生産性があるとは言えず、なかなか理解を得られないというところもあるようです。
現在では、事務所の周りの住宅地もハクビシンが走っているそうです。(夜行性でなので、普通は気づかないだけだそうです。)
対策も、これといった有効な方法は、ないようですが、普段から農作物を目当てにしている訳では、ないと思うので、荒廃地を山を含めてどうするか、というのが問題ではないでしょうか。大都市などで行われている窓割れ理論を農地、里山もやっていかないと、いけないと思います。害獣駆除と作物保護だけでは、現象叩きだけですので、いずれ限界がくるように思います。
今は、駆除と保護をしながら、再生をしていく時期と思っております。
投稿: 大谷賢司 | 2009年8月 9日 (日) 20時55分
お忙しい中、回答ありがとうございました。してみると、人間もハクビシンも、今はちょっと大変な時でしょうか。私も、前に西湘や小田原に行ったことがありますが、もう数十年もたっていました。今の西湘地方の山林・住宅地の様子は検討もつきません。今のそちらは宮崎駿のタヌキもののアニメのような状態かもしれませんが、ハクビシンと人間が、何とかすみ分けや共生でうまくやって行けることをお祈りしています。
昨年あたりから水田で稲作も始めておられるとのことですが、本当にご苦労様です。今、水田のうちで水の流れで一番上流に当たる一枚だけ、だいぶイモチ問題が出ていると写真や放送でふれておられました。かなり水温が低いみたいなのでご苦労様です。その辺の水田の上流にちょっとした溜め池でもあったなら、溜め池が水温を上げる機能を果たしていましたから水田には良かったわけですが、今年のイモチ病害は残念でしょうね。 すべての田が良作になってくれればそれにこしたことはありませんが、今は一番上の一枚がいわゆる「捨て石」になっているみたいです。この田が溜め池の機能を肩代わりしており、他の田を生かしているものとあきらめるしかなさそうです。一番上の田は冷たくて大変ですが、自分が冷たい水を温め、下の田に温かい水を供給してあげている印象です。他の水田で良い収穫をあげるために、他の何かを犠牲にしなければならないことは良くありますし、今年はこれで仕方ないと見切りを付けることも出来そうです。 来年、一番上の田だけ、寒冷地で作っている品種などに代えてみるのも良いかもしれませんし、一番上の田(かその一部)を溜め池として使うのも良いかもしれません。今年の収穫までもう少しありますし、お体いたわりながら頑張って下さい。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月13日 (木) 20時22分
イモチ問題の水田の件ですが、お話の内容から、その田から下の田に水を回しているものと私は思い込んでいました。もし下の田につながってなかったとしたら、私のかん違いです。どんな感じなのかなと思いますが、昔の日本人は水田の上流に溜め池を設けて水温を上げたりしていたようです。寒冷地である東北地方では、今も溜め池(やその遺構)が残っています。では、収穫までもう一息がんばりましょう。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月13日 (木) 20時43分
ミスター奇遇 様
おはようございます。 いつも、ご覧頂き、 いろいろご助言までいただきまして、 ありがとうございます。
ハクビシンも、本来住むべきところで、 住めば1番良いのかも知れません。 食べ物を含めて、環境に納得がいかなければ、 何度でも出没するかもしれないと思います。
イモチは、どうもあの場所は、 イモチのよく出る場所だそうです。 土壌を醗酵消毒して、来年は、温めにしたほうが良いように、思っています。 そうすると、日の光がもう少し欲しいところなので、その辺が課題です。 水回しも、今回は、おっしゃる通り、1箇所からの引き込みです。 入排水は、秋、冬と次回は、もう少し、時間をかけて、田んぼを作りたいと思っております。 現在は、ビニールの管を入水口から、引いて、 管の水を少し温めたり、冷たい水が、上の田に直接入らないようにしてみたり、時に、管をはずして、上の田で、水を少しでも温めて、下の田に、冷たい水が入らないようにと、温度を見ながら、やっています。
イモチも、ハクビシンも、これ以上広がらないようにと、思います。
里山も日本も、放置から荒廃へ、化学肥料農薬(安易、理屈と現象対応)から、地力(大本)の低下が来ているようです。
すべては、もとがヒトですので、鎮魂とリーダーシップで、再生をはかりたいと思います。
今後も、よろしくお願いいたします。
投稿: 大谷賢司 | 2009年8月14日 (金) 10時19分
