大暴落する世界の株式市場
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ところで、人民元と米ドルの公式為替レートのチャートを見てください。横軸は80年から現在までの時間軸で、縦軸が為替レート、数字が小さいほど(グラフが下に行くほど)元高ドル安で、大きいほど(グラフが上に行くほど)元安ドル高です。
80年代初頭は1ドルが1.78元程度なのに、一時は5分の1ぐらいの元安になり、今でも3分の1ぐらいの元安です。特に90年代前半にものすごい勢いで元安ドル高が進みますね。これが日本から中国に一気に製造業が移転した最大の理由です。
すなわち元が理不尽に大幅安になったために、日本で製造して輸出するより、中国で製造して輸出するほうが大幅に有利になったのです。もしこの90年代前半にこんな元安になっていなければ、日本から一気に中国に製造業が移転してしまうことはなかったはずです。
さらに中国が巨額の黒字を稼いでいるのに今のような元安にとどまっていることはおかしくて、これは中国政府の責任であり、世界各国が以下のように中国に人民元の切り上げを真剣に迫っています。日本も海外と協調してもっと強硬に人民元の切り上げを求めたらどうでしょうか。実際に元が80年代初頭の水準まで元高ドル安になれば、製造業は音を立てて日本に戻ってきて、日本の製造業や地域経済も一気に活気づくのではないかと思います。それは結果的に日本の中小零細企業に仕事を増やすことにもなると思います。
米国は中国に人民元切り上げを要求
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100427-OYT1T00429.htm
中国・インドが人民元切り上げに強い要求
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819584E0E0E2E2E38DE0E0E2E6E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL
コメント
こんにちは藤原様、産業力による円買いですか?
産業競争力の源泉を生み出している図面書きには何の変化もありません。金型図面流出問題とか大手企業は自覚無しに目先の利益を追って泥棒していましたが未だに泥棒と商習慣の区別が付かないようですね。
選挙を前に産業構造ビジョンが発表されますが、中間報告を見ていると実感が持てないですね。その一つが水ビジネス。
http://www.meti.go.jp/report/data/g100426bj.html
地域別に見ると、南アジア、中東・北アフリカが、年間10%以上の市場の成長が見込まれる。また、市場規模の観点からは、東アジア・大洋州が、北米・西欧の市場を今後20年の間に抜き去り、世界最大になる。
国別には、中国、サウジアラビア、インドが、市場規模及び市場の成長率の両面から見て注目される。
と、報告書にはあるのですが内戦状態になったら資金回収は出来るの??決済は何で行うの?米ドル?日本円?資源???
個人的には国内市場に限って様々な分野でガラパゴス化を進めて外国が欲しいと言ったら日本の規格を世界共通規格にする。嫌なら売らない。供給が細れば価格は吊り上がるのが経済原則ですから、教育費用なども捻出できるし開発リスク費用も確保できる。
タックスイーターが集まっての話ですから緊迫感がないですね。内戦状態になったら審議委員に集金して貰えばよいのでしょうか?(笑
選挙のことだけでなく自分たちの暮らしが良くなる実感が持てない状況分析は優秀だが寝言のような戦略で経済が良くなると言われても。。。
それで在ればベーシックインカムとか実施した方が良いのでは?と時間稼ぎだけの施策を言ってみる。(笑
金の帳尻が合えば良いのではなく泥棒のような商習慣を無くしたり見えない縛りを取り除いたり、耕作放棄地の開墾のような行動が必要なのでしょうね。
官房機密費(毒饅頭)は既存マスコミは漏れなく食べていたそうですから本当のこと国民にとって重要なことは日本では報道されないですね。
7月のアメリカ独立記念日まで市場はどういう状態に成るのか?花火のように消えると言われた資本主義の崩壊が新たな独立記念日となりそうな勢いですね。
投稿: kazu | 2010年5月25日 (火) 23時40分
kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
まぁ、経済産業省のペーパーはソ連崩壊直前のソ連政府発表の計画経済みたいなものですからね(大笑)。経済産業省だけでなく、霞が関は民間との付き合いを禁止され、OBや天下りを排除したことで、まったく世の中のことがわからなくなったのです。連中も新聞とテレビ、そして詐欺師のささやきでしか世の中のことは理解できていないと思いますよ。
