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今年も大変お世話になりました

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。

今年もあっという間に終わろうとしております。今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

12月に慌ただしくNPOをはじめまして、既に2百名以上の方が会員になっておられます。鳩山内閣からも我々が目指す方向とよく合致した経済の成長戦略が出てきました。政治との歯車もかみ合ってきたようです。

http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/actions/200912/30seichou.html

来年は定例の政策勉強会を充実されると同時に、NPOの活動方針にありますように、講演会、見学会、インターネットを使った情報提供などを会員の皆さん向けにどんどん活発にし、大いに皆さんに活用していただけるようにしたいと思います。

さらに全国各地でも支部を作って、その地区にふさわしい講演会などを開いていこうと考えています。

どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

西高東低の冬型の荒れた天気になってきました。どうぞみなさん、お気をつけられて、善いお年をお迎えください。

藤原直哉 拝

二宮尊徳と日本版投資銀行

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。
今年もいよいよ暮れようとしていますがお元気にお過ごしでしょうか。 NPOの会員のページではいろいろな話題が出てきています。そのなかで、私は二宮尊徳のお話をよくご紹介しています。その一端をここでもお話したいと思います。
貧困に迫って一家を失おうとする者には、あるいは田を開き租税を免除してこれを作らせ、あるいは負債を償ってやり、あるいは家を作ってやり、農具を与え 衣類を与え、一家を保ち生計を立てさせるために、ありとあらゆる手段を尽くした。ところが、恵みを加えること厚ければ厚いほど、彼らの困難はいよいよ増 し、目をかければかけるほど、彼らに災害が来て、救おうとすればかえって倒れる結果となった。先生は大いにこれを憂い、その理由を考えた。
「枯れた木には幾度肥しをかけても再び茂らせることはできない。生きた若い木に肥しをやれば、すくすくと生長する。無頼の民は積悪すでにはなはだしく、まさに滅びようとする時機が来ているのだ。それなのに、なおこれに恩沢を与えるならば、いよいよ恩のために滅亡を促すわけになろう。助けようとしてかえって滅亡を促すことは、仁のようでも実は不仁に当たる。してみれば、改心して農業に出精する道を彼らに教えて、長らく染まった汚悪を洗い、彼らが心を改め農業出精の道が立つようになってから恩恵を施すようにすれば、ちょうど若い木を培養するように、災害を免れ、永続の道に達するであろう。もしまた、教えを重ねても彼らが改心することができず、いよいよ無頼に流れ道にそむいてゆくならば、救助の道を施す余地はない。それが滅びるのを待って、その親族中実直な者を選んでその家を継がせれば、これまた若い木に肥しをやるように、積悪の報いが尽きて再盛するであろうこと、疑いない。ああ、今まで恵んだのは姑息な手段であったわい」。

このように深く考慮したうえ、大いに教化指導を下し、改心の実があがったことを見とどければ厚くこれを恵み、改めない者は困窮が極まって他国に逃げ出すようになっても恵みを与えなかった。

まことにこれが世の中の実像なのですね。150年前もやはり価値観がゆがんだ人や地域を立て直すことは不可能だったのです。その後、開国から明治維新になって、暗くて冷たい人たちにも再びチャンスが巡ってきて、逆にいえば尊徳さんが取り組んだ仕法がなくても暮らせる世の中になったわけですが、いよいよ今回は尊徳さんの言うとおりになってきました。

本当の貧困とはすごいものです。中途半端に頑張るよりも、どん底に落ちて救われたほうが楽だという思いが人々に芽生えてきます。だから何を言ってもやっても立ち直らなくなります。そういう人を本当に変えることができるとすれば、ものすごく高い人間性を持って接することだけです。でもそういうチャンスに出会える人は本当に幸せです。世の中がさらに行き詰ってくると、どん底に落ちてた人を誰も救ってくれなくなります。お金も政府も頼りにならない世の中です。でもどん底に落ちても良き友がいれば人は這い上がってこれます。ということはここでもその人が良き友を持つことができる程度の価値観を持っているかどうかが問われてきます。

