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2010年12月 7日 (火)

藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2010年12月7日 政策なき政界再編

政策なき政界再編

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12月19日(日)のフライトシミュレーター研修はこちらです。

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ところで、人民元と米ドルの公式為替レートのチャートを見てください。横軸は80年から現在までの時間軸で、縦軸が為替レート、数字が小さいほど(グラフが下に行くほど)元高ドル安で、大きいほど(グラフが上に行くほど)元安ドル高です。

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80年代初頭は1ドルが1.78元程度なのに、一時は5分の1ぐらいの元安になり、今でも3分の1ぐらいの元安です。特に90年代前半にものすごい勢いで元安ドル高が進みますね。これが日本から中国に一気に製造業が移転した最大の理由です。

すなわち元が理不尽に大幅安になったために、日本で製造して輸出するより、中国で製造して輸出するほうが大幅に有利になったのです。もしこの90年代前半にこんな元安になっていなければ、日本から一気に中国に製造業が移転してしまうことはなかったはずです。

さらに中国が巨額の黒字を稼いでいるのに今のような元安にとどまっていることはおかしくて、これは中国政府の責任であり、世界各国が以下のように中国に人民元の切り上げを真剣に迫っています。日本も海外と協調してもっと強硬に人民元の切り上げを求めたらどうでしょうか。実際に元が80年代初頭の水準まで元高ドル安になれば、製造業は音を立てて日本に戻ってきて、日本の製造業や地域経済も一気に活気づくのではないかと思いますそれは結果的に日本の中小零細企業に仕事を増やすことにもなると思います。


米国は中国に人民元切り上げを要求
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100427-OYT1T00429.htm


中国・インドが人民元切り上げに強い要求
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819584E0E0E2E2E38DE0E0E2E6E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL

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コメント

 ウィキリークスからの情報によれば、アメリカの実際の借金は1京6000兆円だそうです。日本の借金は900兆円くらいだといわれておりますが、それにしても、まさかアメリカの借金がこれほどとは、誰も思っていなかったのではないでしょうか。せいぜい2000兆円弱くらいだろうと思っていたのですが。

 しかし、アメリカもひどいですが、アメリカですらこの有様ということは、お隣の中国なんて相当やばいんじゃないですか。おそらく中国政府の発表する失業率、GDP10%というのも真っ赤な嘘でしょう。そもそも統計のいい加減さに関しては、大躍進の頃からあまり変わっていないようです。各省の統計がおかしなものばかりらしいですから。

 こうしてみると、なんだかんだ言ってアメリカも中国も似たもの同士ですねえ。いや、感心している場合じゃあないんですが。

投稿: +9 | 2010年12月 7日 (火) 18時15分

+9さん、みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。米政府の借金、そうですか。確か以前から本当の数字を論文にしている学者がいます。米政府は90年代に議会が主導して財政赤字の定義を相当変更していましたからね。ウィキリークスを読むと、とにかく米国も中国も平気でどんどん嘘をついていることがありありとわかります。政府のトップが平気で大ウソをついている。嘘つきは地獄の一番底に落ちると昔から言われています。結末やいかに、ですね。世界も変わりますね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年12月 8日 (水) 06時43分