米国であれだけ真剣に巨大金融機関の解体が議論され、欧州も国がはじけ飛ぼうとしているのに、それが世界や未来に及ぼす影響なんか全然理解できないのです。昔のソ連官僚そっくりです。本当に今の時代、霞が関と永田町は日本の頂点ではなくて、日本のすり鉢の底、あるいはマンホールのなかですね。誰も来ないすり鉢の底、マンホールのなかから狭い空を見上げながらいろいろ言ったりやったりしているわけです。さらにすり鉢の底、マンホールのなかのゴシップ記事を面白おかしく並べて立てるマスコミをみんな信用しなくなるのも当然のことですね。これでは国民も相手にしませんね。ま、あの人たちはすり鉢の底でもマンホールのなかでもそこにいることで生計を立てているわけですから、なかなか立ち退かないわけです。かといって攻めかければ事業仕分けとか構造改革のように内戦になってしまいます。これはもう立ち枯れさせるしかありません。あぁ、こうやってひとつの体制が終わりになるのかとしみじみ思うことがよくあります。
とにかく新しい元気のよいリーダーたちを日本のあらゆる場所から集めて来なければなりません。日本はヨコに立て直すしかありません。そしてとにかく産業を再生させて本格的な雇用を日本全体に広げなければなりません。そこから治していかないと何も始まりません。夏の参院選前後から日本も正念場になりそうですね。
昨日はスペインで本格的金融危機ですね。英国も大手銀行株が大暴落。欧州が炎上中です。次は中国でしょうね。
ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年5月26日 (水) 08時29分
いつも興味深く拝聴させていただいています。
先週のvideonews.comに野口悠紀雄先生が出演されていましたが、野口先生は英国や米国の金融資本主義を非常に高く評価されていて、日本やドイツの製造産業資本主義を貶していて、私は非常な違和感を感じました。
今回の選挙では新自由主義を標榜する「みんなの党」が躍進しそうですが、浅尾氏のような、おっちょこちょいが幹部で居るので、私は危ないと思っているのですが、藤原先生はどのようにお考えでしょうか。
また、先生が提唱されている、横型リーダーシップについて、今ひとつ判らないことがあります。
今の社会では、人格が破綻したような人が、権力や資産を持っていて、公共目的の事業を妨害する事がよくありますが、このような場合どうすればよいのでしょうか、お教え願えないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿: ^m^ | 2010年5月26日 (水) 12時10分
^m^さん、こんにちは。いつもありがとうございます。新自由主義者は欧米では相当衰退しましたが、日本にはまだガラパゴス的に生き残っていますね(笑)。その次のパラダイムを言いだす人がいないからだと思います。ヨシミの旦那も政策は新自由主義ですからね。どっかで、エクイティーファイナンスでがっぽがっぽカネが入ってくるんですよとか言ったらしくて、どういう意味ですかとそれを聴いた人から質問を受けました。ま、いろんな人が自分の思った通りを言って行動して、それで結果が出てくる。実にフェアな時代になったと思います。乱世ですね。
人格破綻者のことですか。それはリーダーが明るく温かくやっているとその光と熱が広がって、人格破綻者はいたたまれなくなって活動を停止していきます。でも彼らもそうなったら大変だから精いっぱい抵抗するのですよ。ゲゲゲの鬼太郎を見ていても、悪い妖怪が封じ込められる前は大暴れをするでしょう。かれこれ120年ぐらいそういう時代が続いていて、いよいよその最後のまとめです。だからそんな悪神が乗り移ったような人たちも根はほとんどん張っていなくて、日和見の人たちがますます元気になっていけば自然と活動を停止していきます。
よく何事も戦う人がいますが、あれはよくないのです。人格破綻者や悪者と戦って勝てばよいと思っていると、その戦いに日和見の人たちが辟易して全体が暗く冷たくなっていって、結局は人格破綻者や悪神の棲みやすい世の中になってしまうのです。人格破綻者や悪者にはうんと高いところからさらーっと見下ろすようにして優雅にかわしていくことが大切です。ヨコ型リーダーシップで今日まで成功している人たちは、そういうことができる人たちです。
おもしろい時代になりましたね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年5月26日 (水) 13時38分
こんにちは藤原様、中国は素人でもバブルと解る状態のようです。
出稼ぎ中の友人とスカイプで色々話をしていると夜のマンションに明かりが点いていないそうです。重慶に行っていると思いましたが北京や上海ではなく工業都市の話です。
建築途中の高層ビルも乱立しているとか言っていました。東京の湾岸部でも建築が止まった高層ビルは沢山ありそうですが。
話をしている最中に中国人が訪ねてきて色々会話をしていました。凄い剣幕で怒鳴り込んできたような雰囲気でしたので話を聞いてみると、凄く丁寧な会話だったそうです。
言霊の話が日本にはありますが、中国人が怒鳴り込んできたら・・・想像も付かないような怖い雰囲気になるのかな?
