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2010年8月24日 (火)

藤原直哉の「21世紀はみんながリーダー」 2010年8月24日 現代の自由民

現代の自由民

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コメント

暑うい夏、神様は動きましたね。
沖縄に深紅の大優勝旗が渡りました。
安保50年。
具体的に10代の若者の快挙で今、日本人が沖縄に心を向けなければならないことを示している。私にはそのように想えます。
安保といった民衆の叫びは何であったのか戦争によって日本民族が受けた苦しみ。その最たる者は自分の想いを素直に口に出来ない抑圧に抵抗した運動のように私には映りました。
やりかたに問題があるとはいえ....。
アメリカ人の監督が此の重い問題を取り上げて映画を作られました。沖縄の高校球児の活躍とあわせて大きな風を感じます。基地は沖縄におまかせ、日本の舵取りはアメリカにおまかせ。戦争に負けて日本民族は腑抜けとなってしまいました
私の父も戦地で命を落としましたがこのようなお粗末な未来を想っていなかったはずです。
2万人の米兵が沖縄に居ることをアメリカの国民の10パ‐セントくらいしかしらない。いや知らされていない。
日本人のほとんどが彼らがなんのために沖縄にいるのか知らされていない。わたしは今沖縄の基地の問題を日本民族の問題として天は啓示している。そのように想えてならないのです。

投稿: 杉原大路 | 2010年8月24日 (火) 20時19分

 藤原先生こんばんは。いつも楽しみに拝聴させていただいています。
 沖縄に仲の良い友人がいて、沖縄独立についてなど酒の席で話題にしたことがありました。
 中野好夫氏や大江健三郎氏の著作を読んだり、戦地跡を拝見したりして沖縄の歴史について学んできました。沖縄米軍基地については若泉 敬氏の著作「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」に自民党佐藤内閣時代の沖縄返還に関する取り引きの件が克明に記されています。

 杉原様と同じく、私も沖縄の痛みを日本の痛みとして感じることができないようでは、日本の将来は無いように感じます。

 沖縄は地政学的な要衝で、米中のパワーバランスをとる上では大切なのかもしれません。しかし、力学的な関係だけでこの問題を捉える思考は厄介かつ危険だと思います。

 911以降のアメリカの傲慢さはドラえもんのジャイアンを想起させます。独善的といいますか…。露骨な要求が増えてきました。中国は年内にGDPで日本を抜きます。共産党は軍事力を増強し、国内に睨みを効かせながら領土問題・資源問題などで日本を含めた周辺国への圧力を更に高めるでしょう。

 これまでの日本がアメリカの核の傘の下で、経済発展に集中できて、豊かになったのは事実だと思います。しかし、多極化が進行する中、日米安保条約がその本性を現すのは、パキスタンや台湾、朝鮮半島が有事の時になると思いますが、仮に日本が標的になった場合、アメリカは体を張って日本を防衛するのでしょうか。そんな保障はどこにもないと思います。アメリカ人にとって日本人は金持ちの黄色人種以上ではないと感じます。駐留米軍はあくまでも在日アメリカ人を優先して守るのでしょう。そのように考えると、米軍をいつまでも駐留させておくことには疑問を感じます。かといって自主防衛のための「日本核武装」にはもっと違和感を感じます。難しいですが、時間をかけて解決するしかないのでしょう。

投稿: KM | 2010年8月24日 (火) 23時42分

こんばんは。
明日は満月とか、虫の音も繁くなりました。秋の気配も近そうです。そして私もやっと落ち着きました。
いつも思う事ですが藤原先生はすご~く頭の良い方で一つの事象を見て全てがわかる方なんだなぁ、と引き込まれてしまいます。
でも「女々しいウジムシ」の表現には周囲の「雄雄しい女性軍」は憤慨してます。
なんでウジムシはオンナなのよ!..(笑い)
私も杉原大路さんのように本名で書く事します。下の方だけですが。