大谷様、お忙しい中を回答ありがとうございました。お盆が来て全国的にかなり暑くなりましたが、皆さんご苦労様です。 イモチの件とハクビシンの「食いしん坊」(笑)の問題を読ませていただいていると、現場の実情は良く分からないまでも参考になります。田の日当たりが悪いこととか、良くある問題ですし。本当に、繁栄の基本は地力・大本にあるわけで、荒れてしまったところを直しつつ食料生産していくのみでしょう。 たいてい同じハクビシンが来て食べているのかなと思いますが、おいしい物に目がない(笑)ようなので、作物を食べ尽してしまわないようお祈りしています。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月16日 (日) 12時56分
ありがとうございます。 いろいろご指導いただきまして、 ありがとうございます。
年々、年々よくなるように、少しずつでも。 よくしていきたいと思っております。
他の棚田も、出穂してきましたので、 収量を減らさないように、見て行きたいと思います。後半は、猪とすずめの警戒に入ります。
また、ご訪問いただけたらと思います。
ありがとうございます。
投稿: 大谷賢司 | 2009年8月16日 (日) 21時22分
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
この情報を登録する
コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。
内容:
コメント
「ミスター奇遇」と言います、こんにちは。藤原直哉さんのインターネット放送局のページをいつも見せていただいており、そこからこちらへ訪れました。私は、10年あまり前に首都圏でのサラリーマンを切り上げて東北地方の農村部にUターンし、それ以来家業の農家を営んでいます。私は家業の分しか野菜も果物も作らないため、むしろ皆さんの方が幅広い経営をされているなあと感心して見せていただいています。無肥料農法とかの情報も参考になります。
お茶も作って販売しているとのことで、写真がありますが、とても幅広いです(うちの地方ではお茶はとれません)。遠山郷のページだったと思いますが、藤原観光農場産のジャガイモが写真で出ていて、とても美味しそうに撮れた写真がありました。実物がおいしくても、写真も美味しそうに撮れるとはかぎらないので、本当に美味しいんだろうと思いました。
遠山郷のページにも登場していますが、この「ハクビシン」。キュートでラブリーな小動物のようですが、これだけ「食いしん坊」(笑)だと、本当に作物の管理は大変ですね。現地の他の農家など、以前から地元に住んでいる住民はどういう方法で対処しているのかなあと思いました。かりにハクビシンをつかまえたとして、タヌキ鍋みたいな形で食べられる動物なのか、などなど。病気の問題もあるので、むやみに食べたりしない方が良いでしょうけども。(笑)
小動物もあまり殺さない方が良いのには決まっていますが、こういう小さい動物だと、柵を作ってもすき間から入り込みそうですから、作物を完全に防御する、というのはかなり難しそうです。本当に、地元民はどういう防御をしているのかな、と不思議に感じます・・・。
ハクビシンは、私はまだ見たことがなく、うちの地方には住んでない動物だったと思います。こちらの地方にいるのは、イタチやタヌキをのぞけば、キツネ・カモシカ・ツキノワグマで、山林に食物がある限りは、里に下りて来て作物を荒らすこともありません。ごくまれに、山間部を走る鉄道の窓から線路よりも高い山肌に登っているカモシカが見れることもありますが、ほとんど見れる機会はありません。
歴史的に、そちらの地元民はハクビシンの食べ荒らしをどう防いで来たのか、防御方法を聞いて何かを設置される場合は、ぜひまた写真で見せていただきたいと思っています。では、いよいよ暑い8月、お仕事がんばって下さい。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月 9日 (日) 07時55分
ミスター奇遇様
こんばんは。
農園長と大谷です。
いつも、ご覧頂きありがとうございます。
ハクビシンですが、このあたりでは、
相当な被害ですね。
農関係は、西湘といわれるこの地域も、人手不足です。
以前は、若い男子が、総出で山に入って整備や退治などしていたようですが、高齢化と人手不足によって、山に入る事ができなくなったようです。
こういう作業や行事も、20世紀型の経営としては、生産性があるとは言えず、なかなか理解を得られないというところもあるようです。
現在では、事務所の周りの住宅地もハクビシンが走っているそうです。(夜行性でなので、普通は気づかないだけだそうです。)
対策も、これといった有効な方法は、ないようですが、普段から農作物を目当てにしている訳では、ないと思うので、荒廃地を山を含めてどうするか、というのが問題ではないでしょうか。大都市などで行われている窓割れ理論を農地、里山もやっていかないと、いけないと思います。害獣駆除と作物保護だけでは、現象叩きだけですので、いずれ限界がくるように思います。
今は、駆除と保護をしながら、再生をしていく時期と思っております。
投稿: 大谷賢司 | 2009年8月 9日 (日) 20時55分