日本版投資銀行も基本的には尊徳さんのようにやらないとうまくいきません。尊徳さんは日本で最初に信用組合を創った人です。ほとんど貸し倒れということがなかったそうです。今でいえばマイクロクレジット、消費者金融、運転資金、設備資金、財政資金、実に様々な融資をやっていました。あの激しいデフレの江戸末期、何を基準にどう貸せば不良債権が出ないのか。まず第一に借り手の価値観。二つ目に借り手の仕事や生活を具体的に助ける知恵と経験。このあたりですね。

やはり武道館に日本中から人を集めてリーダーシップ研修から始めないと結局何をやってもうまくいきそうにないですね。あの研修はすごいのです。耳をふさいで帰っていく人と、嬉々として聞き入る人が分かれてきます。たとえばこれもそうです。とりあえず、嬉々とする人から先に新しい舞台に上がってもらうしかないですね。価値観が問われるリトマス試験紙みたいなものです。

まさに温故知新とはこのことですね。

藤原直哉 拝

日本再生チャンネル

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。
YouTubeに2本目の動画をアップしました。どうぞご覧ください。
http://www.youtube.com/user/nipponsaisei
藤原直哉 拝

ユーチューブに登録しました

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。

NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムの登録チャンネルをYouTubeに作りました。

動画はこちらからもご覧いただけます。

http://www.youtube.com/user/nipponsaisei

どうぞよろしくお願いいたします。

藤原直哉 拝

NPOテレビを始めました!

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。

このほど、当NPOのテレビ番組を始めました。一般向けと会員向けがありまして、ここでは一般向けの放送をご紹介します。

NPOテレビ第1回は、当NPOの榎本恵一理事が、代表理事の藤原直哉にインタビューするという形式です。撮影は榎本恵一理事の事務所にあるスタジオを使わせていただきました。

こちらをクリックしてご覧ください。形式はMPEG4ファイルです。Quick Timeなどのアドインソフトでご覧ください。

日本版投資銀行

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。

国際金融市場の崩壊が目の前に迫るなかで、新しい日本の投資銀行を創らないと、日本の再建は不可能です。なぜ産業や国家の再生にその国のために活躍する投資銀行が必要なのか、それについては以前の書き込みにあります、私のリーダーシップに関するインターネットラジオ番組をご覧ください。

話のポイントはだいたい理解できているつもりですが、要は金融だけでは話が終わらないのです。産業と金融を結ぶのが市場なのです。しかもその考え方が英米中国と日本では今まで非常に異なっていたのです。

フォーラムではこうした問題について議論を進めています。資料は、

http://www.fujiwaraoffice.co.jp/service/jikyoku-keizai/ronbun/cat19/

にある園山論文です。かなり量が多いですが、ほとんどすべての問題がここで語られていると思います。ご参考までに。

藤原直哉 拝

日本再生の基本戦略

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。

日本再生の基本戦略について、12月16日付の藤原直哉のワールドレポートでまとめてみました。その部分を抜粋させていただきます。どうぞお読みください!

基本的にここまで追い込まれてから内需中心の持続的成長を行おうとすれば、人々の新しい理想を具現化した都市と田舎の再生を産業再生と同時並行で行うしかありません。

今の経済界が最も困っていること、それは仕事がないことです。その仕事は都市と田舎の再生によって作り出します。そしてそのコストは、都市と田舎の再生にあたって独自の技術やノウハウ、製品の開発を行って、それをその新しい都市と田舎にあこがれる人たちに売って稼ぎます。

