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2010年11月23日 (火)

藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2010年11月23日 世界大恐慌3年目の迫力

世界大恐慌3年目の迫力

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12月11日(土)、19日(日)のフライトシミュレーター研修はこちらです。

NPO法人日本再生プログラム推進フォーラムはこちらです。

YouTubeの日本再生チャンネルはこちらです。

11月27・28日、今年最後の遠山藤原学校のご案内はこちらです。

南信州遠山郷の秋です。

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ところで、人民元と米ドルの公式為替レートのチャートを見てください。横軸は80年から現在までの時間軸で、縦軸が為替レート、数字が小さいほど(グラフが下に行くほど)元高ドル安で、大きいほど(グラフが上に行くほど)元安ドル高です。

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80年代初頭は1ドルが1.78元程度なのに、一時は5分の1ぐらいの元安になり、今でも3分の1ぐらいの元安です。特に90年代前半にものすごい勢いで元安ドル高が進みますね。これが日本から中国に一気に製造業が移転した最大の理由です。

すなわち元が理不尽に大幅安になったために、日本で製造して輸出するより、中国で製造して輸出するほうが大幅に有利になったのです。もしこの90年代前半にこんな元安になっていなければ、日本から一気に中国に製造業が移転してしまうことはなかったはずです。

さらに中国が巨額の黒字を稼いでいるのに今のような元安にとどまっていることはおかしくて、これは中国政府の責任であり、世界各国が以下のように中国に人民元の切り上げを真剣に迫っています。日本も海外と協調してもっと強硬に人民元の切り上げを求めたらどうでしょうか。実際に元が80年代初頭の水準まで元高ドル安になれば、製造業は音を立てて日本に戻ってきて、日本の製造業や地域経済も一気に活気づくのではないかと思いますそれは結果的に日本の中小零細企業に仕事を増やすことにもなると思います。


米国は中国に人民元切り上げを要求
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100427-OYT1T00429.htm


中国・インドが人民元切り上げに強い要求
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819584E0E0E2E2E38DE0E0E2E6E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL

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コメント

こんにちは藤原様、生きる屍ですか。

身近にも何人か居ますが会社で理不尽な扱いを受けて気分が落ち込み医者へ行ったら向精神薬を出されて薬の影響で何も考えられなくなっている。

薬の副作用で家族にも辛い思いをさせて孤立している。当人も真面目な性格なので薬を飲み続けていて悪循環に陥っている。

そんな人が沢山居るようですね。1週間の間に何人もの話を聞きました。過去の仕事ぶりを聞くとアナログで現場主義でリーダーの素養があって開拓精神もあり。と言う人が実に多かったです。

土橋先生の領域でしょうが向精神薬は突然止めると禁断症状が出てくる物が多く例外なく服用しているようですね。

鬱と言う言葉が普通になって向精神薬の売り上げが倍々ゲームのように増えて行っている。

Wikiで調べると麻薬と瓜二つの化学構造。医者の世界も勉強不足で毒を流している結果になって居るのかな?と感じます。

この辺りの現実も考慮しないと新しい世界が開かれるのが遅くなるのか??

アメリカの悪い所ばかり真似をしてイノベーションなどの仕組みであるLLPやLLCの話は真似しない。

子供は大人の悪い所から覚えて行くと言いますが、日本も子供なのでしょうか??

不思議な事に予言の書の通りに世の中が動いているように感じます。天を見上げて途方に暮れる日を迎えないと次の時代に行けないのか?薬で自分の頭で考える事が出来なくなっている人はどうなるのか??

西洋文明がギリシャ文明より遡らない理由がネットに出ていて大笑いしていました。
http://blog.trend-review.net/blog/2010/11/001807.html
海の海賊、陸の山賊が世界の構造なんですね。

金貸しは国家を相手に金を貸す。とか言う話も辻褄があって合理的で納得できる話がネットに出ています。水晶のように透き通った世界に換わって居るんですね。

今週は何故コメントが少ないのか?と思って聞き直すと専門用語が沢山出ていますね。好気性菌と嫌気性菌も何が違うか理解していないと何を言っているのか???状態でしょうし。F1品種の話もバックボーンがないと理解不能でしょう。

