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藤原直哉講演 「歴史のなかの日本」
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南信州遠山郷旧木沢小学校にて
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8月27・28日の第12回遠山藤原学校はこちらです。
投稿者 Naoya Fujiwara 時刻 08時57分 トーク | 固定リンク Tweet
遠山での講演、拝聴させていただきました。先の大雨で大変な被害があったことをニュースでg聞いて心配していましたが、予定通り行われましたこと、先生はじめ皆さん方の強い「思い」というのを感じました。 私も、いつの日か遠山郷へ一度は行かせていただきたいと思いながら、、そんな日を楽しみに、仕事をしています。
先生と遠山との御関係も、遠山サエモンノジョウ?のお話を聞いて、やはり何か御縁があられるのだと、なぁるほど、、と思いました。
さて、後世に何かを残したい、残ってほしい、ですが、 私は、今という時代ほど、これまで続いてきた長い歴史の中で、何もかもがズタズタに切れてしまった時代はないのではないか、と不安に思っています。 日本の昔からあった地形はもちろん、自然、伝統行事、昔から伝えられてきたその地だけの話などです。大した話でなくても、ここはもとは沼地だとか、地盤が固いとか、一般的な話まで、昔を知る古老は死に、またそれを聞きたがる若者もいません。 ここで、何もかもがプツンと切れてしまうような時代に思われます。 また、経済が発達し、物質的に恵まれて、生活様式から人々の意識まで変わりましたが、肝心の精神のほうは、荒廃していく一方のように感じます。
民俗学者の柳田国男のお話がありましたが、あえて序文として「山の人生」の冒頭に掲げられた実話は、心打たれるものがあります。 http://tuziokamegane.blog108.fc2.com/blog-entry-398.html 過酷な山の暮らしの中で、親を思う幼子のココロはどのようにして育まれたのでしょうか。
人は、高い精神性に触れると、それだけで心が豊かになります。昔から日本人が持つ(持っていたとするならば?)繊細で豊かな高い精神性(荒縄のような神経ではありません)、どんなに生活様式が変わっても、それがいつまでも残ってほしいと思います。
山あいの村に建てられた、立派な造りの校舎に、そこに暮らした人々のいろんな思いを思う。そういう想像力、イマジネーションも、一つの高い豊かな精神かなと思います。 優れた医者が、患者の体の症状のみならず、おかれている環境まで見てとれるように、また学校の先生なら子どもの置かれている環境までよくわかる、、そんなイマジネーションを持った人が少なくなってきているように思います。 昔、いちばん世のなかのことをわかっているべき立場にある人に、「今、そんなに景気が悪いの?」と聞かれて、あまりに社会に関心のなさにビックリしたことがあります。中央にいて地方やつらい立場の人の思いがわからない政治家も全く同じだと思います。 高い精神性はおろか、イマジネーションさえも無くなってしまったのでしょうか。
やはり、今のような時代には、自ら求めて、アナログを体験してやっていかないと、便利な生活に甘んじていると、どんどんそんな力も消え失せていくのだと思います。
投稿: 職人K | 2010年7月27日 (火) 18時33分
遠山サエモンノジョウ(誤)→藤原サエモンノジョウ(正)です。 失礼致しました。
投稿: 職人K | 2010年7月27日 (火) 20時12分
職人Kさん、こんにちは。いつもありがとうございます。お茶杓、ありがたく使わせていただいております。まったくおっしゃるとおりの日本でして、何か一度歴史が終わってしまうような感じですね。でも戦国時代や乱世の本を読むとそういうことは珍しくないのかもしれません。孔子や釈迦の教えも本当に何もない完全な混沌状態のときに天地の境目、生死の境目、人と動物の境目をまず見つけるためにあれだけ発展したのかもしれません。しかしどんなに混乱しても次の時代の再建が必要です。消えたようでいて実は残っているいろいろな思いや遺産、そして技が集まって新しい時代が創られていくのでしょう。一人一人の心がけと行動が大切ですね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
PS、わたくし、出張のために来週火曜日まで書き込みができません。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 藤原直哉 | 2010年7月27日 (火) 20時15分
こんにちは!今回の遠山藤原学校に参加させていただいたShuです。24日~25日の二日間は大変お世話になりありがとうございました。藤原先生はじめスタッフの皆様に感謝申し上げます。 遠山郷は本当にすごいところでした。氣の強い場とは伺っておりましたが、都会に帰ってきてからもその影響が残っているほどでした。なにか一皮むけてしまった自分を発見して、うれしい限りです。 帰ってきてから、中央構造線を調べてみました。不思議なことですが、私の今の住んでいるところも、実は中央構造線の上にあることを発見いたしました。 埼玉県の比企丘陵から鹿島神宮に至る線上に住んでいたわけです。鹿島神宮はなぜか気になるところで、2か月に一回ぐらいは訪ねるのを常としていました。 氣の強さや質は違いますが、中央構造線が結んでいたのか、と思うと、ちょっととうれしくなりますね。いつか中央構造線を歩く旅をやってみよう、と心ひそかに思いました。 後世に残すものを探索する旅、になるのかもしれません。 また、なるべく早い時期に遠山郷の氣に触れたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