たとえば欧米を見てください。ロンドンやニューヨーク、パリという大都市がまさに展示場になっていて、しかもそこは常に新しい時代の最先端の理想を取り入れながらどんどん改造され続け、それを見て自分も同じものがほしいと思った世界中の人にいろいろなモノやサービスを売って稼いでいます。彼らは著作権や特許にとても執着しますが、それは製品の製造が外国に行ってしまったために自分たちの都市を発展させる原資が枯渇するリスクに直面し、いろいろと理屈をつけながらいわば文明の本社費用として世界中から徴収しているわけです。

もし都市再生を独自の産業再生なしにやればすべては借り物、直輸入であり、都市再生に必要なコストを稼ぐことができず、都市は衰退していきます。

この20年ほどの地方都市がまさにそうでした。手っ取り早く東京のまねをして都市を作り直したものの、その地域固有の産業や商品は衰退させてしまいましたから、あとは他の地域とのコスト競争にさらされるばかりとなり、人が減り、町が衰退し、返せないコストの借金だけが残ったわけです。

あるいは80年代のレーガン政権の失敗も重要な教訓です。すなわち70年代までに米国の製造業は大きく衰退していました。そこにレーガンが意欲的な需要創造政策を導入したところ、必要な製品を国内で調達できず、一気に海外から輸入が増えてしまって、米国はまさに今日の国家崩壊に至る直接の原因を創りだしてしまいました。

ドバイもあれだけきれいな街を作ってなぜ破綻したか。答えは同じで、独自の技術や製品で街づくりをしなかったからです。

そうするとたとえば中国もこの30年間にあれだけ巨大な街を作りましたが、中身はみな借り物や直輸入であり、これはドバイと同じようにコストが払えなくなって破綻するのは時間の問題です。

ここで世界の新興国は激しいダンピング輸出で自国の産業を維持しようとしています。現代の国際市場における産業政策というのはシーソーゲームのようなもので、みんな狭い市場で競争を繰り広げますから、自国が不利な状況になった時にそのままノックアウトされて退場する前に、何か手を打って競争力を回復させて、沈み込んだシーソーをもう一度持ち上げるようにしていかなければなりません。そうしないと産業の基礎をなす企業群が丸ごと崩壊してしまうのです。

そして産業政策は昔も今も国家単位で機動的に行うことが世界の常識です。

ですから今の日本ももっと産業政策を堂々と行っていかないと産業が崩壊し、独自の技術や製品による新しい都市の再生ができなくなり、米国のような赤字国になってしまいます。

今回の世界大恐慌はそういう視点で日本政府も臨まないときわめて大きな禍根を残すことになってしまいます。

今の中央の政治家がよく言うように、自助努力だけで日本の産業を生き残らせることは不可能で、昭和時代のように単にカネを出すのではなく、国がリーダーシップを取って市場を作ったり技術開発をしていかなければなりません。それは決して後進的なことではなく、どの国も表から見えないように密かにやっていることです。

最近は東京銀座にも水田があるのです(www.iknowledge.jp/suiden)。何でもできることはやってみるべきです。

先週の本誌で述べたように今の日本に起きる様々な問題は、根源的な病気が引き起こす無数の症状であり、一つ一つの症状に対症療法で臨んでも何も問題は解決しません。ここは根源的な問題を治すしかありません。

そしてその根源的な問題とは日本の成長が量的・質的に止まってしまったことです。世界大恐慌と人口減少の時代なら、日本の成長は質的に行えばよいのです。質的な成長があれば経済は続きます。

最先端の海外ブランドが並ぶ銀座に水田ができて人々が夢中になる。そこに今の日本人がどの方向に質的成長をしたいかがはっきり見て取れます。さらにその質的成長を加速させる最も良い方法は、今までのように大量のエネルギーを使わないようにすることです。

すなわち戦略的に低エネルギー社会を作れば日本はほとんど自動的に質的な成長が始まると思います。

限界集落で暮らす人々が持つ超人的な気力、体力、能力こそ、21世紀の我々が最もあこがれる能力なのではないでしょうか。それは限界集落が非常に低いエネルギーで運営されているから身についた能力であって、もし限界集落が極めて便利な場所なら、そういう能力は育たなかったはずです。

