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2010年11月16日 (火)

藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2010年11月16日 ゲームはまだ終わっていない

ゲームはまだ終わっていない

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南信州遠山郷の秋です。

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ところで、人民元と米ドルの公式為替レートのチャートを見てください。横軸は80年から現在までの時間軸で、縦軸が為替レート、数字が小さいほど(グラフが下に行くほど)元高ドル安で、大きいほど(グラフが上に行くほど)元安ドル高です。

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80年代初頭は1ドルが1.78元程度なのに、一時は5分の1ぐらいの元安になり、今でも3分の1ぐらいの元安です。特に90年代前半にものすごい勢いで元安ドル高が進みますね。これが日本から中国に一気に製造業が移転した最大の理由です。

すなわち元が理不尽に大幅安になったために、日本で製造して輸出するより、中国で製造して輸出するほうが大幅に有利になったのです。もしこの90年代前半にこんな元安になっていなければ、日本から一気に中国に製造業が移転してしまうことはなかったはずです。

さらに中国が巨額の黒字を稼いでいるのに今のような元安にとどまっていることはおかしくて、これは中国政府の責任であり、世界各国が以下のように中国に人民元の切り上げを真剣に迫っています。日本も海外と協調してもっと強硬に人民元の切り上げを求めたらどうでしょうか。実際に元が80年代初頭の水準まで元高ドル安になれば、製造業は音を立てて日本に戻ってきて、日本の製造業や地域経済も一気に活気づくのではないかと思いますそれは結果的に日本の中小零細企業に仕事を増やすことにもなると思います。


米国は中国に人民元切り上げを要求
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100427-OYT1T00429.htm


中国・インドが人民元切り上げに強い要求
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819584E0E0E2E2E38DE0E0E2E6E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL

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コメント

いつも放送を有難うございます。拝聴させていただきました。ゲームはまだ終わっていない、、相撲でいえば中入りとか、、これからが見ものとは、高台にて混乱の行く末を客観的に見物しているだけなら楽ですが、不安やらため息のまじる毎日です。でも大きな流れがわかっているだけでも随分違ってきます。一週間に一度の放送で元気をもらって、大きな指針にさせていただいています。
GNPに対して、GNHというのがあるのを恥ずかしながらはじめて知りました。happinessのHなのですね。経済成長が大事とかよく言われますが、皆がいつまでもそうあり続けるのは矛盾があると思っていました。今、多くの人がそのことに気付き始めていると思います。
世界の中で、一歩先を進み、違う動きの日本から、新しい時代を先駆けていく何かが生まれてくると信じ、期待しています。日本は、生真面目ですが、そこが良いと思います。

今回のTPPのことが心配で毎日が面白くありませんでしたが、世論調査で半数以上の人々が支持しているのにはビックリしました。黒船、開国の分水嶺にあるとかの今日の管首相の発言ですが、小泉氏のときの「郵政改革」「構造改革」に似てはいないでしょうか。あの時は多くの人がその言葉に酔いしれたように支持に向かいました。そして、後になってから、ひどい内容にびっくり、後悔してもすでに遅しでした。
何も極端なTPPでなくとも、この前のインドのように個別に経済連携やFTAを結んでいっても良いと思います。何も、米国連携でなくてもよいと思います。コメの輸出は米国のこれからの戦略の一つのようです。
食べ物によって人間の気質や体力も変わるといいますが、同じコメでも、他国のものは内容が違うようで安心できません。遺伝子組み換え、農薬漬け、何でもありが予想されます。 日本人はなるべく自国でとれた良い内容のものを食べてほしいと思います。
それに、これからの気象は、世界の穀物産地にとってきびしくなる一方のようです。これを機会に、農業の重要性を多くの人に気付いてほしいと思います。
私は、以前に先生がおっしゃっていたように、農地は収穫出来ようが出来まいが、また割にあおうがあわまいが、たとえ骨折り損のくたびれもうけであっても、太古の昔から続くように、だれかが農耕していなければならないのだと思います。
その前提で、どうせするなら収穫出来るように、また採算がとれるようにと、、それが課題であると思います。
同じ朝のビジネス展望の内橋克人氏や今日の金子勝氏のお話は、TPPにおける農業の危うさについて参考になるもので、藤原先生のお話と同様に、多くの人に聴いてもらいたいと思いました。