いつも良いお話をありがとうございます。バーチャル空間の政府というか政治家たちという表現は面白いですね。私は今の政府はタイタニック政府だと思います。あと30分もすれば、この船は真っ二つにポキッ!と折れてしまうのは誰もが理解している、でも救命ボートは嵐の風で飛ばされてもうない、乗客は甲板に出てパニック状態だ、総理をはじめ大勢の政治家もいれば役人もいる、老人も子供も乗船客だ。そんな時荒れ狂う海を右舷から観ていた一人が「大きな丸太が浮かんでるぞ!」と叫ぶとさぁ大変!今度は大乱闘が始まった、隙を見て一人の役人が海に飛び込んだ、それを観て乱闘中の人たちもいっせいに海に飛び込み始めた、丸太に乗れる人数の10倍以上が飛び込んだ!つづく(笑 さて、この物語は取り残された乗船客がどう考え行動したかなんですが、結論から言えば「よーしどうせ沈んで死ぬなら船底に空いた穴をみんなで塞ごうじゃないか」という一人の提案で甲板の板を剥がし穴を塞ぎなんとか沈没は免れたわけです。もちろんこの物語は「タイタニック日本版」のお話しです。穴を塞ごう!という最初の一声を聞くためには、藤原さんが言われるように「菅さんは辞めないほうが良いということです。菅さんだけではありません、野党にもたくさんいるわけです。また役所にもいます。もっと簡単に言えば、足の裏にできた痛いタコは奥に隠れてる芯が抜けなければ完全に治らず痛みは取れないわけです。2年間ほど大きなタコで足を引きずっていた私はひょんなことから足裏にできた大きなタコをほぼ完治しました。塗り薬に馬の油を混ぜたんです。1日2回ほど塗り続けガーゼをあてていたら、1ヶ月ほどして足裏の皮が溶け始めて中の硬い塊も溶けはじめました、凄く悪臭を放つ死肉の匂いです、血も混じりました。今度は殺菌剤、薬、馬の油を浸すように患部に塗り続けまた1月ほどするとガーゼについた膿のようなものが止まりタコが小さくなっていました。病院嫌いの私はそれから数ヶ月、毎日同じ事を繰り返しましたが半年ほどでいつの間にかタコはなくなり普通に歩けるようになっていました。幅3cm位高さ1.5cm位大きなタコが消えホントによく寝れるようになりました。馬油の宣伝ではありませんので誤解なさらずに(笑。

投稿: yama | 2010年12月 8日 (水) 13時08分

日経によると財務省は、来年度の税制改正に金地金売却の際に、
支払い調書制度を、導入する方針との事。
いよいよ財産税導入が近づいているのでしょうか。

投稿: takimi | 2010年12月 8日 (水) 19時41分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。タイタニック、タコのお話、とても興味深く伺いました。まったくおっしゃる通りですね。政府も大詰めを迎えてきたようです。この緊張から何が出てくるか、どんな堅い塊が出てくるか、大変興味深いですね。本当に乱世になったと実感します。

ゴールドについてはだいぶ値上がりしてきたので、税金のとりっぱぐれないようにということなのでしょう。財産税とかそういう激しいことはとてもできるような政府ではないですね。姑息なことしかできないでしょう。でもそれも来年の春にどうなるかですね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

追加です。韓国の新聞に、今回の北朝鮮との交戦について大変面白い記事が載っていました。日本も他人事ではないと思います。

http://www.chosunonline.com/news/20101208000059
http://www.chosunonline.com/news/20101208000012

投稿: 藤原直哉 | 2010年12月 8日 (水) 23時25分

米国の借金が、1.6京円とはすごいですね。
米国のGDPや人口は、日本の約3倍です。
米国のGDPは1400兆円ですから、借金はGDPの10倍以上あります。
普通は、国がGDPの2倍を借金したら、国が傾くと言って大騒ぎをし出します。
米国は10倍ですか。国がよくもっているものだと感心します。
破産状態の国の米国債を何のためらいもなく買っている日本政府や日銀に対して、更に感心してしまいます。
日銀や財務省の関係者によると、日本で一番賢い人間は日銀や財務省にごまんといるそうですが。

つい先日まで、通貨安戦争が行われていたそうですが、現在は、日米欧で弱い者競争をしているそうです。欧州の国家破綻危機、日米の金融緩和政策で、どこが一番弱いかを競っているそうです。すごい競争をしていますね。

国や地方のある幹部職員は、日本は国家破綻をするわけがないと言っています。理由は増税するからですって。幸せな思考回路でいいですね。増税もするけど、あなたたちの首切りもあるよ、と思うのはわたしだけでしょうか。

