準備段階のアーカイブ・・・その1
みなさん、おはようございます。藤原直哉です。今までNPOの再発足準備段階で私が述べたコメントを掲載してまいります。すでにめーリグリストなどでご投稿いただいた方、改めてご意見をみなさんに聞いていただきたいという方、コメント欄に書き込んでいただけますでしょうか。お手数ですがどうぞよろしくお願いいたします。
今回は来年に向けて日本経済を再始動させるという大きな目標でやりたいと思います。今のところ自分としてはこんなことを考えています。
(1)
今回の巨大な産業構造の大転換を温暖化ガス25%削減と絡めて実施するとした場合の大きな目標はどこに置くか?
->日本列島の景観と街並みとライフスタイルを、たとえば昭和10年ごろの日本まで戻してしまいます。その際に、新しい素材、技術、道具、今の時代のコンセプトで新しい衣食住の生活を作り直します。すなわち景観と街並みは日本の歴史の継承であり、それを現代に合うようにするには、素材、技術、道具を変えることで対応できると思います。たとえば今よりも狭くて舗装していない道を自由に走れる乗り物を開発するとか。エネルギーや食料は基本的には地産地消ですし、仕事も基本的にその地域にあります。もっとみんな歩いていますし、農林業も盛んです。一家に一反ぐらい農地あるいは林地を貸し与えればよいと思います。もちろん今の高速道路や新幹線は景観に合うように直したうえで利用していきます。ここで産業転換のポイントは、こうやって生まれる新しい衣食住を量子科学や微生物などを生かした最先端のテクノロジーで作り直せば莫大な仕事が一気に生まれますし、そこから生まれた成果は世界中に大きな競争力を持っているはずです。
(2)
こうした大きなビジョンは政治主導で日本興業銀行のような大きな金融システムを作らないと達成できませんし、政治も役所も全面的に協力させなければなりません。そのためにはもちろんわたしが中心になって政治家にも働きかけますが、最も効果的な方法は、全国からもっと仕事が必要だ、もっと産業構造の転換が必要だ、あるいはこういう目標を達成したいという声を一斉にあげることです。そのためには、地方ごとの政経懇談会というように、政治家と経済人、特に中小零細企業の経営者や意欲を持った個人が定期的に懇談できる場所を各地方に作ることが効果的です。政治については無党派で、自民でも民主でも無所属でもみんなが集まれるようにするほうが後々政争の具にならないのでありがたいと思います。特に地方と中央はねじれが大きいですから、政治家は中央の人も地方の人もみんな集える体制が望ましいと思います。
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さらに主役は意欲のある中小零細企業と各分野の個人だと思います。しかし彼らは今、分断されています。それで昭和25年に東京の産業クラブに全国の産業界の代表を集めてデミング博士が講義をしたように、これから各地方からみんな出てきてもらって、それこそ東京の武道館のような大きな会場に全国のこういう人たちが一か所に集い、みんなでまずベティン先生から教えてもらったリーダーシップを学び、それから関連する各分野の勉強をし、同時に全国から集まりますから横のつながりをつけてもらうにしたらよいと思います。そうやって分断されている人たちをヨコのリーダーシップでつなげていければと思います。そしてここで勉強した人たちが各地域や産業の次のリーダーになるはずです。
(4)
そしてとりあえず何か足元で仕事がなくて大変な人たちが全国にいます。どうするか?地方は農業と林業、都会は工業とサービス業しかありません。(1)の計画に従ったパイロットプロジェクトが始まれば設備投資が始まりますから仕事が増えてきます。でもそれまでの間はどうするか。とりあえず今あるものを売ってお金にするしかありません。そうすると地方だと林地廃材、都会ではゴミだと思います。林地廃材とゴミをいかにお金に換えるか。輸出も含めて。これは知恵の出しどころです。
と、自分自身はこんな大きな方向性を考えているところです。みなさんもそれぞれにご意見を伺えればと思います。