投稿: 撫子 | 2010年8月24日 (火) 23時48分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。おっしゃるとおりですね。沖縄の現実のことは本当に今の多くの日本人が忘れたままですね。わたしも小学生のころ、復帰前に沖縄に行ったことがありましたが、当時は沖縄に行けばまず何よりも南部の戦跡巡りでした。そしてきれいなビーチがことごとく米軍オンリーになっているのに驚いた記憶があります。ところがいつのころからか、沖縄に行っても戦跡を巡らないで観光する時代が来て、今日に至っています。今回の高校野球の優勝と普天間基地の変化は新しい沖縄が始まりつつあることを示しているようですね。日本は沖縄だけでなく、まだ戦争の最終決着をつけていません。いや、もっと前から明治時代になるところから最終決着をつけざるを得ません。その上に新しい日本の形ができるのだと思っています。パキスタンに行った自衛隊も内戦に巻き込まれなければいいが、と思っています。

女々しい?、これは大変失礼いたしました(笑)。国語辞典で女々しいと引くと、「態度や気性が軟弱である。いくじがない。主に男性についていう」とあります。決して女性のことを言っているわけではありませんのでご容赦ください(笑)。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年8月25日 (水) 08時26分

未来は国が仕切るのではなく 民主導で進むんでしょうか

「ネットインキュベーター」というアイデアについて

名づけて「ネットインキュベーター」、サブタイトルは「衆智衆力を結集できる社会のための基盤システム」です。

これからの統合型社会をつくるために、ネット上でその基盤システムができていれば便利なわけですね。これを創ることに興味がわきませんか?

要はここで私が提案したいことは、「インターネットのもつ双方向性を最大限活かした、ネットインキュベーターがあってもいいのではないか」ということです。実際は「あってもいい」どころか、これからはそのような社会になっていくはずすし、特に必要とされていくものでしょう。

いま、インターネットができることのうち、その潜在力の一部しか発揮されていません。世界を変える素晴らしいアイデアや企画、それを支える協力者たちが「バラバラに点在」しています。彼らが有機的・合理的に連結しあって、善きアイデアや企画を迅速にカタチにしてゆくという基盤システムができていないのが実情です。これは現時点の人類の意識レベルを反映しているともいえます。

これは単なる「ひとつの事業案」でありません。ボランティア企画でも資金が関与した起業でも何でも、「共同で創造してゆくプラン全般」が対象となります。ですからそれらを理想的に実現してゆくインフラ(社会制度としての基盤)整備という位置づけです。

http://blog.goo.ne.jp/flatheat/5

投稿: 未来の制度? | 2010年8月26日 (木) 14時39分

未来の制度?さん、みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。興味深いご提案ですね。これから世界中で国家機能が弱くなっていくと、そこに新たなネットの使い方が出てくるでしょう。進化はまだまだ続きそうですね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年8月27日 (金) 07時02分

こんにちは藤原様、お天道様はお見通し?

マスコミにしっかりと教えなければならない事ですね。

平成の米騒動が大阪で起きているようです。大阪の生コン業者が集団でストライキと言う話をネットで見かけたので大阪人に確認しましたら現実の話のようです。

目撃した記事
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/2895323.html
元記事は日経ビジネスのようですね。NHKのテレビニュースで取り上げたのかな?未だに継続中のようですよ。

NHKもテレビとラジオが全く違うのは何故なのか?「ラジオさいちばん・ビジネス展望」の内容などテレビで報道すると大騒ぎ?
http://www.nhk.or.jp/r1/asa/business.html

内橋克人さん、金子勝さん等の話は厳しいが本当の現実を話しているようでテレビでは刺激が強いのか?最近ではテレビでお目に掛かりませんね。尤もテレビに相応しい人の話は信用できませんが(笑

陳情していた保証協会の別枠保証ですが担当の中小企業庁・金融課が杓子定規に返済見込みが建たない案件に保証する訳にはいかないと政務三役に報告したそうです。

仕事が動いていないので銀行も借りる側も返済計画が成り立たずに社長の給料と会社の維持費が工面できず倒産・廃業の事情も説明したのですが・・・
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p100603.html