PS:遠山でお話をうかがっていたときは全く気がつきませんでしたが、録音では、蝉時雨の音がすごいのですね。
投稿: Shu | 2010年7月28日 (水) 16時13分
Shuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。改めてお返事申し上げます。遠山郷では大変お世話になりまして、まことにありがとうございました。Shuさんも中央構造線仲間ですね(笑)。これは重要なお仕事をなされることと思います。嘘のような本当の時代だから恐ろしいぐらいですね。どうぞますますご活躍ください。またお目にかかりましょう。 藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年7月31日 (土) 21時18分
藤原先生、スタッフの皆さん、今回の遠山郷では大変お世話になりました。 奥野です。 また、Shuさんには出発から帰宅まで面倒を見ていただき、本当に感謝しております。 ありがとうございました。
Shuさんのおっしゃるように、私もかの地での各所の気を浴びたその後の影響はもの凄くて、放心からやっと正気へと帰還したところです(笑) その間にも、希少価値の高い現地の商品を生産する、ある昆虫の調べをしておりまして、その不思議な生態には日本列島に住む動物と我々人間の持つメンタリティーや活動に通じ、同種のものを実感する驚きがあります。 西洋の合理性とは全く相反するもので、どうやらそこら辺も、民族の失われつつある自信を取り戻すヒントが隠されているようにも思いますね。 ミクロの研究の中に、日本再生への新たな材料も発見できるはずだとも考える、この一週間で、更に調べをすすめて行きたいと思います。
熊野神社での先生の笛の音は素晴らしかった、、。今も消えませんね。 yuponさん、野良作業では的確な号令と指導をありがとうございました。
投稿: 奥野彰久 | 2010年8月 1日 (日) 08時36分
奥野さん、こんにちは。いつもありがとうございます。遠山郷ではこちらこそ大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。本当に不思議なところだといつも思います。まだまだ学ぶところがたくさんあると思っています。どうぞまたお越しください。そして21世紀を明るく温かく生きる力を盛り上げていきましょう。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
投稿: 藤原直哉 | 2010年8月 1日 (日) 08時43分
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遠山での講演、拝聴させていただきました。先の大雨で大変な被害があったことをニュースでg聞いて心配していましたが、予定通り行われましたこと、先生はじめ皆さん方の強い「思い」というのを感じました。
私も、いつの日か遠山郷へ一度は行かせていただきたいと思いながら、、そんな日を楽しみに、仕事をしています。
先生と遠山との御関係も、遠山サエモンノジョウ?のお話を聞いて、やはり何か御縁があられるのだと、なぁるほど、、と思いました。
さて、後世に何かを残したい、残ってほしい、ですが、
私は、今という時代ほど、これまで続いてきた長い歴史の中で、何もかもがズタズタに切れてしまった時代はないのではないか、と不安に思っています。
日本の昔からあった地形はもちろん、自然、伝統行事、昔から伝えられてきたその地だけの話などです。大した話でなくても、ここはもとは沼地だとか、地盤が固いとか、一般的な話まで、昔を知る古老は死に、またそれを聞きたがる若者もいません。
ここで、何もかもがプツンと切れてしまうような時代に思われます。
また、経済が発達し、物質的に恵まれて、生活様式から人々の意識まで変わりましたが、肝心の精神のほうは、荒廃していく一方のように感じます。
民俗学者の柳田国男のお話がありましたが、あえて序文として「山の人生」の冒頭に掲げられた実話は、心打たれるものがあります。
http://tuziokamegane.blog108.fc2.com/blog-entry-398.html
過酷な山の暮らしの中で、親を思う幼子のココロはどのようにして育まれたのでしょうか。
人は、高い精神性に触れると、それだけで心が豊かになります。昔から日本人が持つ(持っていたとするならば?)繊細で豊かな高い精神性(荒縄のような神経ではありません)、どんなに生活様式が変わっても、それがいつまでも残ってほしいと思います。
山あいの村に建てられた、立派な造りの校舎に、そこに暮らした人々のいろんな思いを思う。そういう想像力、イマジネーションも、一つの高い豊かな精神かなと思います。
優れた医者が、患者の体の症状のみならず、おかれている環境まで見てとれるように、また学校の先生なら子どもの置かれている環境までよくわかる、、そんなイマジネーションを持った人が少なくなってきているように思います。