その様な所が有望な市場だと財界の方々は考えているのでしょうが何だかな?????韓国企業の社長が命からがら逃げ出してきたという話も聞きますし、半年後には地獄絵図が待っているのでしょうか?????
榎本会計の対談を聞きまして金融庁のパブリックコメントに書き込みしました。金融機関を利用者がチェックできる小学生でも理解できる指標を作り公表して欲しいと書きました。
投資家ウジ虫論ではないですが、銀行には零細企業ゴミ論が蔓延しているようですね。「中小企業応援センター」と言う施策が在りまして東京都は4件中3件が信用金庫が採択されています。40億の予算。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/renkei/2010/100326ChushoAidCenter.htm
その1件の西武信用金庫に物作り高度化法の技術認定を商売に繋げられないかと相談しました。近所の支店には認定書のコピーを提出してあります。
技術の内容が全く理解できないので何も出来ないと言うような返事で呆れるばかりです。そんな所にも2000万ほどの税金が渡ると思うと既存銀行を利用者が選択する仕組みを導入しないと、何時までもバブルの後始末に振り回され、新しい金融システムが作れないと思います。
新しい金融システムが出来ると既存の与信が出来ない銀行は既得権益を死守するでしょうから情報公開をして民主的に廃業して頂く仕組みが必要と思います。
ゴミの話が解らない金を貸さない金貸しが世の中に必要なのか?民間企業ですので事業仕分けも出来ませんから経済原理に従って退場して頂きたい物です。
投稿: kazu | 2010年5月27日 (木) 02時11分
kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
中国もいよいよ大整理のようですね。バブル経済が崩壊したときに、その後の中国をまとめていく何かが残っているかどうかですね。大変興味深い展開になってきました。同時に軍の強硬派が動き出すでしょうね。北朝鮮の強硬派ともつるんでいるのではないでしょうか。中国やロシアが北朝鮮、コーカサス、アフガン、イランなどを中心にユーラシア大陸の軍事問題で米国すぐ同調できないのも軍を中心とした反米勢力が相当大きいからだと思います。
銀行のこと、そうですね。今の金融機関に技術とか産業のわかる人はまずいませんね。新生、あおぞら、新銀行東京、振興銀行など、カネのことしかわからない連中で銀行を作ってことごとく失敗するということが良くわかります。銀行を作る時は産業と技術のこと、本当は科学までわかる人をちゃんと連れてきて経営を担ってもらわないとダメなのです。ま、今の金融システムが壊れていきますから、崩壊のテンポを見ながら再生への動きを進めていくということでしょう。
ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年5月27日 (木) 08時34分
民主党 デフレ脱却議員連盟は、ドル円を120円にし、年2%程度のインフレを目指し、デフレを解消するといっています。
金子洋一議員(当議連事務局長)が「2008年9月以来、欧米の中央銀行がしてきたことを今回は日銀がおこなうだけで、特に為替介入をおこなう必要性があるわけではないことを申し上げておきます。」といっています。私はこの人達の主張をはかりかねています。
日銀を動かして、為替介入にならないのか、よく分かりません。
債権国の日本円が債務国で潰れかかっている米ドルを買っても、120円までの円安は難しいと思います。
だいたい、今の金融技術でもインフレを2%で制御できるとは思えません。
どうせ、ジャパンハンドラーズにそそのかされて、自己保身のために、こんな馬鹿な事をいっているのではないかと思います。
