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2010年1月 5日 (火)

藤原直哉の「21世紀はみんながリーダー」 2010年1月5日 ヨコ型の国家運営とは

ヨコ型の国家運営とは

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コメント

 新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

 藤井財務相の健康上の理由による辞任が受理される方向で、菅副総理、仙石行政刷新担当相、野田財務副大臣らが後任候補との見方が浮上してきているもようです。
 米国の破綻もしくはハイパーインフレは避けられようもなく、その対応策のシナリオは日本でどの程度検討されているかは、よく分かりませんが、きっと予算作成だけで丁一杯の状況だと思います。
 今回の金融危機は人災だと思います。日本は自分たちのお金を有効に使えば、もっとこの危機を軽くやり過ごす事ができたと思いますが、無能で無策だったために、重篤な状況となりました。
 日本政府には、この危機を乗り越えるために、一刻も早く人材を揃え、システムを構築して対応していただきたいと思います。

投稿: 天地 | 2010年1月 6日 (水) 02時53分

天地さん、こんにちは。いつもありがとうございます。藤井氏のことはまさかのできごとですね。菅さんとか仙石さんとかなったら財務相の役人はひっくり返っちゃうんじゃないでしょうか(大笑)。

とにかく日本は平成になってから成長が止まってしまって、負債だけが残りました。崩壊するものがこれ以上広がる前に再生を始めないとなりませんね。

ナマコっていますよね。あのぶよぶよした海の生き物。ナマコについてのWikiの記事を一部以下引用します。

「基本的に不活発な動物で、海底をゆっくりと這っている。多くのナマコがデトリタス(海底に降り積もって堆積した有機物)を主な餌とし、触手でそれらを集めて食べる。食べ方は種によって異なり、海底表面のデトリタスを舐めとるように食べるものと、砂と共に口にかき集めるものがいる。水中に触手を広げ、海中を漂う有機物を集めるナマコもいる。

特殊な性質として、敵の攻撃を受けると内臓を放出するものがある。熱帯性のナマコの多くはキュビエ器官という白い糸状の組織を持っており、刺激を受けると肛門から吐出する。キュビエ器官は動物の体表にねばねばと張り付き、行動の邪魔をする。マナマコなどキュビエ器官を持たないナマコは、腸管を肛門や口から放出する。ナマコは他の棘皮動物同様に再生力が強く、吐き出した内臓は1~3ヶ月ほどで再生される」。

今の日本政府は、ナマコに似ていませんか?放出する内臓は日本国債です。これが投資家の体表にねばねばと張り付き・・・、しかし1カ月から3カ月で再生される=次に放出する国債が刷り上がる(大笑)。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 6日 (水) 08時03分

こんにちは藤原様、横型の社会は町工場の関係そのものですね。

自営を始めた頃から当然のような話ですので何だか拍子抜け(笑)リーダーシップに関しては何か知らない物があるのかな?と言う印象です。

物は何でも話しますのでメッキや塗装などの仕上げ行程の管理が悪いと原因を指摘し改善を求めていました。当たっていたのか?品質が格段に向上しました。具体的に図面に指示するのが一般的なのですが細かい負担が増えるため口頭で打ち合わせを行います。(その代わり多少安くしてくれと)

藤井大臣は予算作成で相当なストレスを抱えたのでしょうか?財務官僚の感覚では日本は再生できない雰囲気ですね。後任の財務大臣は是非とも

国民新党の亀井金融大臣の兼任をして頂きたい。

横田幕府も小沢とのコンビで潰れるのでは?(笑

投稿: kazu | 2010年1月 6日 (水) 09時33分

亀井大臣は、郵政再建とかんぽの宿などの郵政疑獄を
洗い直し、ケケ中を牢屋にぶち込んでもらわないと
いけないので、そちらに集中していただいたほうが
よいかと思います。

あまり仕事が多すぎると亀井大臣も体調が悪化すると
いけないので・・・。

菅直人大臣も今朝のテレビでの会見では、寝癖で
髪の毛がグチャグチャで相当疲れていると思います。

私は、菊池英博さんに財務大臣をやってもらって
「消費税をゼロ」にして頂きたい。

藤原直哉先生の「無血市民革命がおこった」(あうん)
をお正月に読みました。

P33~P34に

国家財政は、「民主党のマニフェストどおりにやったら破綻する」と批判がありますが、実はとっくに破綻状態です。

国債や借入金は09年6月末時点で860兆2557億円

中略

自公政権がここまでの財政赤字を積み上げてきたわけで
、実は、財政は破綻しているのですが、公表する勇気が
なかっただけです。

財政赤字という言葉の定義を変えて「大丈夫」といっていただけで、実態は「もうつぶれている」ということです。

という記述がありますが、それなら財政再建の議論自体が嘘ですから、さっさと本当のことを国民に知らせてほしいです。

例えば医療でも
インフルエンザワクチン、タミフル、抗がん剤
糖尿病、高血圧、高脂血症、メタボ関連、抗欝剤
マンモグラフィーで癌の早期発見

こんなものは全部嘘ですから医療もほとんど嘘。

CO2で地球温暖化も嘘。

年金は振り込め詐欺。

市場も全部嘘。

世の中嘘だらけ。

はやく、本当の議論を国会でやってほしいと思います。
あたりまえだけど。

投稿: 夢太郎 | 2010年1月 6日 (水) 10時41分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。今日も日本国債は売られていますね。藤井氏が辞めて、さて次はどうなるのか。キングメーカーの小沢氏も地検から呼び出しが来るようですし、大変ですね。

でもこれは、政治も若い世代のヨコ型で全部やれという天のシナリオそのものですよ。

今回、台湾が米国産ミンチ肉の輸入を禁止しましたね。米国はカンカンに怒っていますが、やはり自国内で正論を通さないと国がまとまりません。まとまった国には外国は指一本させなくなりますからね。日本もよく見習ったらいいです。本当に喧嘩に強い国はどういう国か、歴史を見れば一目瞭然だと思いますがね。

