営業第一か安全第一か
leader110510.mp3をダウンロード
遠山藤原学校のご案内、6月25日・26日です
毎週1回発行、ワールドレポート
毎月2回開催、新橋藤原学校
藤原直哉のツイッター。
NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム
藤原直哉の精神世界講演録
<<革命が起きやすい状況かどうかを診断します>>
チュニジアに続いてエジプトでも「革命」。人々の鬱積したエネルギーが噴き出してきたとき、組織は短期間に大きく変化していきますね。
では人や組織に「革命」が起きる前兆、エネルギーはどうやったらわかるか。それはリーダーシップ研修で出てきた企業文化を分析してみればわかります。
本当にこれから人も組織も破壊ではなくて創造的に動いていかなければならない時代、今の自分と組織を診断して、問題は早めに直していったほうがよいと思います。
「革命」が起きそうな人や組織なのかどうか、それを企業文化の分析を通じてやろうということになりまして、添付ファイルのような形にしました。
当社の長谷川が実はこの文化の分析をやっているヒューマンシナジェスティック社の日本の拠点であるHSI社の認証コンサルタントになっていて、全部日本語で、日本のリーダーの現状を踏まえて診断いたします。状況によっては藤原もアドバイスいたします。
ということで、手作りなのでちょっと料金が高めなのですが、もしよろしければご本人、社内の方、あるいは社外のお友達などに受けていただいて、診断をしてもらってはいかがでしょうか。
ご質問などは長谷川か藤原にお寄せ下さい。
資料はこちらです。
コメント
別に東電上層部や政府を擁護するつもりはないんですが、原発も含めて我々はもはや自分達で維持しきれる範囲のものを作り上げて、今や持て余しているといったところじゃないかと思います。
要は、個人にしろ大企業にしろ政府にしろ、もう自分達で責任を負える範囲のものを作り上げてしまい、しかもそれをコントロールしきれなくなってしまったような気がしてなりません。
そのいい例が原発なんですが、原子力の技術もまだ確立されたものとはいえず、核廃棄物の処理すら技術としてはほとんど未熟なのに、それをごまかしごまかしで運営してきたという根本的な矛盾が今回の悲劇につながったと言えるかもしれない。
人は、本来自分が扱える範囲を超えるものを持っていてはならないのではないかとつくづく思います。それを自然が思い知らせてくれたというべきか。
結局、物質の拡大期というか、「発展することこそ善である」と誰もが信じることができた時代(資本主義全盛時代)であれば、単純に大きくしていくことで運営できるものも数多くあったでしょうが、やがて物質的に飽和してくると今度は大きくしたものをどこまで維持に力が注がれることになる。さらに言えばいずれ資源も枯渇していくでしょうし、ますます維持が難しくなる。
しかし、現代はと言うと冷静に見れば大企業にしろ政府にしろあるいは原発にしろ、どこも宦官のごとく悲鳴を上げている状態で、今までの状態を維持するにしてももはやそれすら難しくなっている気がします。
今回の原発事故で謝罪行脚の東電役員ですが、ただ、多分今の東電幹部でなくても、極端な話「誰が東電トップであったとしても」もうどうすることもできない段階に来ているんだと思います。
もはや個人であれ、企業であれ、責任をとりうる範囲を超えてしまっている事態だからです。確かに東電役員は藤原先生がおっしゃるところの「能面ビー玉」私がいうところの「アイヒマンもどき」なんですが、ただ、たとえどんな人物が上層部にいたとしても、やはり手の打ちようがないのではないかと思います。まあ少しは対応の仕方が違ったかもしれませんが。
結局、老子のいう「小国寡民」こそが自然な人々のあるべき姿のような気がします。
一極集中や巨大化、発展というのは、確かに物質の拡大期には必須です。ある意味、大きな力でもって社会全体をダイナミックに動かしていくことこそが社会の活力ともなっていた。それは確かに事実だし、否定はしない。
ただ、現在を見ると、例えば富裕層が金を使うことで社会の経済を動かすという考え方は、さすがに今ではあまり説得力はありません。全部が全部ではないが、富裕層の多くはいまやただひたすら自分たちの貯蓄に明け暮れるかあるいは分けのわからない博打経済にのめり込むかです。
また、電力供給にしろ、原発事故により、巨大な電力供給会社に依存した社会システム、経済体制というのが意外にも脆いものだということを多くの人々が実感していると思います。自然エネルギー(太陽光発電のコストが最近では原発のコストよりも安くなったらしいですが)への転換を訴える人が増えてきているのも、そうした局所的な依存体制の危険性や脆弱性に危機感を覚えたからだと思います。
その一方で、現在の支配層はただ現状維持しか望んでいないような気がします。そのための時間稼ぎみたいなことが多い。
現状においてすら維持しきれていないのだから、やがて綻びが出てくるのは明らかで、それをごまかし続けて曲がりなりにも「運営してきた」と言い聞かせその結果が金融工学の破綻であり、また原発事故だった気がします。
要するに、巨大な何かの力で持って社会の活動を促すというのはもはや現実的ではない。むしろそういう考え方こそ社会の停滞を招いているだけの気がします。
