【対談_阿部重利さん・藤原直哉】 AIは、逆らわない。でも、汗はかかない。だから、人間力が際立つ。
「AIは、逆らわない。でも、汗はかかない。」
NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)の理事としてご一緒いただいている経営コンサルタントの阿部重利さんが、このたび『AI時代に生き残る管理職』を上梓されました。その出版を記念して、藤原直哉と語り合いました。
「AIにできないことは何か」——今でこそ、あちこちで語られる問いです。
阿部さんがこの問いを抱かれたのは、2017年のことでした。まだ世の中が「AI、AI」と言い出す前に、藤原直哉が語っていた「AIにできること、できないこと」。そこから10年近く、年間およそ250回——全国の中小企業の現場で、経営者・管理職・社員のみなさんと向き合い、問い続けてこられました。その蓄積を8つの論点としてまとめられたのが今回のご著書です。管理職の5つの顔(リーダー、マネージャー、フォロワー、コーチ、プレーヤー)と、それを支える3つの基盤(コミュニケーション力、仕事の優先順位づけ、顧客本位と理念の追求)が、その骨格になっています。
藤原情報教育研究所でも、2018年6月から2020年8月まで、毎月第2水曜日にブロックチェーン研究会を開催してまいりました。
技術を学ぶための勉強会ではありません。インターネット以上に世の中を変えるといわれる新しい信用基盤が普及したとき、私たちはその世の中をどう生きていくのか——海外の最新情報をもとに学び合いながら、それを参加者のみなさんと一緒に考え、行動のきっかけをつくる共創の時間でした。
そして現在は、藤原直哉のワールドレポートチャットボットを運用しています。開発は、ディスラプティブ・イノベーション研究会のメンバーである松宮雅俊さん(みやびデジタル合同会社代表)とのご縁から生まれました。生活に溶け込むテクノロジーとして、かたちにしていただいたものです。
*藤原直哉のワールドレポートは、1996年(平成8年)6月の創刊以来、毎週水曜日、一度も欠かすことなくお届けしている最新の時事解説(A4版2頁)です。通巻1,577号(2026年9月15日時点)——30年分の蓄積をデータベース化し、大規模言語モデルと生成AIを活用したチャットボットとして開発しました。
AIは決断してくれません。けれども、問いかけに応じて考えるための材料を揃えてくれる——対談で語られているAIとの付き合い方を、私たち自身も日々実践しているところです。
技術そのものではなく、その技術とともに生きる人間の側から考える。今回のAIをめぐる対話も、その姿勢の延長線上にあります。
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対談では、AIを「部下」として使いこなす実践的な話から、経営の三大資源のなかで最も大切なのは人であるという原点まで、幅広く語り合いました。分析も、調べものも、AIに任せればいい。けれども、決断すること。覚悟を持つこと。そして、みんなと一緒に汗をかくこと——ここから先は、人間の仕事です。
AIが出てきたことによって、人間力がよりクローズアップされた。よりフォーカスされた。
対談のなかで、藤原直哉はそう述べています。言葉としての「人間力」なら、もう聞き慣れているかもしれません。この対話が語るのは、その先です。
AIとの共生が当たり前になるこれからの時代に、私たちは何を学び、何を磨き、何を大切にしていくのか。これは、仕事の場面に限った問いではありません。学ぶとき、誰かと関わるとき、何かを決めるとき。私たちは誰もが、いくつもの立場を行き来しながら毎日を生きています。この問いは、そのどこにでも、ふいに顔を出します。
決めること。責任を持つこと。誰かと一緒に汗をかくこと。どれも会社のなかだけの話ではなく、人が人と生きていくうえでの、ごく当たり前の営みです。むずかしい話ではありません。人と一緒に何かをしたことのある方なら、どなたにも思い当たるところがあるはずです。
この対談も、阿部さんのご著書も、読んで終わりにしていただくものではありません。AIに何かを尋ねて、答えが返ってきたあと。さて自分はどうしようか、と考えるその一瞬に。声をかけるときも、かけられたときも。励ますときも、励まされるときも。どちらからともなく、一緒にやろうかと腰を上げるとき。日々の暮らしのそんな場面で、ふと思い出していただけたら嬉しいです。
AIによる世代別要約
上記の対談(約29分)の内容を、小学生からシニアまで6つの世代に向けて要約しました。同じ対談を、それぞれの世代に届く言葉と角度で書いています。ご自身に近い世代からでも、気になるところからでも、どこからお読みいただいても構いません。
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