投稿: 職人K | 2010年11月17日 (水) 19時19分

いつも良いお話ありがとうございます。自公政権の末期もそうでしたが日本政府の思いつき発言と言いますか戦略なき政権運営も最初は面白がって聞いていた私も最近は政府首脳が国民向けに何か言うのを聞くとイラっ!としますね(笑 麻生政権でしたかね、支持率が一桁になってしまった頃ですか「10年後は所得100万増」などと池田勇人みたいな事を言い出したり、宇宙人の鳩山さんは本気で辞めないと言い出したり、そして菅さんは領土問題で大迷走して今度はいきなりTPP協議を開始したりと・・・「これは参加を前提にした協議である」との明言は避けていますが参加しますね。いつの間にか米国からの評価をあてにするような親米政権というか属米政権のようになっていますが、ここまで構想のない連中に国を任せるなら思い切ってアメリカ52番目の「ジャパン州」になったほうがスッキリする気もしますけどね(笑
TPPがはじまると日本の農業が大打撃を受けるということで農業団体が猛反発していますが、その農業団体が日本の農業を衰退させてきた一因であったということは忘れてるようです。また私の暮らす地域は後継者不足もあり田畑の荒れが急速に進んでいますがいまだに農家には子供は公務員に会社員にという風潮があるようで農家自身にも衰退の原因はあるなと感じています。「たくさん作れば儲かるんだ」「今年は高かった去年は安かった」こんな感じで何十年も農業をしてきたのですから当然といえるでしょうけど。まあ何年も儲からない果樹栽培を「完成すれば儲かる」といい続ける私も少し異常ですが。果樹を研究する行政機関に「果樹栽培は完成するまで5年も10年も無収入が続く、野菜を作れば良いと言うが同じ畑で使用できる農薬も違い混ぜて作るわけにはいかない、また苗木の育成期間中は少し目を離すと病害虫による被害で枯れてしまうこともあり定期的な防除が必要だ、だから今後果樹栽培の希望者には行政機関で育成した苗木を与えれば収入のない期間が短縮できる」と言ったことがありますが日本では長野県を始め数県しかそういうことはしてないようですね。高度な施設で高度な設備で毎月給与をもらい研究をする者たちが農家と同じ立場で考えることが出来るだろうか?いまだに疑問であります。スーパーに普通に売られるようになったキウイフルーツというのがありますがあれは中国や日本のサルナシが南太平洋やイタリアに渡り変身してもどってきました。日本ではサルナシはほとんど忘れられた存在になりました。TPPとは自由貿易協定といいますがある意味戦争ですから日本に撃ち込まれたキウイフルーツをまた変身させて撃ち返すくらいの研究はしてもらいたいものですね。農家の所得補償をやるといいますが、株の損失補てんじゃないんだからもう少し農業が前進するような改革をしてほしいものです。

投稿: yama | 2010年11月17日 (水) 20時41分

EUは発展しています。
何しろ、混乱が発展しています。
昨年ギリシャ・アイスランドに続いて、今年はアイルランド、ポルトガルの破綻が表面化しつつあります。
ギリシャは、EU救済資金とIMFの救済を受けても借金が順調に増えているとか。公務員の給与を3割カット・ボーナス全額カット、実質収入は半分に減らされても、借金が増えているらしいです。デモや暴動も順調に増えているようです。
ギリシャがデフォルト宣言しようものなら、EUは破滅する可能性があります。だから、EUはギリシャにお金を貸して救済します。こんなこといつまでもつのでしょう。
最近は、ポルトガルに注目は集まっていて、次はスペインだと言われ、注目されつつあります。スペインの経済規模は大きいので、スペインがやられると、EUは相当に痛手を負うと言われています。

少々不謹慎かもしれませんが、リーマンショック以降、金融崩壊の過程は、下手な小説より面白いです。

投稿: びばり | 2010年11月18日 (木) 05時54分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。本当にみなさんおっしゃる通りですね。結局、政治家が世のなかのことを全然理解していない、人徳がないから乱世のリーダーシップが整わない、そんな感じです。江戸時代でも領主は下々の生活をよく知っていることが大事なたしなみとされてきました。今の国会議員はそのことを知っているのですかね。でも逆に言えばここまでくればかさぶたがはがれるようにそういう人たちが消えていくことも時間の問題。日本は本当に昔から実にダイナミックに変わる国ですから、この乱世はとても大事だと思います。皆さんそれぞれに思った通りに行動してみることです。その集大成が新しい時代の想像力ですね。
欧米の金融危機はまた激しくなってきました。今度は政府が持たないからもうこれで終わりですね。ドイツもテロが今月下旬にあるとか言って騒いでいます。欧米人はいざとなると恐怖心がすごいですからね。見えない敵に対してね。こういう状況は連中にとってはとっても大変だと思います。まぁこれも因果応報です。でも親ガメこければ何とやらで、その上に乗っている今の世界各国の仕事や生活も一旦はオジャンになります。90年代、自民党が権力を失ったら長期信用銀行が潰れた、長期信用銀行が潰れたら企業が潰れた、そうしたらたくさんの失業者が出てきた、そうしたら政治も経済もみんな溶けちゃった、そんな流れでした。今の世界は、自民党に相当するのが欧米の政治力、長期信用銀行に相当するのが国際金融市場、そうするとこれから世界で何が始まるかわかりますね。それからまた各国、各民族で立て直しです。慌ただしい時代ですね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月18日 (木) 08時51分