そろそろ我々も、自分達にできる範囲のことと自分達では扱いきれない範囲のものを考えて社会を運営していくことを模索する必要があると思います。そしてこれは、発展することを「是」としてきた世代に方々にとっては場合によっては「後退」あるいは「屈辱的」な選択に思えるかもしれない。
しかし、所詮は我々は「人間」です。大いなる「自然」と「物理法則」の前には全くの無力。
「我々はこれだけ大きな都市を作り、技術を発展させた」
「これだけ多くのものを生み出し、維持してきた」
「だから我々の世代は過去のいかなる世代よりも優れている」
「人間には理性と知恵がある。いかなる困難もこれからも乗り越えて行けるはずだ……」
確かにこれは我々現代人にとってみれば一つの「誇り」あるいは「矜持」でもあるかもしれません。しかし、もう少し冷静に考えてみる必要があります。
「大きなものを生み出し、維持してきた」
実際には維持してきたのではなく、手に負えない問題を先送りし、ごまかし続けてきただけに過ぎません。どれだけ大きなものを作り上げても、どれだけ地位や名誉を得ても、今の経済体制がだんだん崩れてくれば、そんなものは北朝鮮の幹部連中がぶら下げている勲章と一緒です。
北朝鮮の幹部連中が胸からぶら下げている無数の勲章を御覧なさい。あれは「彼らにとっては」誇りでしょうが、あんなもの、政権が崩壊してくれば何の役にも立ちません。それと同じことです。
これから先の時代は、おそらく現在「カリスマ○○」とか「天才○○」「一流○○」と賞賛されている人々でも、本当の意味での「一個人として」の実力が問われることになると思います。今のような「他者との比較の中から生まれる評価」では生き残れません。本当の実力が問われるのです。
これは個人だけではなく社会も同様。社会にとって、運営可能なレベルのものは残っていくだろうが、人や社会の手を超えてしまったものはやがて破綻していくことでしょう。原発然り、金融工学然り。
おそらく21世紀の社会とは、小集団がそれぞれの自律的活動により維持されていくものになると思います。これを主張したのが中国の老子とはなんとも皮肉なものです。
投稿: +9 | 2011年5月10日 (火) 22時53分
みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
kazuさん、ロケットストーブはおもしろいですね。こういう思いがけない工夫こそ、本当に役にたつことではないかと思います。
さて浜岡も止まることになり、これから定期点検が終わっても再会ができずに全国の原発が順次止まっていく可能性が非常に高いと思います。ツイッターにも書きましたが東電は既に自力ではどうにもならないと政府に降参しまして、賠償のことから原発の収束のことから、もはやお手上げの様子です。東電がお手上げということは他の電力会社もみんなお手上げということで、私は事実上戦後の9電力体制がこれでおわりになるのではないかとおもいます。特にこれからは自家発電機が水素電池を含めて大きく浮上してきますから、巨大な電力会社が集中して発電するという時代ではないのだと思います。まさに千田さんや+9さんのおっしゃるような状況が来ていると思います。この2年ですっかり世の中の光景が変わるのではないかと思います。
ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2011年5月11日 (水) 07時56分
当事者にしてみればエネルギーは供給しなければならないし雇用は確保しなければならないし、・・・教訓は合理的な討論の出来る第三者の存在が重要と思います。地震の連動の例は認識されていた。何故論争が起きなかったか?そういう社会の風潮を強く感じる。地震の活動期に入った、と言う意見も聞いた事が有る。それを生かす社会の風潮。
投稿: k | 2011年5月12日 (木) 20時32分
3年前の金融危機から今回の原発事故まで、ここ数年の出来事は何かとんでもない事態が進行していることが極く普通の人にも分かります。
この放送を聴いている方々は意識が高い人が多く、それだけについついコメントも過激になり勝ちですが、+9さんの落ち着いた意見は大変参考になります。
先日高校の同窓会で東芝の原子力で30年働いていた友人と話す機会を得ました。
原子力を本格的に開始する時に太陽光、風力、地熱発電etcについて徹底的に調査し、高度成長の電力としては、今取り囃されている太陽エネルギーは絶対無理との結論を出したそうです。(因みに今回の事故は初動ミス以外の何物でもなく、原子力エンジニアであれば誰もがすぐに分かるとの事でした)
私は別の観点から太陽光について同じように考えていました。40年ほど前に家電メーカーに入社し半導体集積回路の開発に取り組みましたが、そのときたまたま隣で太陽電池の研究をやっていました。当時の変換効率は5~6%くらいではなかったかと思います。ちなみに入手可能な半導体メモリは1K(キロ)ビットくらいでした。
現在はというと、半導体メモリは約100万倍、一方太陽電池は2倍位の性能向上ではないかと思います。
ご存知のようにこの半導体技術の進歩は世の中を一変させました。それと比べると太陽電池は進歩が無いと言っても良い。電池も同様です。世の中を一変させるには最低でも100倍程度の性能向上が無ければならない。