政治判断が働く事もなく地元議員から陳情内容は実現不可能と連絡がありました。さすがは正社員の労組のエリートが大臣。官僚の言う事には忠実ですね。

小沢さんが民主党の代表戦に出るという事で騒がしいですが、今まで隠していた事をマスコミが自白するように取り上げている様は実に滑稽ですね。

どちらに転んでも何が変化する訳ではないと思いますが、郵政法案が可決したら銀行を潰して国債の額を減らせばよいのではないかと思います(笑

年次改革要望書を10年も忠実に実行して日本の社会がボロボロになった。民主党に過度な期待は出来ませんが10年前の姿に戻すだけでも相当に過ごしやすい世の中になると思うのですが、この程度の歴史観も今の議員では自由に発言する事が出来ないのか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E6%AC%A1%E6%94%B9%E9%9D%A9%E8%A6%81%E6%9C%9B%E6%9B%B8

興銀作って本物技術者は当面の間は銀行員として活躍する事になるのかな?

投稿: kazu | 2010年8月29日 (日) 00時37分

原口総務相:閣僚懇など退席→テレビ出演 どっちが大事?
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100828k0000m010042000c.html

原口氏は、本来、出席しなければならない閣僚懇談会をさばり、テレビの収録に出た。お前は芸能人か。


ロックフェラーの実権が、デビットからジェイに移り変わりつつあるようです。
デビットの庇護を受けていた清和会(森・小泉・安倍・福田・町村など)・凌雲会(仙谷・前原・枝野など)・検察・メディアから、
ジェイと仲が良かった小沢へ、覇権が移動するかも。
今回の民主代表選は菅と小沢の対決ですが、見方を変えるとデビット陣営(菅政権)とジェイ陣営(小沢)の対決に見えなくもないです。

菅と小沢、どっちが勝っても国会が行き詰まり、解散衆議院選挙、又は菅グループ・凌雲会や小沢グループが民主離脱する可能性があります。
今の日本の政界が瓦解するのは時間の問題ですが、政界再編がおきても、日本の政治が安定するかは未知数、というか、むしろ混沌としている可能性が高いです。
安定した政権がなかなかできませんね。

投稿: 味来 | 2010年8月29日 (日) 06時28分

藤原直哉先生、こんにちは。

「参院選が菅政権に対する信任投票だ」と明言し、その参院選で消費税増税で景気が回復するという沈説を披露して、見事に大敗したズル菅内閣は死に体です。

ズル菅は代表選が決まると、途端に下町の工場を訪問したり、夕飯をラーメン屋で食べてむりやり庶民派のイメージ作りにやっきになっているようですが、スーパーを視察してカップラーメン400円と言った麻生みたいだと
パフォーマンスを見透かされてバカにされているようです。

一方で小沢氏はこんなニュースが
〔民主党代表選〕週明け、小沢一郎氏に大型金銭スキャンダルが浮上

☆菅・小沢対決の最中に囁かれる「民主党政治資金」スキャンダル 数あわせでは勝負は決まっているが (歳川隆雄氏)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1100

http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/377.html

週明けの8月30日に発売する『週刊現代』が、民主党の政治資金使途に関して「不明瞭な巨額なカネ」が支出されていた事実をスクープしているというのだ。

今回の小沢氏出馬決断に至る過程でテレビに露出し、先頭に立って旗を振り続けた、最側近を自任する山岡賢次前国対委員長が、小沢氏が代表だった2007年の1年間に、財務委員長として約16億円もの巨額な「対策費」を引き出していたというのである。

☆最終決着をつけてほしい民主党代表選 (二木啓孝氏)

http://www.the-journal.jp/contents/futatsuki/2010/08/post_51.html

http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/376.html

さらに、民主党の新執行部が政治と金をクリーンにするという観点から、これまでの民主党の資金の点検を行っている。そのなかで、どうやら小沢さんが党を束ねているときに経理上とは別の口座を作り、民主党の資金を入金していたという事実がある。総額4年間で35億円余。民主党の現執行部はこの結果を公表していないが、すでにメディアにはこの資料が流れている。週明けあたりにこの資料が公表されたときに、政治と金の問題でさらに小沢サイドは釈明を求められることになる可能性が高い。