もう米国だとか国際金融資本だとかの上昇気流に乗って生き抜こうというやり方は世界中、どこでも通用しないのです。みんな売国奴として追放されつつあります。以前にもこの放送で言ったと思いますが、連中はかつての共産党と同じように、無能で卑屈な奴を革命の手足に使うのです。そういう人が上に立つと既存の強力な組織はひっくり返ることを共産党はよく知っているのです。その共産党のやり方のもとは、先日紹介した、観世英雄さんのブルーブラッドの本に書いてあるとおりです。また、スイス政府が出している民間防衛という本にもその片鱗が書いてあります。もとは全部ここですから、国際金融資本も共産党も米国も、やっていることは実に単純なのです。まぁ、よくもこんな悪魔の方程式を発見したものだと思いますが、もうそれも効かなくなりましたね。

これで日本も金融と安全保障で大きな危機が2、3度来ると、すごく引き締まったヨコ型の国としてよみがえると思いますよ。今は安保ボケですからね(大笑)。

話を戻して、亀井さんが受けるかどうかはわかりませんが、逆に言えば民主党はこぞって鳩山さんを支えるでしょうね。こうなったら副大臣の野田さんが大臣に昇格して、全部やってみたらどうでしょうか。守りには大変強いというのが評判の方ですからね。

そしておっしゃるように情報公開ですね。破綻の源は全部自民党時代にできたわけですから、その事実をどんどん公表することが大切ですね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 6日 (水) 11時34分

誰が出てきても状況を打開するのは困難ですが、藤井財務相の後任にはいっそのこと藤原直哉さんに担っていただいてはと思います。

投稿: 甲府の野菜畑 | 2010年1月 6日 (水) 18時17分

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年初めての放送、早速拝聴しました。いよいよ世界各国が大変なことになってきたように感じます。いつまでも異常に高い株価も不気味です。近ごろは、あの算盤片手に御経を読むという強気のアナリスト(増田俊男)でさえ、これまでの持論をやっと方向転換したようですね。昔、いずれニッケイは30000円台にと予想していた人でしたが。
 これから起こりうる事態を考えると、藤井財務大臣も
今のうちに退けて内心ホッとしているのではないでしょうか。
それにしても、新しい後任は管氏と聞いて、大丈夫なのかなと思いました。もう少し国際経済、金融に明るい人材はなかったのでしょうか。シンクタンクによほど経済に明るい軍師を持たないと不安に思います。本当に藤原先生のような方に軍師となっていただきたいと思ってしまいます。日本の行く末が少しでも良くなるように、。

今回の講義に話が戻りますが、同じ親から生まれても、本当に兄弟というものはいろいろあって全然違うタイプの子供が出てきますから不思議です。
昔は大家族で、どこの家でも先生がおっしゃる通りのことがあったようです(笑)。でもしっかりした者が、どうしようもない者を支え、何とか皆が食べて生きていくことが出来た、という点は、もう一度考えさせられる話です。今後の国家の運営ということでもおおいに参考になる話ですね。

投稿: 職人K | 2010年1月 6日 (水) 21時27分

 藤井大臣が、健康を理由に大臣を辞任します。マスコミでは、小沢氏との確執が原因と報道しています。財務大臣という立場の政治家がこの程度の理由で辞めるのはいかにも不自然だと思います。
 証拠がなく、私のうがった見方ですが、予算編成や金融政策において、自民と結託していた米国の利権屋が締め出しをくったので、その人達から藤井大臣は、スキャンダルネタで脅かされて、立ち行かなくなって辞めたのではないでしょうか。

投稿: 虎丸 | 2010年1月 7日 (木) 04時24分

 検察は小沢一郎が代表を務める陸山会(陸山会は、「法人格なき社団」なので、団体名での土地登記ができないので小沢一郎個人の登記になっている)が所有するアパート・マンションというものへの攻撃を仕掛けてきました。
 これをやると政治家小沢一郎の政治活動の基盤を破壊できるということに気が付いたわけです。こういうことをしてもいいものでしょうか。自民の清和会はもっととんでもないことをしているのに。

投稿: 白山 | 2010年1月 7日 (木) 06時22分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。藤井氏の辞任については病気としか今のところ聞いていません。菅氏は空転するのではないでしょうか。野田さんと古本さんが党内の若者の支援を取り付けて乗り切るしかないでしょう。よい試練ではないかと思います。国債の値段はますます下がりますし、JALのこと、それから世界中での国家破綻がありますし、これを日本国内で軟着陸させられるかどうか。とにかくやるっきゃないでしょうね。

小沢氏のことは関係者がみんなしゃべっちゃったんでしょうね。「人情紙のごとし」。田中角栄みたいになるのではないでしょうか。清和会のことは検察の人事でも絡んでいるのですかね。2代ぐらい続いて検事総長は清和会の番犬なんていわれていましたからね。でも、順番だと思います。検察としては今のところ、二階氏の事件に着手してバランスをとったつもりになっているようです。どうなりますかね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 7日 (木) 08時11分

 いまだに科学と理性だけで社会を動かせるという方が大勢を占めるので、もう少し突っ込んで話を進めてみたいと思います。

 まずその前に予備知識として。

 偉大な哲学者のひとりにカントがおります。「純粋理性批判」で有名な方ですが、彼は「理論理性」と「実践理性」という区分を考えました。これはどういうことかいかに簡単にまとめますと、

 1.理論理性=因果律が当てはまる物理世界(現時点における科学の分野)を認識する理性
 2.実践理性=精神世界に通用する概念で、因果律の適用外であり、意味論、目的論的な表現を可能とする理性

 要するに、「理論理性」が当てはまりうるのは現状では論理と再現性(因果律)を重んじる科学で、「実践理性」が当てはまりうるのは倫理学、宗教であり、「実践理性」はそもそも因果律の当てはまらない領域である以上、そこに対して科学が「理論理性」の因果律を持ち込んでその正否を判断するのは、カテゴリーエラーであり、越権行為であるともいえるわけです(カテゴリーエラーと言えば、最近話題になっているインテリジェント・デザイン派もこれに抵触しています。カントは、少なくとも「理論理性」から神の存在の有無を明証するのは不可能であるとしております。すなわち、科学で扱える領域ではない。「実践理性」の領分です。この点で私は、インテリジェント・デザイン派を否定する立場です)。