この議連には、民主党議員が100人があつまったそうですが、この人達で金融危機を乗り切れるのか一抹の不安を覚えます。
投稿: まどか | 2010年5月28日 (金) 18時13分
核の笠に日本はまもられている。日本は非核の国、アメリカの核の傘下にある國。。私達の年代はそのようにおしえられてきました。
アメリカの核に日本は守られている、だからその負担は当然するのがあたりまえ。沖縄の米軍仁守られていまの平和がある。
このように権威ある人たちから言われそうかなと想う人たちの想いに便乗して米軍基地は存在してきました。
日本だけでなく韓国、台湾、アメリカの協力な軍事力の威がまかりとうり。それぞれの国はその権威に多額のお金を提供
てきました。
彼らが本当にそれぞれの国の脅威に命をかけて忠誠を誓っているか、このことは設立以来国民に知らされていない。
今の時代多発するテロ等の攻撃に彼らが何の役に立つか。
彼らがいすわることで核攻撃とかの大規模な国の侵略にはそれなりの対応は出来るかもしれない。もし、そのような事態になれば受けたが側攻撃した側のみならずこの地球そのものが人間の存在出来ない事態になる。時代は変わりました。彼らの役目も終わりました。核攻撃に備える仮想軍事力の脅威よりも夫々の自国の確たる防衛。日本人によるにほんのための防衛を密にするべきとおもいますが。
投稿: 杉原大路 | 2010年5月28日 (金) 19時53分
みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。為替もいまさら120円なんてよく言いますね。ま、人それぞれ、思った通りのことをやってそれぞれに結論が出る時代ですね。だから淘汰も成長もすごく速い時代ではあります。安保も日本は原点回帰ですね。金融も安保もいきなり事件から新しい時代の幕が開くような気がします。乱世ですね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年5月28日 (金) 23時39分
市場は値動きが激しいです。
ドバイ、ギリシャに続いて、最近ではスペインが話題になっています。
元々、今回の金融危機は米国のサブプライムローンの破綻から端を発しているわけですけれども、不動産価格は依然として下落しており、不良債権がそのまま温存されていて、米国は今も破綻に向かっている過程にいるはずです。
しかし、なぜか、米国の負の部分は欧州の陰に隠れて、米国は景気が回復しているような印象を与える報道が多いです。
世界中かき集めてもPIIGSを救うお金がないので、いずれ破綻するのでしょうけれども、どう考えても、その過程で、米国も破綻の危機に陥るような状態になるのではないかと思います。
現在も米国の国債を買って、日本は米国を支えていますけれども、なぜ、日本は普天間基地に関して、日本の政府は日本の世論を無視し、米国に譲歩しなければならないのか、理解に苦しみます。
日本も中国並みに欧米に対してしっかり、主張してほしいです。
投稿: アイリス | 2010年5月29日 (土) 15時25分
みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。金融市場は今や全世界的な危機になりつつありますね。米国も問題は解決していませんし、オバマの金融改革は上院も指示していますから、年内にもゴールドマンやモルガンなどの巨大金融機関の解体が始まるのでしょう。ま、日本政府のほうは問題を認識する能力がもはやほとんど欠如しているような状態ですので。亀井金融大臣の記者会見が金融庁のHPにのっていますので、それをみるとよくわかります。みんな大整理ですね。下り坂を転がり始めたトロッコはだれも止められません。今年は激しい年になりそうです。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2010年5月31日 (月) 06時40分