★菅か小沢か!!!
 日本国民にとっては『究極の選択』が続きます。
 カレー味の・・・と・・・味のカレーどっちがスキ?
 どっちも嫌いみたいなw

 先生のおっしゃるような展開になってきましたね!
 政界泥沼化必死の様相です。

鷹拝

投稿: 鷹 | 2010年8月29日 (日) 09時05分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。本当に皆さん、おっしゃる通りですね。はい、興銀は経営のわかる人と技術のわかる人が担うことになりますね。金融は先祖がえりしてすごく簡単になりますから、あまり難しいことはいらないと思います。むしろ全体を見渡すバランス感覚が必要なのでしょうね。ですから焦点は経営と技術でしょう。

民主党の泥沼はどうなりますかね。さすがに分裂は避けたいということで動きはあるようですが。まぁしかし日本と世界の現状を省みて、あまりにもくだらないことで政治が動いていますね。こりゃ、国民もみんな怒りますわね。大臣たちもおっしゃるように権力に酔っていてどうにもならないのが多いですね。

さてさて今週も色々ありそうです。どうぞみなさんますますご活躍ください。ありがとうございます。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年8月29日 (日) 20時54分

今年も終戦記念日が過ぎましたが、「酷署」という言葉が踊っているこの夏は、今日あたりで1994年に続く猛暑の夏の記録に並ぶそうです。1994年は前に日本の政権交代があった時期と重なり、ある意味で因縁を感じる夏です。
昨年8月の歴史的と言われた総選挙から1年がたち、この1年、沖縄問題と消費税問題で当時の民主党の新政権公約が反古にされるのを目撃させられました。かつて官房長官だった野中氏が、(新政権へのあてつけで)報道メディアを政治家・官僚が機密費で買収し続けて来た歴史をテレビで暴露したことで雑誌で報道が続き、政治は混乱の度を増しました。民主党政権の支持率も下がる一方で参院選も惨敗でしたが、にもかかわらずあの菅首相という人、まだ辞めていなかったんですね(笑)。私はもう月に数回程度しかスポーツ新聞系サイトも読まず、政局の流れには疎いので、今さらのように驚きます。

政治家なら、一応は菅という人も自ら潮時を知っているはずですが、参院選でNOを突きつけられたにもかかわらず辞任しませんでした。カナダG8では記念撮影の後、この人は外国首脳に相手にされない状態だったとの話がありますが、日本のネット掲示板では、この人と8年前の石井紘基(民主党)代議士死亡事件をリンクするスキャンダルまで広まっている始末・・・。もう日本国民はうんざり状態ではないでしょうか。鳩山・小沢のダブル退陣は当然でしたし、それなら菅・仙谷コンビもとうにダブル退陣していて当然ですね。
経済全体も国民生活も窮乏が進んでいますが、最近は百才以上として統計にのっていた老人たちが実は行方不明という問題もあります。これは日本の「お役所統計」が実は空疎だったとの証明ですが、こうした老人の「蒸発死」(?)のような問題は、やはり長年続く日本経済の貧困化の結果でしょう。日本の官僚はドイツの官僚制をモデルに作られたと言いますが、これがドイツの真似だと言ったらドイツが怒りそうです(笑)。ドイツでは、こんなお役所統計は(明治時代も今も)なさそうですね。
老人・高齢者は以前から貧困や「孤独死」が時々話題になっていましたが、この問題を隠蔽して来たのが日本の政治・行政・メディアであり、老人の行方不明(死)問題もこれら三者の罪ですね。貧困のせいで「1日1食」や「独居」を強いられた高齢者も多いでしょうし、実は行政もそれらの問題を知りながら隠蔽したり、既に病死している高齢者の問題も知らないフリして来たのでは??杉並でなく実は千葉に住んでいた百才(以上)女性が息子ともども行方不明という問題も、以前から続く小泉・竹中の「痛みを伴う政治」なるものの所産でしょう。今も日本のメディアや官僚はこれは自分たちの「罪」ではないと言っているようで、認識不足のようです。官公労は民主党政権の支持母体ですが、労組として、行政機関がこんなニセ統計問題を放置して来た責任を追及する気はないようです。