 この概念を提唱したことにより、近代社会においても少なくともヨーロッパでは極端な脱宗教化、唯物化をある程度制限することができたわけです。

 だから、ヨーロッパにおいては、無神論や唯物論というのは極めて少数派だし、どちらかといえば周りから倦厭されがちです。実際、科学がいずれ宗教を駆逐し、合理的な社会が誕生すると考えているヨーロッパ人はごく少数です。これだけ科学の発展が著しくとも、この傾向は全く変わっていないようです。

 とくに伝統にうるさいイギリスなどはそうでしょう。ヴォルテールの無神論もエルヴェシウスの唯物論も浸透しなかった。ルソーのような狂気の人民独裁的概念も、その侵入を免れることができたのです。

 要するに、西洋人はもちろん自分たちの地域で科学が発達しただけに、その扱える領域についても常に哲学者たちが社会への影響を考え、自分たちの伝統とどのようにうまく折り合いをつけていくかを思案していたからこそ、カントのような偉大な哲学者などが生まれたのでしょう。

 そのほか、アメリカでも確か80年代には「科学の扱える領域」に関して科学哲学者を中心に激しい論争がおこなわれました。要するに、科学の力が大きすぎるがゆえに、その扱える範囲を限定してしまわなければ、いずれ社会そのものが「科学主義」に陥ってしまうという恐れがあったからです。特に反証可能性については、ポパーが論じております。

 なぜ哲学者たちが「科学主義」を恐れたのか、まあ文化系の領域が脅かされるというのもあるだろうが、「限界設定できない影響力の大きな概念」というのは、いつしか暴走してしまう可能性があるからです。

 あらゆる物事に限界があります。逆にいえば、限界を知ることで初めて道具なり思想なり技術なりは有効に扱える。逆に限界もわきまえずただ使っていれば、いずれ抑えきれずにとんでもない過ちを犯すことになる。子供がいい例でしょう。子供たちは自分の限界を知らず、他者を無条件に信じてしまう。自分のやれること、やれないことを自覚していれば防げるような間違いを犯すから、親たちは躾の中でそれを教えていくわけです。

 しかし、ある一部の哲学者たちはそれを自覚できず、「設計論的な合理主義」を提唱した。

 大陸系(フランス・ドイツ系)の哲学者の中には、のちのルソーやマルクスといった「設計論的な合理主義者」、スペンサーのような「進歩主義」「未来主義者」も生まれました。我々は知恵と理性があれば理想的な文明を実現できるだの人類は未来に向かって絶え間なく進歩しているだのといった傲岸不遜な思想が生まれたのですが、いまやこれらの「設計主義者」「進歩主義者」「未来主義者」が語ることの胡散臭さは、何より現在の我々の姿を見れば明らかでしょう。

 確かに、技術や知識は発達したが、「技術、知識の発達=人類の進歩」というのが現代人の思いあがった幻想であるということがはっきりと示された時代が20世紀でありました。我々は、少なくとも人という生物としてはほとんど進歩しておりませんし、また退化しているわけでもない。所詮我々は歴史の中の通過点に過ぎず、過去の伝統を遺産として受け継ぐ伝道者であり、それを後世へと引き継いでいく語り部に過ぎません。要するに歴史の一員でしかないということです。

 実践理性とは「意味論」「目的論」であると言いました。これは、因果律など関係しない世界です。人間の社会や精神活動に関しては、この目的や意味を必要とするものだからです。

 これは、私も難しくてよくわからない部分が多いのですが、多分こういったことで例を示せると思います。例えば私の目の前に球(大きさなど物理的性質はこの場合、話がややこしくなるので考えません)が存在していたとする。科学者たちがその球を分析した結果、それは泥を固めたものだと分かった。よってこれは泥であり、大砲の弾ではない。科学的にはそれは泥の塊しかないわけです。大砲の弾と泥の塊とでは明らかに材質が違います。したがってどれだけ形が似ていようが、これは泥であるというのが、「科学的な真理」です。

 しかし、科学的に分析する手段がない場合、あるいは科学者でない人々にとっては、この球体はいろいろな解釈ができる。これは軟式ボールが汚れて真っ黒くなったものだとか、これは動物の排泄物だとか、あるいはボウリングの球だとか、みんなそれぞれ自分なりに認識します。もしこの球が軟式野球をやりたいときに、ちょうど手ごろだったとする。また、排泄物であり、ちょうど近くに耕している畑があったとする。これは肥料として使えそうだ。また、近くにピンの代わりになるものがあったので、これを球に見立てて転がしてみる。このとき、これらが、「その人が期待した通りの機能を示せば」それは真理となります(笑)。あるいは、偶然運よくライブのチケットを手に入れることができてうれしいとき、それを「日ごろのおこないがよいから」に意味を求めるか、それとも自分が信じている「主のお導き」と解釈するか、それとも単に「偶然」で片づけるかはその人次第ですが、これに「正解」なんてないでしょう(笑)。その現象が起こった場合、意味はいかようにでも、何通りにも与えることができる。これが意味論の世界であるということです。

 もちろん、意味をいくらでも与えられるからと言ってそこに「有用性」「公益性」がないとまずいことになります。例えば先ほどの球の例でその球が硬く、バットで飛ばしても壊れなければボールの代わりとして有用ですが、バットで殴ってすぐに砕けてしまえばそれは役に立たなくなり、意味論的な真理とはなりえません。またライブのチケットを手に入れたのを感謝して、よりボランティアに励むなど良いほうへと進めばこれは有用であり真理ですが、逆にますますカルト教団にのめりこんで反社会的活動を行うようであれば、それを真理とは認められません。こういう限界設定があってこそ、意味論、目的論の世界は生かされます。目的に応じた有用性こそが、真理の正しさを示すということになるわけです。

 要するに、意味を与えるというのはそういうことなのです。

 我々が現在いる文明社会は「理論理性」の因果律が当てはまりうる一つの真理を信奉する世界なのです。が、さすがにそれではもう持たなくなってきているのでしょう。少なくとも、昔の人たちは「実践理性」のほうが発達していた。遊び道具のない世界、子供たちは周りにある自然物を利用し、独自に遊びを考えだした。別に棒きれがなくとも、そこらの木の枝で代用することもできたわけです。昔の子供たちにはそうした知恵があった。また、親たちは様々な昔話や童話を考えたりして子供たちに聞かせた。これは「理論理性」においては確かに「荒唐無稽」かもしれないが、しかし、これが科学が発達する以前には盛んに行われ、しかもかなりの効果があったわけでしょう。要するに「真理は一つ」というのは、あくまでも「理論理性」から導き出されるものに過ぎず、「実践理性」においては「複数の真理」が「ただ一つの事象」に成立しうることもあるのだということなのです。