今の金融の姿を見て3年後の世の中で活躍する為の話なのでしょうがマクロ経済一般論を理解していないと難しい話。

私の独りよがりなのかな??この放送が始まって半年当たりの頃から聞いているのかな?藤原さんの話が数年先の話をしていて現実を向かえ、次第に話と現実の時間が短くなり、今年の春頃か?年始の当たりか??から、雰囲気が変わり数年先の事を話している。

そんな感じで毎週の放送を楽しみにしています。

表現の問題なんでしょうが2次産業の現場に従事しているとカチンと反応してしまう事が多い。2次産業に従事している方は自分に都合良く聞かないと損だと思います。

投稿: kazu | 2010年11月26日 (金) 02時02分

kazuさん、みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。世の中、大変な人だらけですね。新興国でも精神的に大変な人が多いようで、単に経済が右肩上がりかどうかではなくて、ある種の雰囲気が世界を覆っているのでしょう。これは時期が来るまで変わらないかもしれないので、それまでは大事に生きるしかないということも言えます。

今週は新しい単語がいろいろ出てきましたね(笑)。世界大恐慌もここまで来て、結局欧米も日本も中国も今のままでは続かないことが誰の目にもはっきりしてきました。応仁の乱はますます激しくなり、やがて戦国時代になる、その非常に重い現実がのしかかってきているときです。正直言って来年は世の中どうなるかわからないですね。だからこそその先を見て生きるというのでしょうか。戦前、若い人は、結核と兵役と2つの関門をパスしないと大人になれませんでした。だからこそ、毎日を真剣に生き、未来を大いに考えました。今は本当はそういう生き方をすべき時代ではないかと思います。とりあえず今週から来週にかけて米韓軍事演習ですね。どうなりますやら。ま、臨機応変に生きてまいりましょう。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月26日 (金) 07時20分

藤原様何時もありがとうございます。アイルランドは政治が持たなくなりつつありますね。ユーロを守るための錦の旗のもとEUはなりふりかまわずの感じを受けます。
しかし追い貸しが必ず必要になると思われるのに何故ここまで無理するのかと思っていました。やはりサブプライムと同じ構造がここにもあることを知りました。CBOという名前の公社債担保証券がPIGSの国債などをごちゃ混ぜにして大量に発行されているのですね?もし一国でもデフォルトすると全ての証券が無価値になるので慌てているのかと思ってしまいました。ご存知とは思いますが昨日これを読んで素人ながらベストではないがベターではないかと感じました。http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=aTuyEXkzbTNg

投稿: ゲロリン | 2010年11月26日 (金) 07時29分

藤原先生良い話をありがとうございます。F1品種の話は面白いですね、自然の偉大さを感じました。

投稿: kawa | 2010年11月26日 (金) 08時46分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。欧州も金利が暴騰していますね。そして黄海は戦争寸前。一気に激しくなってきました。体制が変わる時ですね。みんなそれぞれに道を切り開かなければならない世の中です。がんばっていきましょう。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

なお、来週初めにかけて遠山郷に行きますので、更新ができません。あしからずご了承ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月26日 (金) 17時25分