メディアでは、もう退陣したはずの小沢一郎代議士が国民の期待を担って党首選挙(代表戦)を争うとか何とか、また「崩壊の実況中継」騒動を演じているようです。こうして、日本の政治はまた動物たちをパレードさせるサーカスに戻されてしまいました。小沢一郎というつまらない政治家に、なにか国民が期待しているとでも言うのでしょうかね(笑)。
また自民党は頑張って、内閣不信任を出したら良いです。二大政党制では先輩のオーストラリアでも、このあいだ与党労働党党首が50才ばかりの女性に代わったわけですが、この新女性首相はすぐ総選挙を国民に約束してもう選挙も終わり、今や二大政党とも過半数が取れず、独立系との連立問題になっているわけです。これと同じで、菅首相も参院選と同時に総選挙を行うのが普通でしたね。それすら出来ない民主党ですから、菅首相がG8で相手にされなかったのも、オバマ政権が小沢一郎の大訪米団(150名位)を都合が悪いのでと断ったとされるのも至極当然のあしらいでしょう。巨額の税金だけ取って悪いことに使いながら、日本の政治家と官僚はこうして対応が「のろい」ので、国民生活と経済全体が急降下を続けることになっている今日このごろです。

日本経済すらまともに回せなかった頭の良い官僚と政治家ですが、この日本のリーダーたち(政治家と官僚)は、朝鮮半島の紛争に自分から巻き込まれようとしていますね。鳩山前首相も今の菅首相もそんな姿勢で「パフォーマンス」をしていました。ヘタをすると、アメリカは今の朝鮮半島の緊張と日本政府の機能不全を利用して、藤原さんの言われる「日米の最終決着」をつける心算があるのかも知れません(笑)。ネットでアメリカの政治評論を読むと、米軍高官もイラン問題で慎重姿勢を口にしているそうですが、朝鮮半島問題では「イケイケ」姿勢のようで、誰も抑制しようとしません。米韓軍事演習には日本からも士官が見学と称して参加しているそうですが、それを口実に本土まで火の粉が飛んできたら、菅首相という人はどうするのでしょう。小沢という政治家も、この20年来の海外派兵政策の先兵のような人でしたが、現実に極東で緊張が高まっている今夏は、逆に緊張感のない政治家(笑)に戻ってます。むしろ、あれが小沢という人の本性なのでしょうが。本当に「無能者」リーダーたちばかりのようです。

昔、旧満州に駐留していた日本軍は自分たちがソ連軍にかなわないと知っていたそうですが、そう言う話を私は祖父から聞きました。ドイツが大戦を始める前、1939年夏に旧満州・モンゴル国境で起きたノモンハン事件で日本軍はソ連軍に叩きのめされましたが、当時は下士官で職業軍人だった私の祖父は戦闘後に現地入りし、散々だった戦闘の様子を上官から聞いたそうです。ノモンハンの敗退のため、ソ連をドイツ帝国と東西から挟み撃ちするという当時の日本の戦略が破綻し、やがて「南進」せざるを得なくなり、アメリカを攻撃して昭和20年8月を迎えることになったと言われますが、破綻した所でやめれば良いものを、いつの時代も官僚主義というのは近視眼なものだと思います。
昔は終戦記念日になるとテレビも特集番組があり、ノモンハン事件の戦闘映像も少し放送したりしたものですが、最近は戦争の悲惨さを記録した映像を「自粛」するので、昭和20年間の戦争と動乱苦しみも忘れ去られようとしているようですね。近年は、ノモンハンは日本側の勝利だったという新説(?)が出ていますが、こうして当時の現場にいた日本兵たちとは違う見方の「真相」(?)が出てきた背景にも、最近の日本政府が「自信」(笑)を持ち始めたことが原因としてあるのでしょう。現場を知らない官僚指揮官の自殺行為、とはこのことを言うのでしょう。
先日「諜報」に関する新著の話がありましたが、私の祖父は諜報機関などではありません(笑)。現場にいて戦闘情況を終始目撃した者の目からすると、彼我の力量の差が明らかだった、という昔話の一つです。当時も、日本軍内部には(今の日本勝利説のように)日本側がソ連軍を圧倒した戦闘である、などと称した「分析」もあったかも知れません。最終的に、昭和20年8月のソ連軍南下が始まり、日本軍は不利との見方が正しいと証明されましたが。最近、「自信」を持ち始めた日本の政府あたりから出て来る新説が正しいはずもありません。