 合理主義者たちには、これが分からないのでしょう。私個人としては、少なくとも高校で理系に進む場合には、ただ物理の公式や化学式、生物の進化論を教えるだけではなくて、科学哲学の歴史について、概略だけでも教えたほうがいいと思っております。また、カントの「理論理性」「実践理性」の言葉だけでも理解させておいたほうがいいと思います。そうすれば、科学の領分をわきまえた「理系人間」がきちんと育ってくると思うのです。これこそ「分をわきまえた合理主義」でしょう。

 さて、もし次回、時間があれば、最近だんだん活動の仕方に品が無くなってきている「懐疑論者(スケプティスト)」でも批判しますか(笑)。疑似科学批判と称して科学的正当性を盾にして自分たちの優越性をひけらかしている連中です。ちょうどおあつらえ向きの連中がおりますので、まあそれは次回ということで(あえて名前は出しませんが、まあ日本国内に「トンデモ」という4文字を広めた連中と言えばなんとなくお分かりいただけるかと思います)。

投稿: +9 | 2010年1月 7日 (木) 21時27分

 ドル円は、月足や週足で見ると上値抵抗腺に近づきつつある状態でした。菅財務相の円安容認発言は、まさに素人チックな感じで、あの発言だけ聞けば介入も辞さないとも取れるので、その発言直後、数分で1円近く円安に振れました。
 金融危機のさなかに、ずいぶん軽い発言をするものだなと、つくづくあきれました。
 又、「緊縮財政にして良いと思ったことは一度もない」とも言いましたが、日本国債の価格が低下しているさなか、その発言が市場でどう反応するかを考えているのか疑問に思いました。
 とりあえず、円安誘導と株価維持さえやればいいという感じで、金融危機の最終着地点については、全く考えていない、もしくは、理解していない、という印象を受けました。
 今後、欧米の財相たちとの交渉で、相当貧乏くじを引かされるだろうと思ったのは、わたしだけでしょうか。

投稿: 12の三四郎 | 2010年1月 7日 (木) 21時55分

藤原さん いつも貴重なお話しありがとうございます。

今、テレビ東京で高松市丸亀町の再生を放映しておりました。
感動が覚めないうちにお伝えしたいと思います。

この町もご他聞にもれずシャッター街になりかけていました。商店街の数名と東京から来た女性の街づくりコンサルタントが20年にわたって周囲を説得し、金融機関の融資も取り付けてこのたび第一期の街づくりを終えました。人口が2倍、売り上げが3倍になりました。

典型的な横型リーダーシップの成果ですが、見ていて心に沁みたのが、リーダーシップは縦でも横でも良い。とにかく情熱を持ち続けそして行動し続けることの凄さです。

緊急雇用対策で現在県立高校で教員補助の仕事をしておりますが、校長先生が『Eishinさんは実に様々な社会体験をしている。そのことを生徒たちに伝えて欲しいので採用しました』と仰ってくれました。
機会がありましたので高校一年生に『よほど素性の悪いことで無ければ、それが成功するかどうかは情熱ですよ』と体験談を交えて話をさせてもらいました。
ついでに自分のやりたいことが必ずしも適職とは限らない。気が進まなくとも見込まれて頼まれたらその仕事をしなさい、とも話をしました。

エンジニアとして半導体の新素子の開発に携わったのはもう30年以上も前のことです。
大舅、小舅があ~でもない、こ~でもない、そんな物は出来るはずがないとそれは勝手なことを言っておりました。もともと進んでやりたい仕事ではなかったのですが、なにくそと情熱だけは持ち続け、商品化にこぎつけました。そのとき情熱が何より大切と自覚し、その考えは今も変わっていません。

藤原さんの情熱はますます盛んなようですね。少しづつでしょうが日本も藤原さんの思い描いている方へ進んでゆくでしょう。

この度日本再生プログラム推進フォーラムに参加させていただきました。皆さんと一緒に新しい日本の建設に少しでも役立つことができたらこのうえない幸せと思います。

投稿: Eishin | 2010年1月 7日 (木) 23時35分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
ニュートンという雑誌が出ていますね。本屋で見ていたら虚数の話が出ていました。虚数は本当に不思議ですね。次元をあげて考えないと理解できないのが虚数の実態ですね。同じように今までの枠内で合理性だけを追求してももう何も答えが出てこない、あるのは創造ではなくて単なる編集のみという時代でしょう。ここを超えるのは一人一人にとっての知的・感性的革命ですね。

為替のことですが、さっそく菅氏は市場参加者から馬鹿にされることを言ってしまいましたね。90円台半ばになればいいって、それは真冬に寒いから気温が上がるべきだといっているようなもの。まったく何もわかっていませんね。こりゃ最初から迷走ですよ。為替に限らず、アッチこっちからいろんなこといわれて、わけわからなくなるのは時間の問題ではないでしょうか。流れはドル安・ポンド安ですからね。

本当に野田さんと古本さんでがんばるしかないですよ。ほかの民主党の若手もみんなで支えるべきですよ。今年一年、予算だけでなく経済も金融も生活も外交もみんな大転換ですよ。ここを若手がヨコのリーダーシップでよく融合して主人公となってやり抜けば、いよいよ若手の時代です。天は若手でもできるからバトンを渡したのだと思います。こうやって時代は一気にバトンを渡すのですね。がんばってもらいたいと思います。次の日本の未来がかかっていますからね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 7日 (木) 23時43分

Eishinさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

貴重な情報をありがとうございます。高松には藤原塾で10年通っています。みなさんがんばっていますね。

いろいろ見ていると、とにかく国内も海外もタテからヨコに急激に時代が動いています。そうするともう熱伝導にヨコに広げていかないと国も地域も変わりませんね。日本再生という言葉だけでもとにかくまず広げたいと思っています。

どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 8日 (金) 00時21分

 フランスのサルコジ大統領は7日、経済に関する演説の中で、世界の通貨間の混乱が容認できない水準に達しているとの見解を示し、持論である複数通貨に基づいた経済システムの構築を訴えました。

 基軸通貨が、ドルから世界通貨に移ると、ドルは暴落し、米国はハイパーインフレになることもありえますので、米国は難色を示すだろうと思います。
 かといって、このままドルを支え続け、ドル体制を続けても、いずれドルの底が抜け、米国だけでなく、ドルを支えた国も巻き添えを食らいかねないだろうと思います。
 どちらを選択するかは難しいですが、いずれ、選択せざる負えない状況に直面すると思います。今のままいくと、ドルの底が抜けてから、世界通貨に移るのではないかと思います。その時に、米国にある日本の資金をどれだけ取り戻すことができるか気になります。間接的に、日本国債の影響や税制への波及なども気にかかります。世界通貨と日本円のレートもどの程度に落ち着くのかも気にかかります。

 菅財相の金融・財政に関わる一連の発言を聞くと、一抹の不安を感じます。

投稿: 12の三四郎 | 2010年1月 8日 (金) 06時02分

12の三四郎さん、こんにちは。いつもありがとうございます。

まったくおっしゃるとおりです。一抹の不安ぐらいで終わればいいのですが、大混乱に拍車をかけるような気がしてなりません。世の中、油断だらけの人ばかりですよ、日本は。このままなんとなく今年も行くように思っている人がとても多い。こういうときがもっとも危険です。長いこと政治家をやっていれば、特に10年前の金融危機を経験しているのですから、もう少し学習しているはずなんですけどね・・・。昨日は円安発言で日本の長期金利まで上がりましたね。財界の人間たちの世迷言を代弁して、自分の「会社」の資金調達金利を引き上げちゃうんですからどうにもなりません。

大企業でも中小零細企業でも、トップダウンでやりたい放題やっている経営者のなかには、自分の権力で黒を白にしてきた人が多いので、為替も同じように動くと錯覚している人が結構いるようです。本当に裸の王様なのです。そういう経営者かどうか判定するには社員の顔を見るとすぐわかります。社員が能面とビー玉の会社の社長は要注意です。政治家もいろんな人に会うわけですから、それぐらいの人物評価はできなければ仕事にならないはずです。

私は、あまり言いませんが、正直言って、菅氏にはあまり期待できないと思います。副大臣の野田さんと、政務官の古本さんの若手が本当にしっかり市場とも対話し、先手を打って行動していかないといけません。

おっしゃるようにドルの底抜けも時間の問題ですし、かといって今の段階で次を考える余裕は世界中どこにもないようです。

今年は歴史がうなりますね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 8日 (金) 06時29分

 度々の投稿すみません。
本日、正午のNHKの一番目のニュースが、昨日の菅財相が発言した円安誘導の修正でした。

鳩山由紀夫首相 「為替について政府が言うべきでない」「急激な為替変動はよくない」
鳩山由紀夫首相 「菅副総理の発言は経済界の考えを言ったもの」
仙谷由人国家戦略相 「市場を注意深く見守る以外に申し上げる立場にない」「為替についてあまり言及しないほうがよい」
菅直人財務相 「為替は基本的に市場が決めること」
亀井静香郵政・金融担当相 「急激な円高が進む状況にあった中で、危惧の念を表明したのは当然」

いきなり、4人の閣僚が発言し、何が起こったのかと思いました。
私の想像ですが、米国の金融当局者からクレームがきて、午前中に修正の発言をさせられて、お昼のニュースに流されたのではないかと思います。日本の財相は、自分の国の為替政策の立場を発言する権限も無いのですね。恐れ入りました。
昨日の発言は、素人チックであっても的はずれではないし、話してしまえば仕方ないし、放っておいてもいいのではないかと思いますが、米国は放っておけないのでしょう。自分たちのシナリオ通りに日本を動かしたいように見えます。
このように見るのは、私のうがった見方でしょうか。

投稿: 12の三四郎 | 2010年1月 8日 (金) 12時50分

12の三四郎さん、こんにちは。いつもありがとうございます。

今回のことはとにかく菅大臣の失言で、謝ればよいものをいつものようにむきになって言い訳したものだから、ますます失笑を買ったわけです。製造業は95円がいいと。政府はその利益を守ると。政府が国内産業の利益のために為替を操作すると公言するわけですよね。それって、さすがにあれだけ為替を操作する中国政府ですら言わないことですよ・・・。

米国もアジアもみんな、ひたすらあきれるだけでしょうね。でもこれはからかえば商売になると世界中の投機家に大いなる勇気を与えてしまいました。

とにかく黙ってればいいのです、財務大臣は。

これも時代の転換のプロセスですね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 9日 (土) 00時32分

 アルカイダもOKなら
10万人に1人位反応すると期待して
 心臓に悪性新生物は極めて少ない(循環良く温かめ)
 http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/200/230/qa03/30-010.html
 これを全身に応用すると
快い汗をかきながら第二の心臓を使って歩き回る、と成る選手にガンが有るからルンルン気分で(安保徹氏)
 実験成果 例数が少ないが風邪で2回成功
北風の少ない所で日光浴しながら、恋人付ならガンにも?!
風邪ひき1日目 まあまあ
2,3日目 かなりのセキと鼻水
4日目夜 ほぼ治まる
前立腺のPSAが高く時間に余裕ある人は実験できるのでは?