昔、いちばん世のなかのことをわかっているべき立場にある人に、「今、そんなに景気が悪いの?」と聞かれて、あまりに社会に関心のなさにビックリしたことがあります。中央にいて地方やつらい立場の人の思いがわからない政治家も全く同じだと思います。
高い精神性はおろか、イマジネーションさえも無くなってしまったのでしょうか。
やはり、今のような時代には、自ら求めて、アナログを体験してやっていかないと、便利な生活に甘んじていると、どんどんそんな力も消え失せていくのだと思います。
投稿: 職人K | 2010年7月27日 (火) 18時33分
遠山サエモンノジョウ(誤)→藤原サエモンノジョウ(正)です。 失礼致しました。
投稿: 職人K | 2010年7月27日 (火) 20時12分
職人Kさん、こんにちは。いつもありがとうございます。お茶杓、ありがたく使わせていただいております。まったくおっしゃるとおりの日本でして、何か一度歴史が終わってしまうような感じですね。でも戦国時代や乱世の本を読むとそういうことは珍しくないのかもしれません。孔子や釈迦の教えも本当に何もない完全な混沌状態のときに天地の境目、生死の境目、人と動物の境目をまず見つけるためにあれだけ発展したのかもしれません。しかしどんなに混乱しても次の時代の再建が必要です。消えたようでいて実は残っているいろいろな思いや遺産、そして技が集まって新しい時代が創られていくのでしょう。一人一人の心がけと行動が大切ですね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
PS、わたくし、出張のために来週火曜日まで書き込みができません。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 藤原直哉 | 2010年7月27日 (火) 20時15分
こんにちは!今回の遠山藤原学校に参加させていただいたShuです。24日~25日の二日間は大変お世話になりありがとうございました。藤原先生はじめスタッフの皆様に感謝申し上げます。
遠山郷は本当にすごいところでした。氣の強い場とは伺っておりましたが、都会に帰ってきてからもその影響が残っているほどでした。なにか一皮むけてしまった自分を発見して、うれしい限りです。
帰ってきてから、中央構造線を調べてみました。不思議なことですが、私の今の住んでいるところも、実は中央構造線の上にあることを発見いたしました。
埼玉県の比企丘陵から鹿島神宮に至る線上に住んでいたわけです。鹿島神宮はなぜか気になるところで、2か月に一回ぐらいは訪ねるのを常としていました。
氣の強さや質は違いますが、中央構造線が結んでいたのか、と思うと、ちょっととうれしくなりますね。いつか中央構造線を歩く旅をやってみよう、と心ひそかに思いました。
後世に残すものを探索する旅、になるのかもしれません。
また、なるべく早い時期に遠山郷の氣に触れたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
PS:遠山でお話をうかがっていたときは全く気がつきませんでしたが、録音では、蝉時雨の音がすごいのですね。
投稿: Shu | 2010年7月28日 (水) 16時13分
Shuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。改めてお返事申し上げます。遠山郷では大変お世話になりまして、まことにありがとうございました。Shuさんも中央構造線仲間ですね(笑)。これは重要なお仕事をなされることと思います。嘘のような本当の時代だから恐ろしいぐらいですね。どうぞますますご活躍ください。またお目にかかりましょう。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年7月31日 (土) 21時18分
藤原先生、スタッフの皆さん、今回の遠山郷では大変お世話になりました。
奥野です。
また、Shuさんには出発から帰宅まで面倒を見ていただき、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
Shuさんのおっしゃるように、私もかの地での各所の気を浴びたその後の影響はもの凄くて、放心からやっと正気へと帰還したところです(笑)
その間にも、希少価値の高い現地の商品を生産する、ある昆虫の調べをしておりまして、その不思議な生態には日本列島に住む動物と我々人間の持つメンタリティーや活動に通じ、同種のものを実感する驚きがあります。
西洋の合理性とは全く相反するもので、どうやらそこら辺も、民族の失われつつある自信を取り戻すヒントが隠されているようにも思いますね。
ミクロの研究の中に、日本再生への新たな材料も発見できるはずだとも考える、この一週間で、更に調べをすすめて行きたいと思います。
熊野神社での先生の笛の音は素晴らしかった、、。今も消えませんね。
yuponさん、野良作業では的確な号令と指導をありがとうございました。
投稿: 奥野彰久 | 2010年8月 1日 (日) 08時36分
奥野さん、こんにちは。いつもありがとうございます。遠山郷ではこちらこそ大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。本当に不思議なところだといつも思います。まだまだ学ぶところがたくさんあると思っています。どうぞまたお越しください。そして21世紀を明るく温かく生きる力を盛り上げていきましょう。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年8月 1日 (日) 08時43分