投稿: 花火 | 2010年12月 8日 (水) 23時40分

こんにちは藤原様、永田町、霞ヶ関、丸の内は浮いていますか。

特権階級の空中浮遊
http://blog.trend-review.net/blog/2010/12/001832.html

前から読んでいましたが「浮く」と言う共通のキーワードが出て来ましたね。

世の中にない物を何度か作った経験から言うと、共通のキーワードが出て来た時点で7割ほどの意志の共通化が図られています。

前出のブログも難解な表現が多用されていますが、じっくり読むと世の中の大きな動きを感じられます。

カオスとフラクタル。混沌と相似と言えばよいのでしょうか?乱世はカオスの時代と言えるのだと思いますが、カオスの楽しみ方と言うのもありますので大変だけの時代でもないのですよ。

1700年頃から幻想の規律(人工的なルール。資本主義)が作られ自然の相似から外れていた修正を行うための混沌が訪れるのでしょう。

地に足を着けた行動とは自然をよく観察し自然に逆らわず恵みを受け取る事。では無いでしょうか?農業などは解りやすいですが、製造業でも同じですね。力任せに制御する物は何かが故障すると全機能を失う事が多いように感じます。

自然や物が語りかける声を聞く事が乱世を切り抜ける秘訣なのでしょう。

工業製品でも何でも話をする物ですよ(笑)作り方やデザインなどが解っていると何を妥協したのか?設計能力が足りない?製造管理がいい加減?と実に良く製品が出来る過程を話して頂ける物です。

ソフトウエアでも色々と解るそうですが専門外ですので私には理解できませんが、ソフトを使っていて使う立場を考えているか?自分の世界で完結しているか?その程度は感じますね。

そして日本の時代が来るのでしょう。

投稿: kazu | 2010年12月 9日 (木) 01時51分

藤原様何時もありがとうございます。なんだか急に日米とも長期金利が暴騰してますね?政府は大したことないとアナウンスしてますが、アメリカの10年債は一気に7%下落してますから暴落なんではと思います。お金の刷りすぎは長期金利にプレッシャーをかけると言われてましたが、そのとうりになってきました。さてもう次の一手もないような?

投稿: ゲロリン | 2010年12月 9日 (木) 17時18分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。ほんとうにおっしゃるとおりですね。ここにきて猛烈な勢いで金利が上がっていますね。金利が上がれば今度は株の暴落ですね。結局米国も欧州も英国もこの金融危機で万策尽きますね。彼らを支えていた外交も安保もがたがたですからね。来年は決着がつく年になるのでしょう。最後の崩壊はどこもあっという間です。世界中から宦官がピーピー言いながら炎上する宮殿から逃げ出してくる様子が見られ始めるのも来年なのだろうと思います。そしてkazuさんのおっしゃるように大規模な修正が広がっていって、みんなびっくりするような形で日本の時代の幕が開くのでしょうね。問題はその新しい日本に自分の居場所があるかないかですね。みんなそれぞれに精進して頑張ってまいりましょう。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年12月10日 (金) 06時55分

朝鮮日報のコラムを追加していただきありがとうございます。
http://www.chosunonline.com/news/20101208000059
【コラム】草食化する韓国の男たち
体力はまさに国力だ。国防改革や国力の増強も、小・中・高校のグラウンドに原点を求めるべきなのかもしれない。
姜京希(カン・ギョンヒ)記者(経済部次長待遇)

と締めくくられていますが、この言葉は今の韓国国防の弱さを象徴してるように思われます。理由は簡単です、
今日の食べ物、明日の食べ物に困る北朝鮮人にとって学校は二の次なんです。日本でも今夜の食べ物がない!という人で溢れていたらどうでしょうか?強盗、略奪、恐怖による支配という社会に変わるのではないでしょうか。腹をすかせたサバンナのライオンを動物園の飼育係りが調教できるでしょうか。アフガニスタンを最新兵器で攻めても落とせないのはなぜでしょうか?精神論でいくならば、朝鮮には「国防は悲観論者から学べ」とかどこの国かは忘れましたが「すでに魂は天にあり」という言葉があります。原点は学校のグラウンドにはありません。日本も他人事ではありません。


投稿: yama | 2010年12月11日 (土) 07時55分

yamaさん、みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。おっしゃるとおりで、韓国も日本も到底戦争なんかできる体制になっていません。さて、来年はどんな展開になるのか、大変注目されるところです。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年12月11日 (土) 20時07分

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