投稿: kunio | 2010年1月 9日 (土) 06時18分

 菅氏は、厚生大臣時代に薬害エイズの対応で、国民からの支持を得ましたが、その後の民主党代表、国家戦略担当相は、あまりパッとしなかったように思います。それでも、鋭い論客というイメージもあり、ずっと期待しておりました。
 今回、財務大臣就任会見の円安誘導発言、翌日の修正発言を見ますと、意外と、底の浅い人のように見受けられます。今まで、期待して見ていた分、今回の為替での発言にはガッカリしました。菅大臣では、本格的な金融危機の対応は不可能ですね。

 米国やEUの議会で、今月中旬に金融業者に対して公聴会が開かれるようです。今年中には、デリバティブ取引などが規制強化されるそうです。そうなると、規制強化にむけ、信用の収縮が進み、株、債券、通貨などの嵩上げされた部分が下がるだろうと思います。
 日本でも、気違いじみた金融のトップを議会に呼び、金融危機の全容を解明すべきだと思います。又、日本の金融行政も今年、規制を強化すると聞いています。

 1-3月期は、企業の決算との兼ね合いで、昨年同様に円安の誘導を行うように見えます。4月以降、円高懸念が再燃し、夏や秋ぐらいになると、1ドル80円割れが意識される展開が予想されます。
 今までは、政府・中銀・民間金融業者がグルで相場を上げていましたが、もし、その時に金融の規制が強化されて民間金融業者が参加できず、更に、金融の収縮が起きていれば、政府や中銀は何をしても、ドルや株の持ち上げは不可能ではないかと思っています。

 金融は綱渡りで、その綱が日ごとに細くなって、綱にかかる荷重は重くなる一方に見えます。
 今年中には、藤原先生の仰っているように、英米の金融の綱が切れるのが見れますね。

投稿: 切れそうな綱 | 2010年1月 9日 (土) 10時22分

こんにちは。インターネット放送をいつも楽しく拝聴しています。若輩もので,政治や経済については,全く分からず,勉強中ですが,藤原先生が常に仰っている横型リーダーシップについて,自分の職業経験と似ている部分があるのかな,と思いコメントさせていただきました。(場違いなコメントになりますが,すみません。)私は,非行を犯してしまった子供の更生に係わる仕事をしているのですが,彼らを援助する方法というのが,一般の人たちの考えているのとかなり違います。どんなアプローチをするのかといいますと,とにかく彼ら自身に非行のこと,今までの人生のこと,家族のことなど,話をしてもらいます。聞き手のこちらは,特に指導などはせず,なぜ非行に至ったのか,原因などを自分で考えてもらいます。「ここが悪い。」とか「~でなければならない。」などの指導はほとんどしません。なぜかというと,結局お説教しても,人から聞いた話であって,子供自身の言葉ではないので,心に届かないようです。聞いたふり納得したふりをして,内心舌を出していることが多いようです。カウンセリングの基本のようですが,黙って聞いて,抱えてき問題を全部吐き出させて,時間はかかりますが,自分の非について,素直に表現することができるようになると,大きく前進,成長するようです。こちらは,過度に接触せず,しかし,しっかり見守る態度で望みますが,適度な距離感が必要なようです。子供は自分の気持ちが整理できてくると,何かを吹っ切ったような,すっきりした表情を見せることがあり,上手くいく場合は,「こうありたい自分」のイメージができてくることもあります。上の立場から,偉そうなことを言うのではなく,彼らが主役で,自分自身について学んでもらうことを目的にして,援助することが大切なようです。「これは横型リーダーシップの話に通じるのかも。」と勝手に納得している次第です。世の中閉塞ばかりが漂っていますが,日本中あちらこちらで,集まって,不平不満でもなんでも話あったらどうでしょか。言葉が尽きてきたころには,過去がふっきれて,こうありたい未来が見えてくるかも知れないと,勝手に考えております。
最後に,ここ数年厳罰化の流れがありますが,罰を厳しくして犯罪が減ったという統計はないそうです。とにかく,安定した仕事がないと,犯罪は減らないと思います。地方には若者が安心して働ける職場がほとんど残っていません、、、

投稿: 石 | 2010年1月 9日 (土) 22時12分

kunioさん、何を言いたいのか解りません(笑)

日本語が酷すぎますねw

もう一回、頭の中を整理してから

藤原直哉先生に質問されてはどうですか?

藤原直哉先生だって、そんな意味不明な文章では

何を聞きたいのか?何が言いたいのか解らず

困ってしまいますよ(笑)

面倒くさがらず、丁寧にお願いします。

投稿: 鷹 | 2010年1月 9日 (土) 22時43分

 鷹さんありがとう
藤原先生の話は感心するばかりですが、先生の返事を期待するものでは有りません。私のところには大きな図書館が5つも有り、情報処理にてんてこ舞いで、インターネットは止めようか、止めたいでずるずると・・・結果、長い文は対角線に読んでしまいます。キーワードを2,3拾ってそれで次に、となります。結果、上記のような文となります。最近は図書館のネットワークが構築され県内どの図書館の本も利用できると思いますので安保徹氏の本を乱読してください。キット自分の健康管理に役立つと思います。
 安心して受けられる医療体制に乗るとみじめな老後に成ってしまいます。世の中、余裕が有りません。だから生きる巾は極めて狭いと思います。自分の身は自分で守るが筋ではないでしょうか。
 国は困っているようです。国が助かるように行動すると充実した人生に成ります。
 アルカイダ以上に過激なので論争を期待しています。

投稿: kunio | 2010年1月 9日 (土) 23時54分

 なるほど (オーナーさんなおして)
 、と成る選手に の所抜け落ちています。
 、と成る。運動選手に・・・です。
 心臓をモデルに(温かく血液循環が良い)体を温かく(指標として快い汗)血流を良く(第二の心臓を使って)
 このアイディアを風邪で実験したら効果が有った。まだ実例が少ないので実験してみませんか?と言う事です。
 実験の時の気分が極めて重要で、それを分かりやすく説明されたのが安保先生です。

投稿: kunio | 2010年1月10日 (日) 00時47分

 ノルディックウオーキング
縄文時代をはるかにさかのぼると、4つ足時代。だから手も使って歩くのが、肺をよく動かすことになって合理的?
枝を2本切り杖にして手に持って、杖を前足の様に使う。ただ歩くのみでは上半身の運動が足りない?杖を使えば足の負担が軽くなり、相応に足が弱ると思っていましたが、長寿時代、工夫すれば足の使い過ぎを防ぎいいかも。
 国が悲鳴を上げないように創意工夫を

投稿: kunio | 2010年1月10日 (日) 07時29分

政権交代をして、以下のことが行われました。
 事務次官会議を廃止。
 役人の国会答弁の禁止。
 役人の記者会見の禁止
 事業仕分け
 予算作成の段階から与党議員が積極的に関与
 政府に国会議員約100人配置計画
 国家戦略室の設置