日本はこれからもっと人が頭と体を動かして、アナログで試行錯誤しながら時間をかけて少しづつよいものを作っていけばよいのです。先ほどのシーソーの要領で現在の産業基盤を崩壊させないように残しながら、できるところからこういう新しい質的成長分野に人や組織を移行させていけばよいのです。

では何を作ればよいのか、それは我々の理想とする都市と田舎を創るなかでその一つ一つの部品を独自に作ればよいわけで、そのコストは、そうやって作られた部品やノウハウを隣の街や海外に売って稼ぐのです。

なぜ一村一品運動が失敗したかというと、根本的な街づくりの構想なしに、どこに何のために使うかわからない部品をばらばらに売っていたからです。

それから亀井大臣による金融返済猶予法は現場では全然機能していないようです。企業はこれにかかってブラックリストに載ったら2度と金を借りられなくなると思い、また銀行はそんなことをは昔からやっているとして全然融資を増やしていないようです。

中小零細企業の問題はまず仕事がないことなのです。仕事さえあれば返済猶予も新規融資も非常にやりやすくなるのです。

多くの経済人、一般人が参加できる巨大な国家的プロジェクト、あるいは地域プロジェクトを創るのがこういうときの政治家の一番大事な仕事なのです。

やはり産業の勃興には統一的なリーダーシップが必要なのです。とにかく政府にもっと経済や産業のわかる人、そしてヨコ型リーダーシップを駆使できる人がいないと話になりません。

金融も産業金融のわかる人でなければ話になりません。手遅れになる前に政府も考えて行動してもらいたいと思います。

藤原直哉 拝

天地返しの時代

みなさん、こんにちは。藤原直哉です。みなさんのおかげをもちまして、当NPO法人も順調に再スタートを切っております。本当にありがたく、深く感謝申し上げます。

以下は、会員みなさんの掲示板に掲載した文章です。こんなことをやっていて、これからやっていきますという意味で、みなさんにお読みいただけたら幸いです。

私もこういう仕事をしていますからいろんな方にお目にかかりますが、どう見ても考えても、草の根のほうに元気で未来を創れる人がいます。これは決して判官贔屓ではありません。それは平成に入ってからどんどん明確になってきていて、今や本当に20世紀の常識で上層部に行けばいくほど抜け殻みたいな人が多いのです。もちろん例外もありますが。

これは天地返しの時代なのだろうなと私は感じています。有名人や目立つ人を引っ張りこんで一気に有名にする手はいくらでもありますが、そんなことをしても結局は草の根の元気で未来を創れる人が集えないのです。ここはとにかく、本当に天が未来を創ろうとしているなら、そういう人たちは必ず現れてくると思って、草の根のご縁のネットワークでみんなに声をかけていき、熱伝導の要領で日本再生への想いと行動を広げていくことが大切だと思っています。おかげさまで会員にご登録いただいた方は150名を超えております。皆さんのご要望の中には勉強されたいという声がとても強いので、先般開いた理事会でも、各研究会で積極的に講演会や見学会をやっていくことにいたしました。最初は特に研究会にお申込みいただいていなくても皆さんに参加していただけるようにしていきます。年が明けたら順次ご紹介できると思います。

それから私のインターネット放送で、日本再生のリーダーシップについて解説しておりますので、どうぞお聴きください。とにかくこれから先はヨコ型リーダーシップが分かっていないと、何も始まりません。ぜひぜひ、これだけは会員の皆様にはよくご理解いただき、そして実際にご活用いただきたいと思います。ご質問がありましたら何でもお寄せ下さい。

http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/ipodcasting/2009/12/20091215-d729.html