いつも良いお話をありがとうございます。寒くなってきましたが街の花屋さんとかホームセンターにはパンジー.プリムラ.アリッサム、キンギョ草などなど黒いポットに植えられた花壇苗が所狭しと並べられていますが、これらは藤原さんの言われるF1種子から育てられた商品がほとんどです。植物のハイブリット化といわれるF1種ですが在来種と違い、植物の生育が均一になりやすく花色も揃いやすい、パステルカラーの花色が美しいなど、野菜も含めて生産者側にはありがたい存在ですが、花に限っていえばF1種の登場で栽培はしやすくなった反面植物が長生きしすぎるために冬の花が春になっても枯れてくれないなど、今度は春から夏にかけての花が売れないという皮肉な結果もでています。(笑 秋に植えるF1種は寒さで冬は生長しない、でも自然界に逆らって開発され丈夫ですから冬も地上部は持ちこたえ、春の地温上昇とともに大株に生長します、そして、初夏に最盛期を向かえ枯れていきます。初夏から早秋までのいわゆる夏の花の観賞期間が短くなる、F1向日葵、サルビア、マリーゴールドなど夏の花壇を飾る花の出番がなかなか回ってこないという具合です。一般家庭などでは大株で見事に咲いている冬の花をわざわざ抜いてまで夏の花を植えようとはしませんからね。間違った開発をしたために生産者の首をしめてしまった一例です。F1種にも間違いがあるといいますが、確かにあります。1代限りのはずが種をおとし翌年親である品種の花をさかせてしまうなどです、これはF1ナデシコでよく見られる現象です、特に赤花のナデシコは枯れるときに種を落とすと翌年ピンクの小さな花を無数に咲かせ原種の石竹みたいです、とても綺麗とは言えませんが自然に溶け込んで観えます。またパンジーなどは秋に植え春に大株になり夏が冷夏で枯れないでそのまま宿根草になってしまいやはり花は小さくなりますがボケたビオラのような花を咲かせ翌春にようやく枯れてくれるなどの現象があります。F1リナリア(姫キンギョ草)を生産したときに種を50万粒ほど購入して育苗しましたが、種が飛んで畑に落ちて毎年同じ花が5年以上咲き続けています。除草剤で枯らしてもまた咲いてしまいます、在来種の血が濃い品種はF1といえど根で子孫を残し始めるようです。嫌気性菌と光気性菌の話しもありましたが、梅雨の時期などの施設内の湿度が高い地点などで有機栽培で使用される肥料で大豆粕がありますがこれに動物系の有機肥料(たとえば鰯粉、鰹の血、羊毛)のどを地上部に撒きます。数日で腐敗が始まり白い菌糸が一面に立ちはじめます、溶解の過程なんですが匂いに誘われ小バエや小さな昆虫がこの菌糸に飛び込みますが二度と出てはこれません、菌に食べられてるようです(笑
虫を包むように菌糸が成長ししばらくすると小バエも解けていなくなります、観察していると菌の強さというか迫力に驚くばかりです。

投稿: yama | 2010年11月26日 (金) 21時35分

yamaさん、みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。とても良いお話をありがとうございます。微生物に学ぶときが来ましたね。新しい時代が開けつつあるのを感じます。どうぞ引き続きご活躍ください。ありがとうございます。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月29日 (月) 09時24分

藤原先生、皆さま、こんばんは!
1年の失業生活の末、再就職して7か月。明後日には、このご時世故少しばかりですが、賞与が入る事となりました。これでようやく、小田原や遠山郷へ出かける余裕ができそうです…なにしろこの1年余りは、画面の上の方が5センチほど見えないテレビも買い替えられないほどでしたから(笑)。
ますます戦国の世ですが、取りあえず「会社勤めをしていても和戦両様の構えで。平日は昼間は会社の仕事、夜は自分の勉強(資格などではなく歴史や思想など)、休みの日は畑で野菜を育てながら、これからの世界をどうしようかと考える…そんな所までやって参りました。これだけでも、私にしてみれば相当の変化なのですよね。歴史の断層を超える準備が、ようやく整った感じです。

ここまで来ると、多少の情報では動じなくなりますね。北の砲撃ですか…六カ国会議イエス・ノーですか…それより、この国でだけしかできず、且つ、白人黒人黄色人及び宗教思想を問わず、世界の人々に喜んでもらえる仕事は出来ないか…と、一杯やりながらお話しする方が、遙かに有意義な気がしています…。
北朝鮮=残置国家というお話もありますが、恐らくそうなのでしょう。それは予想もつかない結果を、アジアと世界に残すでしょうね。この二十年の歴史をひっくり返すのは朝飯前でしょう。日本も朝鮮半島も中国もロシアも、民衆同士が分かり合ってタッグを組めば、未来は開けていくような気もしますが…そうはさせじと蠢く連中もいて、なんとも面白い時代ですね。

近く、遅まきながらブログを作ってみようかと思ってます。房総の自然と人々と酒がテーマなのですが、どうなるやら…そう思案するのも楽しいですね。

投稿: TOMO | 2010年11月29日 (月) 23時56分

TOMOさん、こんにちは。いつもありがとうございます。お元気にご活躍のご様子で何よりです。まさに歴史の断層を我々はわたっているところです。いろいろと試行錯誤していく中から自然に道ができてくるのだと思います。海外情勢も動いていますね。みんなそれぞれに深い業を背負っていますから大変だと思います。とにかく状況を見ながら対処していくしかないでしょう。未来は明るく温かくと決まっていますからね。ブログいいですね。どうぞ天に向かってご自身の思いを叫んでみてください。きっと前向きなエネルギーが生まれてくると思います。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月30日 (火) 07時59分

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