菅内閣は解散総選挙に追い込まれそうですが、総選挙の結果「民主党」では無いという理由だけで「自民党」が大勝すると思いますが、その中身が極右が多数を占め、それをマスコミがサポートするようになると今の民主党政権とは比べ物にならないような危険な状況が出現すると思いますが、先生はどのようにお考えでしょうか?

投稿: ^m^ | 2010年11月22日 (月) 08時12分

衆議院で自民が第一党になっても、おそらく連立政権。
参議院で、共産・社民・無所属など11人が非自民側につくと、与党(自民側)は過半数を維持できない。
参議院が非常に微妙で、めじれの解消ができるかどうか。
自民と民主の大連立がありえるかも?

投稿: 政権さえ取れればいい | 2010年11月23日 (火) 06時47分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。政治はさらに混迷しそうですね。総選挙があっても連立内閣でしょう。米国の例を見ても右翼は経済で弱者に厳しいですからそれほど伸びないですね。大連立はそれを仕切る人がもういません。日本政府は作り直し、そんな感じですね。

業務連絡:kazuさん、お電話ありがとうございました。民主党があんな感じで、前向きの話はまったく動いていませんね。そもそも日本再生を誰がやるのかというところが揺れています。もし先行できることがあればお願いします。こっちはしばらく停滞でしょう。落ち着いたらお電話いたします。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月23日 (火) 08時36分

私が心配するのは、まともな自由主義保守政治家のことではなくて、
外国人排斥や非現実的な対中対韓主戦論を唱える輩が自民党に紛れ込んで、マスコミの後押しで、彼らが大量当選する可能性が無いのかということです。

投稿: ^m^ | 2010年11月23日 (火) 08時56分

業務連絡

Wさんから雰囲気を聞いていましたので了解しました。チョット辛抱の時ですね。

21世紀の科学を20世紀の科学に繋げる物を自費開発する事にします。ユーザーがアドバイスする事が最終条件ですが、世の中の雰囲気が変わってきたように感じます。

金額的には無茶な額ですが開発仲間を引っ張り込んで進めて行こうと思っています。銀行が壊れていますので、どうなるか解りませんが、何も開発しないで腐っているよりはマシでしょう。

投稿: kazu | 2010年11月23日 (火) 10時53分

まだやってるの?(笑)

^^

投稿: 楽神 | 2010年11月23日 (火) 14時52分

北朝鮮軍が韓国・延坪島を砲撃、韓国軍反撃

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101123-OYT1T00409.htm?from=top

【ソウル=仲川高志】韓国軍関係者などによると、北朝鮮軍は23日午後2時30分過ぎ、南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の南側に浮かぶ韓国北西部・延坪島(ヨンピョンド)に向けて数十発砲撃した。

 これに対し、韓国軍も数十発を射撃し、応戦した。聯合ニュースによると、兵士4人が負傷した。

 AFP通信によると、韓国軍の航空機が緊急出動し、同島上空を飛行した。
(2010年11月23日16時06分 読売新聞)

神様が何をするのか?

私は、この時節に神の名を語るような恐ろしい事は出来ませんが。

投稿: kazu | 2010年11月23日 (火) 16時27分

 韓国ヨンピョンド島が200発砲撃を受けているようです。今も砲撃をされているようです。
 北朝鮮の意図がよく分かりませんが、朝鮮戦争でもやろうとしているでしょうか?
 日本政府は、まともな対応は出来るのでしょうか。変なことにならなければいいですが。

投稿: 空き菅 | 2010年11月23日 (火) 16時46分

kazuさん、みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

業務連絡、了解です。あらゆる可能性を探していくしかないですね、あらゆることがそういう状況になっているのです。

北朝鮮が弾を撃ってきましたね。恐らく韓国とは水面下でいろいろなやり取りがあって、その上でのことだと思います。韓国は最近、済州島を沖縄のような軍事要塞にするようことを言っていますしね。また以前から半島西側では海戦をやっていますからね。本当はどっちが挑発したのかよくわかりません。しかしこれは中国のメンツ丸つぶれでもあります。朝鮮半島の安保は米国から中国が任されているわけですから。一方、それを狙って中国の強硬派がそそのかしたのかもしれません。動きますね。我々も臨機応変に行かないとなりませんね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年11月23日 (火) 16時48分

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