政治家の皆さんとの勉強会も中央および地方でこれから本格的に進めていきます。会員の皆様にもご参加いただけるものはどんどん告知していきますし、会場等の関係で理事等しか参加できない場合には、資料や議事録などを皆さんに公開していく予定です。議員会館で月1回開催予定の政策勉強会は来年以降、産業転換のリーダーシップ、中小零細企業、環境・リサイクル・林業、都市計画、すばらしい経営、人材養成の各トピックスを月に1回ずつ話題にしていきます。去る12月1日に開催された第1回の勉強会の資料はこのグループにアップされておりますので、どうぞご覧ください。

もう今の時代、政治というのは誰か特定の実力者を口説けば動くというようなことはありません。どこかの幹事長がいろいろ勝手にやっていますが、ああいうことをやるとだいたいあとでうまくいかなくなるのです。過去の観光立国、新しい農業の経験から言って、とにかく下からそろっと、政治家だけでなくいろいろな立場の人に想いと情熱を伝えることが最も確実に日本の政治を動かす方法だと確信しています。今回は中央の政治家とともに、年が明けたら地方の政治家とのコミュニケーションも広げていきます。そして政党や中央・地方を問わず、いろいろな政治家や政治団体に我々の意見を伝えていきたいと思っています。理屈だけではなく、熱伝導の要領で。

本当に草の根の声が日本の未来を創る、その現場に皆さん立ち会っていただき、参加していただきたい思うのです。なぜならそれが21世紀の新しい政治の幕開けでもあるからです。

どうぞ皆さん引き続きよろしくお願いいたします。とにかく最初、まずヨコ型リーダーシップについて、ラジオ放送で勉強していただけたらと思います。それをご理解いただければ、これから先に何をどうすればよいかがだんだんお分かりいただけるようになると思います。

藤原直哉 拝

NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムの会員を募集しています

NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムへのお誘い

<はじめに>

 みなさん、こんにちは。このたびは特定非営利活動(NPO)法人日本再生プログラム推進フォーラムの資料をご請求いただき、まことにありがとうございます。当法人は以下に述べるように、この大変厳しい状況に陥った日本を抜本的に再生させるための活動を行っています。どうぞ深くご理解いただき、一人でも多くの方にご参加していただけますよう、心よりお願い申し上げます。

<活動の基本構想>

NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムは、わが国の経済が「内需中心の持続的経済成長によって」活性化するためには、新しい思想と技術のもとに日本の都市計画を抜本的に作り直し、まったく新しい日本の都市と田舎を作り直すことが必要だと考えています。そしてその過程で生まれる21世紀の新しい技術やノウハウ、製品が国際競争力の源となり、持続的な内需中心の経済成長の根源的エネルギーになると考えています。同時に日本各地固有の産業とライフスタイルを大いに振興させて、あらゆる地域の活力がみなぎらなければならないと考えます。私たちは、日本の経済を活性化させるために、内需中心に十分に雇用があり、地方の繁栄、高齢化への対処、国際競争力の向上、温暖化問題への対処が同時に達成できるまったく新しい経済の枠組みを創造し、提言することを通じて、日本全体のあらゆる活力を高めるための活動を実践しています

そして当NPO内には各理事・監事が担当する分科会を設け、より詳しく日本経済再生の具体的方法を検討していきます。現在のところ、以下の分科会を設ける予定です。これらの分科会は単に個別の問題を検討するためだけに設けられたものではなくて、日本経済再生を行う上で戦略的に非常に重要になると思われる分野を抽出して設けられたものです。今後も必要に応じて分科会を設けていきます。

都市計画研究会・・・観光と農業を含めて日本経済再生のかなめである新しい都市計画について考えます。われわれは起=縄文時代までの日本、承=稲作伝来から江戸時代までの日本、転=西欧化した明治以降の日本、を統合する「結」としての新しい「日本文明」を具体的な新しい都市づくり、現代の都市の大改造によって実現することが大切だと考えています。