善し悪しは別として、少なくとも日本では原発は向こう20年くらいは作れない。原発に代わる自然エネルギーも無いという現実に直面します。藤原さんが仰るように使用量を減らすしか無く、理想論ではなく「小国寡民」が現実問題として浮上します。
「発展することこそ善である」という従来の考えを変えねばならない。+9さんが仰るとおりです。
現代のマネーは準備率制度によって膨張していきます。
ある銀行が10万円の元金を中央銀行に預金すると、準備率が9:1の時、信用創造の連鎖によって、最終的に市中には1000万円の商品が行き渡り、銀行には1000万円の融資残高が残ります。この1000万円は誰かの借金です。
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/319.html
しかし世界にも比類のない平和と繁栄を遂げた江戸時代は準備率制度で経済が拡大した訳ではない。
農業の進歩、人口の増加、必要な物資の増大によってごく自然に発展したわけです。
一方ヨーロッパは1694年にイングランド銀行が王室から特許状を与えられて、2:1の準備率で信用創造(誰かの借金)を開始し、その後連綿とこの制度による経済拡大を行ってきました。常に誰かが借金を続けなければならない。
これも「小国寡民」からすると、なんともおかしなことです。
金融危機、原発事故、これらは私たちすべてに、単にGDP、自然エネルギーとかではなく、生き方の根本から見直せという警鐘としか思えません。
投稿: Eishin | 2011年5月13日 (金) 13時36分
子どもの安全基準、根拠不透明〜市民の追及で明らかに(前編)
http://www.youtube.com/watch?v=jnOD55uLA7c&feature=player_embedded
子どもの安全基準、根拠不透明〜市民の追及で明らかに(後編)
http://www.youtube.com/watch?v=DUhlamqSQXg&feature=player_embedded
藤原直哉先生、こんばんは。
先生、どうかこの動画を先生に見て欲しくて
コメントしています!
どうか貴重な人生のお時間を割いてしまって誠に
申し訳ございませんが、必ず見て欲しい動画です。
俺は力が無いから、先生のようなお力があるお方に
見てもらいたいのです。
先生、皆様、どうかこの動画を見て下さい!!!!
どうか、どうかお願いいたします!!!!!
見てくれたら必ず、今年か来年遠山郷に研修に
行きますからどうか見てください!!!!
お願い申し上げます!!!
鷹拝
投稿: 鷹 | 2011年5月15日 (日) 01時49分
みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。こちらにまとめてお返事させていただきます。原発は次々に新しい事実が露見し、もはやお手上げ状態であることが明白になってきました。それにしても本当に恐ろしいですね。フェイルセーフが原発では働かないのですかね。浜岡も止まりましたし、これから全国の原発が止まっていくと思います。この安全性の低さではどうやっても運転などできませんし、止めた後も冷却を継続するためにどれだけ施設の防護を強めなければならないか、見当もつきません。でもそれをちゃんとやらないと未来がないわけですからここは腹をくくるしかないですね。子供の被ばくのビデオは観ました。先月アップされたものですね。滅茶苦茶ですね、今の政府がやっていることは。これもこのままでは済みませんね。被災地も大変なところがたくさんあるし、さてこれからどうするかです。まだ先は長そうですね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2011年5月15日 (日) 22時02分
鷹さん こんばんは!
動画観ました、というか何回も観てますが私の暮す地域でも時々ヘリが飛んできて放射能測定してるようですが上空と地上ではだいぶ数値が違うのじゃないか?
と思いながら観ております。
測定したところで、ウラン、プルトニウム、ストロンチウム、その他の数値など細かく公開するわけでもなくセシウム、ヨウ素だけで「大丈夫」を繰り返してますが、
福島原発爆発以降、バカな御用学者達が「放射能は健康に良い」「問題ない」などのいい加減なデマを繰り返してきましたが、年間被曝量1mSvで1万人に1~4人が癌になるという確率なようで、文科省の根拠なき許容被曝量20mSvでは1万人当たり20~80人の大人が癌になる確率となりますね。大人の場合ですから子供ならその何倍になるのだろうか?10倍としたら200~800人が将来、癌になるかもしれないという訳です。
誰が責任とるのでしょうか??
今からでも疎開させるべきじゃないでしょうかね。
5年後、10年後には凄い事件になると思いますよ。
3/12にはすでにチェルノブイリを超える原発事故だった訳ですから。
「想定外」という言葉で逃げ切ろうとした連中にこの記事をもう一度読ませたいですね。
http://mainichi.jp/select/science/news/20110515k0000m040136000c.html
想定していたのに、腐るほど金もあるのに利益が落ちるから安全には投資出来なかったという処でしょうね。
投稿: yama | 2011年5月15日 (日) 23時59分