問題なのは、当時の日本軍内部で真実が分かっていてもそれは「軍事機密」情報で公表禁止であり、それが一般の国民に重要な情報であっても、公けには出来ないという体制があったことです。そのためでしょう、日本軍(関東軍)は「逃げ足早くさっさと撤退した」(笑)と言われるほど速やかに逃げた一方、もともとソ連軍の力量など何も知らされてない現地の一般国民(臣民)は逃げ遅れましたし、犠牲になったり残留孤児になったりする悲惨な結果を生みました。関東軍も、何年も前からいざという時の「撤退計画」は持っていたものと思いますが、逃げ足が早かったと非難される理由もその準備があったせいでしょうか。
今は「諜報」に関する新著が出る時代のようですが、70年も前のこんな旧日本軍の情報さえ、まだ十分に公開され理解されてないのが現実のようです。昔の事を知らない「専門家」が書く諜報や国防といった分野の本には、あまり惑わされないようにした方が良いですね。

大事な事を教えないという問題は、アメリカ政府と今の朝鮮半島問題も同様の気がします。朝鮮半島で何の事件が起きて日米(あるいは韓国)は何をしたいのか、日本政府やメディアは国民に良く情報を提供していませんね。旧日本軍だけでなく、法律上、機密保持が義務付けられている政府機関では、機密漏洩罪に問われて刑務所に行くのはイヤなので、普通は情報漏洩などしません。アメリカ政府と米軍が日本の政府を情報漏洩禁止の対象としていたらどうなるでしょう・・・。今の日本政府は、昭和20年に逃げる関東軍に置き去りにされ異郷の地で散った満州移民などの日本人たちと同じ立場なのかも知れません。
日米安保条約は元々、不平等条約とされるような条約(それでは本来の同盟の条約とは言えませんが)で、今になって秘密協定が暴露されたりします。沖縄が中国に対する抑止力になる、みたいな話が鳩山由紀夫前首相から出たそうですが、それでは文字通り無責任首相です。昭和20年の沖縄戦と同じで、今でも沖縄を「捨て石」にする戦略だと言うのですから、この人が小沢幹事長とダブル辞任に追いやられたのは、むしろ日本にとって正解でしたね。この人も菅首相と同じで、命を預けられるような側近、補佐役とかナンバー2・・・といった「親友」がなく、政策の肝心な事を常に教えてくれる人(官僚でなく)がない政治家なのでしょう。こういう頭の良い政治家や官僚ばかりだと、アメリカ政府=関東軍、日本=旧満州国と満州移民、という構図でアメリカ側に日本を(上から)動かそうとされるともう打つ手がなさそうです。

そんな緊張の続く朝鮮半島問題ですが、今週またあのカーターさんがピョンヤンを突然訪問しました。やはり1994年でしたか、同じく元大統領という肩書きでクリントン政権特使としてピョンヤン入りし、故キムイルソン主席と直接会談した同じ笑顔のカーターさんですが、今度は刑務所で自殺を図ったという黒人アメリカ人を「特赦」で釈放させるのが表向きの目的だったそうです。時期が時期だけに、朝鮮半島の紛争問題や核兵器問題についても、恐らくそれなりに北朝鮮首脳と会談を持ったのだろうとは思いますが、どちらの国の政府も、またカーターさん自身も、何も日本政府や日本国民には教えてくれませんね。旧日本軍が一般の日本人に何も教えられなかったのと似ていると思います。