今までみんなが気付かなかった非常に重要なポイント:

内需中心の持続的な経済成長は、その時代を生きる人々の理想を形に表す都市と田舎づくりから生まれてくる。そして目に見えた新しい街こそ新しい文明の姿である。

都市再生研究会・・・日本の国際公約である温暖化ガス25%削減に向けて環境負荷の小さい循環型社会の建設を、リサイクルや林業という切り口から考えます。またリサイクルや林業によって生まれるバイオマス燃料、リサイクル資源は日本発の21世紀の新しいエネルギー資源として、日本の海外貢献にも役に立つと考えています。

組織のリーダーシップ研究会・・・日本経済再生のためには、新しい時代を創ることができる新しいリーダーを養成しなければなりません。民と官の両方で、経営の品質を向上させ、すばらしき経営を実践するという観点から全国で進められている新しいリーダーの養成を発展させていこうと考えています。

中小零細企業研究会・・・日本経済の土台を支えている中小零細企業をいかに活性化させ、新しい成功のチャンスを広げていくかは日本経済再生の天王山でもあります。この研究会では中小零細企業の経営に詳しい人たちの英知を結集して与信や経営支援の在り方を考えていきます。

日本版投資銀行研究会・・・こうした各戦略的分野を統合して日本経済の再生を行うためにはその司令塔としてのシンクタンクと、実際に経済を動かすための巨大な金融機能が必要になります。戦後の日本で産業勃興を実際に担った日本興業銀行のような投資銀行を創設すべく研究していきます。

当NPOはかつて、日本経済再生の具体的戦略として観光立国、新しい農業を提案し、実際にそれが政策となって今や日本全国に観光と農業の新しい動きが広がっています。今回はそれらを統合した本格的な提案として日本経済の再生を総合的かつ戦略的に行っていきます。我々の目指す日本経済の再生をひとことで言えば、「温故知新」で生まれる21世紀の日本経済であり、それを実現する戦略をひとことで言うと、「戦略的低エネルギー社会の実現」ということになると思います。

<活動の具体的方針>

1、日本再生を担う実力を持った人や組織をヨコにつなげる。日本再生に必要なひな型は、すでに日本全国に生まれています。そういう人や組織をヨコ型リーダーシップでつないで融合し、日本再生の推進エネルギーとします。

2、政治家との双方向のコミュニケーションの場の設定。政治家との双方向のコミュニケーションの場を設け、主に中小零細企業と地方の声を政治に届ける。さらに政治と民意の距離を縮める

3、日本政府の国際公約である温暖化ガス25%削減の目標を達成し、同時に現下の経済危機を克服するための具体的施策をまとめ、実現可能な政策提言とする

4、藤原直哉が提唱する「21世紀のグレイトコラボレーション(偉大なる共生)社会」の実現に向けた啓蒙活動の実施

<具体的活動内容>

1、インターネットラジオによる対談、講演。

各界の人たちとの対談、あるいは講演。内容は一般に公開

2、政経懇談会

国会周辺で政治家のゲストを講師に招いて懇談会を開催。政治の現状を解説していただくとともに、経済の状況を説明する。会員およびゲスト限り

3、政策研究会

具体的な政治、経済の課題について随時実施。会員およびゲスト限り

4、地方懇談会

全国各地選出の政治家と、その地域の中小零細企業の経営者および地域を担う人たちとの懇談会を全国各地で開催。会員、ゲストおよび一般

5、講演会、見学会

活動方針に沿った各種講演会、見学会を開催。会員、ゲストおよび一般

6、会報の発行とホームページの整備

定期的に会員向けに活動記録報告としての会報を発行。また当法人のホームページを整備

<役員の構成>

代表理事 藤原直哉 経済アナリスト、シンクタンク藤原事務所所長
理事 榎本恵一 一般社団法人日本経営コーチ協会理事長
理事 鬼澤慎人 NPO法人茨城県経営品質協議会代表理事
理事 樋口栄治 長岡商工会議所専務理事
理事 山口直彦 フルハシEPO株式会社代表取締役社長
監事 永井洋子 税理士
事務長 長谷川孝 シンクタンク藤原事務所
相談役 熊谷弘  当フォーラム前理事長
相談役 高橋栄作 当フォーラム前事務局長