 事務次官や局長クラスが徐々に退官しだし、事業仕分けでは役人の無能ぶりが映し出され、官僚主導から政治主導へと変わったのを実感しました。又、縦型から横型へと変わりつつあるような感じも受けます。
 鉄壁な官僚支配が崩れつつある、現在、政治家の能力の資質がより問われるようになりました。昨年末の新成長戦略を見る限り、本当にこれで、金融危機を乗り越えられるのかは疑問に思います。再度、別な形の新成長戦略や、金融危機を乗り越えるための政策が早急に必要なのではないかと思います。

投稿: 官低政高へ | 2010年1月10日 (日) 08時56分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
kunioさん、ご安心ください。ちゃんと理解しております。ツボをいろいろご案内いただいているものと思います。今の国の政策はだいぶツボから外れているので、経済も医療も何をやってもカネだけ出ていって効果がないのですね。やはりお金を受ける組織が内部崩壊しているのでしょうね。だからお金が失業救済事業にしかならないのです。それは役所も政府も同じことで、役所も鉄板が腐食鉄板に、すだれに、蜘蛛の巣に、そして煙に、どんどん消えていっている状況ですね。これは立ち直らないですね。寿命が尽きていますね。

ですから私はあの新成長戦略が良いと思うのです。金融危機はどんな新成長戦略が出ても政策が出ても乗り越えられません。これはひたすら崩壊あるのみ、政府にできる政策はただひとつ。紙幣と称する紙を刷って撒き散らすのみ。「幣」だからお守りかお札のようなものだと思ったらいいですよ。敢えて言えば政府は躊躇なく無限大に紙を撒き散らすこと、これが危機の最中の政府の重要な政策であり、それでも崩壊は止まりませんから、崩壊がとまったらそこから新しい日本再生をスタートさせて、撒き散らされた紙を回収して投資に回すこと、これだけです。

だいたい、大手の製造業も流通業も金融業も今度激しい危機が来たら崩壊でしょう。土台が腐ってしまっているのですから。助ける政策なんかひとつも残っていないと思いますよ。できることは、残った人や技術・技能などを次の時代に生かすべく、いかに速やかに新たな組織を作り直すかだと思います。それには政治家の強力なリーダーシップが必要になってきます。

それで言ってみれば金融経済全体が、東京大空襲後の焼け野が原のような状態になるでしょうから、そこから初めて再建、ということになっていきます。戦争が終わって、戦争中のあれだけ威張りくさっていた憲兵も特高も瞬間蒸発しましたでしょう。同じことがこれから日本でもおきますよ。いま、威張りくさっている小役人も企業内小役人も、瞬間蒸発ですよ。それで、タテが内部から潰れるのですよ。

戦後の復興はあの時もヨコにやりましたからね。今回も焼け跡に立ちつくしても元気のある人たちが各分野から集まって日本の再生を行うのだと思います。

石さんのご指摘、まったくそのとおりだと思います。本当にそのとおりで、人は仕事を通じて社会の役に立っているという実感を持てないとどんどんおかしくなっていきます。とにかくどんなに素晴らしい家を新しく建てようとしようとしても、その場所に古い家が建っていては新しい家は建てられません。しかしだからと言って昔のようにブルドーザーや鉄砲で住人を強制的に追い出し、古い家を武力で壊すわけにもいきません。古い家のひどさに住人が耐えかねてどんどん引っ越して出ていき、やがて屋根が壊れて雨漏りが始まり、家が傾き、それでバシャンと潰れてから初めて整理ができます。そしてそれから再建なのです。

だからとにかく時間がかかります。ところが若者はその間にどんどん成長していきます。そこでたくさんの悲劇が生まれてくるのです。しかしそろそろバシャンといきそうですから、何とかこのへんで状況を変えていきたいですね。

ありがとうございます。どうぞみなさんますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月10日 (日) 11時59分

こんにちは藤原様、紙幣と称する紙を刷って撒き散らすのみ。

こんな事を言ったらハイパーインフレが来るとか御用学者に騒がれそうですね(笑

今の金融の仕組み(ユダヤ金融)は機能する条件がインフレ状態である事が特徴なのでしょうか?定性的に考えているだけですが、ゼロ成長やマイナス成長では金利が生み出せなくて破綻すると思います。

先進国病と言われる物はユダヤ金融を排除しない限り存続するのでしょうね。寄生虫のように宿主が倒れれば次なる獲物を求めて彷徨う。土地などに縛られない方が都合がよい極めてユダヤ的な仕組み。
そこへ30000兆円もの金融ブラックホールを造ったのですから再起不能なのでしょう。

ノースダコダ銀行はアメリカでも金融危機の影響を受けてないそうです。(ブログに書きました)日本もユダヤ金融から脱却しないとBISで全世界が繋がっていますから何処かの金融破綻が引き金となって影響を受けるのでしょうね。

紙幣を刷るだけ刷って地方も合わせた1000兆ほどの借金を消してしまうと為替にはどんな影響があるのでしょうか?政府の通貨発行権がありますのでBISの出先機関?の日銀が拒むようで在れば政府通貨を日銀に渡し国債を全部買い切れば良い話。

こんな事をすると円の信用が無くなり円安になると思います。円高を嫌って海外進出した製造業が国内回帰し雇用が増えると思うのですが、新興国の生産活動が落ち込めば究極の円安でも輸出が出来ない状態になるのかとも思います。

為替は貿易決済単位で貿易が成り立つには物々交換が成り立つ条件がないと一方的な貿易は成り立たない。

この辺りの定量的な計算方法が解らないために悶々としています。大まかな数字で在れば簡単に計算できないのでしょうか?