お忙しい中、回答ありがとうございました。してみると、人間もハクビシンも、今はちょっと大変な時でしょうか。私も、前に西湘や小田原に行ったことがありますが、もう数十年もたっていました。今の西湘地方の山林・住宅地の様子は検討もつきません。今のそちらは宮崎駿のタヌキもののアニメのような状態かもしれませんが、ハクビシンと人間が、何とかすみ分けや共生でうまくやって行けることをお祈りしています。
昨年あたりから水田で稲作も始めておられるとのことですが、本当にご苦労様です。今、水田のうちで水の流れで一番上流に当たる一枚だけ、だいぶイモチ問題が出ていると写真や放送でふれておられました。かなり水温が低いみたいなのでご苦労様です。その辺の水田の上流にちょっとした溜め池でもあったなら、溜め池が水温を上げる機能を果たしていましたから水田には良かったわけですが、今年のイモチ病害は残念でしょうね。
すべての田が良作になってくれればそれにこしたことはありませんが、今は一番上の一枚がいわゆる「捨て石」になっているみたいです。この田が溜め池の機能を肩代わりしており、他の田を生かしているものとあきらめるしかなさそうです。一番上の田は冷たくて大変ですが、自分が冷たい水を温め、下の田に温かい水を供給してあげている印象です。他の水田で良い収穫をあげるために、他の何かを犠牲にしなければならないことは良くありますし、今年はこれで仕方ないと見切りを付けることも出来そうです。
来年、一番上の田だけ、寒冷地で作っている品種などに代えてみるのも良いかもしれませんし、一番上の田(かその一部)を溜め池として使うのも良いかもしれません。今年の収穫までもう少しありますし、お体いたわりながら頑張って下さい。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月13日 (木) 20時22分
イモチ問題の水田の件ですが、お話の内容から、その田から下の田に水を回しているものと私は思い込んでいました。もし下の田につながってなかったとしたら、私のかん違いです。どんな感じなのかなと思いますが、昔の日本人は水田の上流に溜め池を設けて水温を上げたりしていたようです。寒冷地である東北地方では、今も溜め池(やその遺構)が残っています。では、収穫までもう一息がんばりましょう。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月13日 (木) 20時43分
ミスター奇遇 様
おはようございます。
いつも、ご覧頂き、
いろいろご助言までいただきまして、
ありがとうございます。
ハクビシンも、本来住むべきところで、
住めば1番良いのかも知れません。
食べ物を含めて、環境に納得がいかなければ、
何度でも出没するかもしれないと思います。
イモチは、どうもあの場所は、
イモチのよく出る場所だそうです。
土壌を醗酵消毒して、来年は、温めにしたほうが良いように、思っています。
そうすると、日の光がもう少し欲しいところなので、その辺が課題です。
水回しも、今回は、おっしゃる通り、1箇所からの引き込みです。
入排水は、秋、冬と次回は、もう少し、時間をかけて、田んぼを作りたいと思っております。
現在は、ビニールの管を入水口から、引いて、
管の水を少し温めたり、冷たい水が、上の田に直接入らないようにしてみたり、時に、管をはずして、上の田で、水を少しでも温めて、下の田に、冷たい水が入らないようにと、温度を見ながら、やっています。
イモチも、ハクビシンも、これ以上広がらないようにと、思います。
里山も日本も、放置から荒廃へ、化学肥料農薬(安易、理屈と現象対応)から、地力(大本)の低下が来ているようです。
すべては、もとがヒトですので、鎮魂とリーダーシップで、再生をはかりたいと思います。
今後も、よろしくお願いいたします。
投稿: 大谷賢司 | 2009年8月14日 (金) 10時19分
大谷様、お忙しい中を回答ありがとうございました。お盆が来て全国的にかなり暑くなりましたが、皆さんご苦労様です。
イモチの件とハクビシンの「食いしん坊」(笑)の問題を読ませていただいていると、現場の実情は良く分からないまでも参考になります。田の日当たりが悪いこととか、良くある問題ですし。本当に、繁栄の基本は地力・大本にあるわけで、荒れてしまったところを直しつつ食料生産していくのみでしょう。
たいてい同じハクビシンが来て食べているのかなと思いますが、おいしい物に目がない(笑)ようなので、作物を食べ尽してしまわないようお祈りしています。
投稿: ミスター奇遇 | 2009年8月16日 (日) 12時56分
ミスター奇遇 様
ありがとうございます。
いろいろご指導いただきまして、
ありがとうございます。
年々、年々よくなるように、少しずつでも。
よくしていきたいと思っております。
他の棚田も、出穂してきましたので、
収量を減らさないように、見て行きたいと思います。後半は、猪とすずめの警戒に入ります。
また、ご訪問いただけたらと思います。
ありがとうございます。
投稿: 大谷賢司 | 2009年8月16日 (日) 21時22分