<事務所>

主たる事務所 神奈川県小田原市久野849-10 シンクタンク藤原事務所内
従たる事務所 東京都渋谷区恵比寿西2-8-5 ㈱フルハシEPO東京事務所内

<年間会費>

法人(団体)正会員 1口2万円、1口以上
個人正会員  1口5千円、2口以上

<連絡先>

当法人では連絡先を電子メールに限定させていただいています。ご質問、ご意見、ご連絡等は、以下のアドレスに電子メールでお願いいたします。

nipponsaisei.inbox@gmail.com

<会員登録先>

以下のHPから会員登録をお願いいたします。また、当NPOに関する詳しい情報も、
以下のHPに掲載されています。

http://nipponsaisei.jp/

みなさんの積極的なご参加をお願いいたします。

(付録)理解を深めるためのQ&A・・・戦略的低エネルギー社会について

戦略的低エネルギー政策による日本経済の再生に向けて

1、日本はなぜ壊れていくのか?
一番根本的な原因は、安心して働ける場所がないこと

2、なぜ安心して働ける場所がないのか?
経済が大きく変化しているのに、昭和時代の常識で経済を運営しているから

3、具体的には?
クルマやテレビを輸出して、食糧、資源を輸入することを依然として経済の基本と考えているから

4、それがなぜ悪い?
発想と製品が陳腐化して経済に深みがなくなり、激しいコスト競争で疲弊した

5、競争に勝つためには仕方ないのではないか?
いや、いたずらにコストと性能で競争するから疲弊した

6、ではどうすれば日本経済は復活するのか?
オンリーワン、すなわち日本だけの独自性を生かすしかない。現在のように過度の貿易に依存した経済体制を、国や地域の独自性を生かした内需中心の経済に立て直せば、仕事もたくさん生まれてくる。

7、それは経済が退化することではないのか?
いや、違う。20世紀末から多くの人々が求めている21世紀的な価値観のもと、温故知新で経済を立て直すことだ

8、21世紀的な価値観とは?
健康と持続可能性を求める価値観のこと。それをライフスタイルに現実化させたいと考える人がどんどん増えている(ロハス層)。安心して働くことができる社会も健康で持続可能性の高い社会である

9、どうすればその価値観を実現できるのか?
ひとつの秘密がある

10、その秘密とは?
20世紀のわれわれの経済、家庭、社会の運営を、もっとずっと少ないエネルギーで行うと、自然に健康で持続可能性の高い世の中になる

11、でもやはり退化なのではないか?
いや、違う。ここでわれわれはもうひとつとても大事な価値観を学ぶ必要がある。それは行き過ぎから賢く戻ってくるということ

12、行き過ぎから賢く戻ってくる?
そう、環境、経済、社会、人間の心情の限界を超えた無理な状況は放置すると破局にいたる。だから、行き過ぎたら破局が起きる前に賢く戻ってくることが大切だ

13、具体的には?
現在よりももっと少ないエネルギーで経済でも生活でも運営できるように社会構造やインフラ、ライフスタイルを全部変えてしまう。それが戦略的低エネルギー生活への移行。それによって健康で持続可能な社会が実現できる

14、エネルギーを減らさなくても温暖化ガスを減らせばよいのではないの?
いや、違う。温暖化だけが問題なのではない。あらゆる側面でエネルギーの過剰消費に伴う問題が起きている。そこに目を向けるとき、消費するエネルギーそのものを戦略的に減らすことが有効だとわかるだろう

(以上)

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