私は自分と同じ農家のカーターさんの明るく温かい笑顔が好きですが、カーターさんはまた元はアメリカ海軍の軍人でもあったそうで、元大統領・元軍人としては当然ですが、常に「機密保持」の一言を忘れない人物であることも知っています。あの笑顔のカーターさんでさえ、機密保持のため、今度のピョンヤン訪問で北朝鮮首脳と何を会談したかは教えてさえくれません。かつてキムイルソン主席と会談した時、カーターは実は核攻撃の最後通告に行ったとか、それに大してキムイルソンが既に北朝鮮も核弾頭を配備しているから脅しは効かないと答えたとか、そのため開戦の一歩手前でカーターは帰国を決意したなどと言う噂話のような話が(韓国人の英語サイトで)読めたりしますが、カーターさんは今もそんな説の真偽は教えてはくれません。
これがもし、カーターさんよりもっと冷たく暗い別のアメリカの政治家・軍人だったらどうでしょうか。カーターさんより冷たい政治家・軍人ならば、今度の朝鮮半島紛争では日本政府が自分から巻きこまれて来たのだからと言って、これを利用して日米「最終決着」をつければ良い、と日本に不利になるような「謀略」を仕掛け、日本政府と国民を出口のない紛争に陥れてしまうかもしれません・・・。日本側がバカな「情報収集」をやらかせば、そんな謀略で引っ掛けられてしまうこともあるのでしょう。
アメリカから情報を取るにしても、藤原さんが小説で書かれたように、日本に「火の粉」が飛んでくるような末路を招く事は、いくら頭の良い日本の政治家や官僚でもやめてほしいものです。もし火の粉が飛んでくるような情況になったら、私は防衛省、警察署、警察本部のある都道府県庁のように色々な武器を装備して「軍事組織」と見なされているような施設は、ターゲットになるので近付かないようにしたいと思いますね。最近はガメラレーダーとかが出来てるそうで、そこから出る情報に基づいて市町村の役所から北朝鮮の「ミサイル警報」情報なるものを発信するらしいので、「軍事施設」となった市町村役場も避けるべきかと悩みます(笑)が、これが笑い話でなくなったら昭和20年の日本人と同じほど困ることになります。革命の時代だからそんなこともあるさ、と言われればそれもそうですが・・・。
かつて、旧日本軍が一般の日本人に軍事機密を教えられなかったのと同じく、アメリカ政府・軍は日本人にとって重要な情報をいつでも教えてくれるわけではありません。終戦記念日のこの月が来ると、私もやはり軍人の祖父から聞いた昔話を思い出します。それもあの悲惨な戦争を生き残った日本人が民族の教訓として覚えていかなければならない冷徹な真実だと思います。

投稿: ミスター奇遇 | 2010年8月29日 (日) 21時20分

こんにちはミスター奇遇 様

やはり旧満州国の辺りが気になりますか・・・・・日韓関係とか済州島の事、満州鉄道の事を調べていたので、なんたる奇遇かと思いました。

混乱期になるとデマが涌いて出て悲しい事が沢山生きる歴史がありますので嫌な空気を感じています。その雰囲気が大東亜戦争終結直後と非常に似ているのでは?と思っています。

当時も奥の院が司令塔となって日本が踊っていた訳ですが今回は「最後の悪あがき」でしょうから注意をして意識を変える事で歴史の繰り返しを避けられるように感じています。

アメリカは北朝鮮へ自国民の救出に出向く際に何故ジャンボジェットで向かうのか?日本に米軍基地が沢山あるのに。何かを運ばなくては成らないのかな?と足りない頭で考えています。

アングロサクソンの得意技はデバイドアンドルールだそうで、本来は仲良くされては困る所にクサビを置く必要がある訳で何かあるのか?考え過ぎか???

日本は東に玄関があり北に勝手口がある。玄関から集金に来る方が居るし、日月神事?か何かに北に注意するように書かれているとか?

事が起きる時期も来たようだし。と暇に任せての妄想であって欲しいと思っています。

投稿: kazu | 2010年8月29日 (日) 23時24分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。素晴らしいご指摘を大変ありがとうございます。そうですね。過去によく反省して臨まないと、日本もあっという間に危うくなりますね。極東・東アジアもこの数年が大きな山場になりそうですね。何か起きたらすぐに行動するしかないでしょう。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。


藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年8月31日 (火) 06時49分

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