もっとも現与党であっても借金が消えることを示すと税金が取れなくなるので絶対に避けたいでしょうが、ミロク銀行の収益は税金と同じように分配なり再投資なり可能です(ノースダコダ銀行の仕組み+イスラム金融)

ゼロ成長であろうがデフレであろうが担保は国(地域)の付加価値生産能力で利子を取らずに配当を得るイスラム金融的な仕組みは強いと自画自賛してますが、コメントがないのが不安(笑

投稿: kazu | 2010年1月10日 (日) 15時00分

kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

紙を刷って撒くというお話ですが、結局取り付けというのは、それ以外に対症療法もないのです。ですから恐慌まで持って行ってしまったらそれでおしまいなのです。それをやらなきゃ暴動内乱で全部破壊されてしまいます。

しかしそうやって出した紙は後で回収することができます。新しい銀行を作って新たに預金してもらうんですね。それも新しい興銀の役割だと思います。それでできる限りやってみるしかないですね。

JALの件ですが、会社更生法を出すと。しかし政府が保証すると。いったいどうなっているのでしょうかね。会社更生法を出せば売掛債権はパーになる。でも政府が保証すればパーにならない。でもそれは後から戻ってくるのか、期限通り全額の支払いが維持されるのか、いったいわが社の債権はどうなるのだ、というところばかりだと思います。銀行もね。

巨大企業の生き死にがかかった話で、国土交通大臣があんまりど素人丸出しの処理をすると大混乱になりますね。

今年は1月早々から大荒れになりそうです。
ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月11日 (月) 10時08分

こんにちは,今年はどんな年になるのでしょうか。今は真っ暗闇で右も左も見えませんが,何処に向かえばいいのか,僅かでも光が差し込んでくれば、と期待しています。
 地方に住んでいますが,本当にひどい状況です。この前出身の中学校が,近隣の中学校と統合されてなくなってしまいました。子供がどんどん減っているためですが,スピードが速すぎて,減っているというより,子供が消えていく,という感じなんです。人口の流出も止まりません。商店街は「シャッター通り」になってしまった所が多いですし,病院の無床化,診療科目の廃止,病院自体がなくなるニュースも珍しくありません。きれいな水田が一面広がっていた所も,耕作放棄地が目立ってきました。「国敗れて山河あり。」という詩がありますが,それが,現実に目の前に現れて,唖然としています。「自分の町が静かに,壊れていく。」という感じです。地方在住の方には,共感して頂けると思いますが。
 「自民党をぶっ壊す。」と絶叫していた総理大臣がいましたが,自民党だけでなく、国丸ごと破壊した、ということなのでしょうか。
 しかし,こちらは雪国なんですが,田舎の年寄りは頑丈です。猛吹雪も大雪も,不況も平気な顔で耐えています。どうして,あんなに強いのか不思議です。
 若者も,不安定な職にしか就けなくても,不安の中にいながらも,踏ん張っています。しかし,そろそろ限界に近づいているように感じます。せめて希望の光でも見えてくれば,少しは状況は変わってくるように思うのですが。
 

投稿: 石 | 2010年1月11日 (月) 13時19分

石さん、こんにちは。いつもありがとうございます。まことにおっしゃる通りですね。草の根の人たちはしっかりがんばっています。それで日本も支えられているのですからね。そしてそろそろ限界というお話、それも本当にその通りです。今年が大きな転機になるでしょう。善き方向に動かさないといけませんね。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月11日 (月) 14時34分

ハトミミ.com 職員用
http://www.cao.go.jp/sasshin/iken-boshu.html

 上記のアドレスは、公務員の意見募集を受け付けるアドレスです。
 一般国民の意見募集用のアドレス www.ハトミミ.com は、既に第3者に取得されたらしく、行政の無能さを批判する頁になっていました。私の知る限り、一般国民の意見募集用のアドレスは、まだ公開されていないようです。

 おそらく、公務員の意見でも、相当の密告内容が投稿されているのではないかと思います。内容によっては、刑事訴訟もすると、行政刷新会議は述べていますので、今年の上半期にはニュースで一部公開され、当事者や担当部局はかなり慌てているのではないかと思います。
 ちなみに、竹中、小泉コンビの不正も是非投稿してほしいと期待してしますが、行政刷新会議の仙谷大臣と竹中氏は、仲がいいので、どの程度まで踏み込めるか注目しています。
 このブログでも、行政の不正に関する投稿が時折見られますが、一般の部のハトミミが開始されたら、相当色々な情報が通報されるのではないかと思います。
 矛盾や無駄を整理するだけでも、相当の行政改革になると思います。


投稿: 密告箱 | 2010年1月11日 (月) 14時46分

<陸山会の虚偽記載について>

○陸山会の「土地購入の登記の日にちが違う」という理由で政治資金規正法の虚偽記載で、東京地検が捜査。

○通常であれば、訂正で済んだ話である。

○しかし、残高が合わないと東京痴犬が言う。
秘書が小沢氏から4億円借りて対処をしたと言う。
「小沢氏の4億円の借入を記載をしていない」と東京痴犬がいう。

○「記載をされていない」とされ、秘書を事情聴取しているとマスコミ各社が報道。

○10日のサンデープロジェクトで、元東京地検の民間人が、4億円の借入が官報に記載されている事実を発言し、田原総一郎、ほか出演中のマスコミ関係者が絶句。
何とも、お粗末な筋書きである。

◎その後の報道も、相変わらず、揚げ足取りをしているように感じます。
地検は痴犬に、マスコミはマスゴミに、成り下がったようです。
どこからどこまでが、真実で、言いがかりか、分かりません。
検察庁長官はクビだ!!  マスコミ関係者は襟を正せ!!

投稿: 東京痴犬 | 2010年1月12日 (火) 05時26分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。あちこちで「内戦」が広がっているようですね(笑)。しかし、真実を知っている人は知っていますからね。不思議なことというか、とにかく暗く冷たい人たちは右も左も与党も野党もみんな小沢を押し立てるしかないということで小沢を支えつつあるようですね。しかし、本当のことを言えばとても支え切れるような人ではない。でも、昨年の総選挙でつきつけられた市民革命の現実を受け入れることはできない。市民を直接説得する器量も持ち合わせていない。そこで奇策を通じて何とかひっくり返したい。そんなところではないでしょうか。でも、どの組織にも市民革命を進めたいと思っている人がたくさんいるわけですからね。そうすると、組織の中の人たちが能面とビー玉になるわけです。そういうのを見ると、おお、やっとる、やっとる、ははは(大笑)、という感じですね。絶対成功しないのにね・・・。新聞も政治部と社会部の間がそんな感じになっていませんかね。役所はみごとに北朝鮮の強制収容所状態ですね。

ま、事態は二転三転すると思いますよ。今年は大転換の年ですからね。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月12日 (火) 07時46分

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