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2009年12月29日 (火)

藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2009年12月29日 追いつめられるアメリカ

追いつめられるアメリカ

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コメント

藤原先生 
 今晩は 今年最後の放送有難う御座いました。本当に色々と勉強させていただいております。そして如何なる事があってもしっかり地に足を付けて生きなければと思います。
 来年もよろしく お身体に気をつけてくださいませ。

投稿: kamehime | 2009年12月29日 (火) 18時24分

藤原先生こんばんは、いつもためになるお話ありがとうございます。

長期金利が上がることにより今後ドルの暴落が予想されますが
最近の為替はドルが下がっても金利が上がるので円がうられてドル買いになり円も安くなってますがこの流れが変わるのでしょうか?

ドルが暴落すると円も一緒に暴落するんではないんでしょうか、どうも円高にはなりずらいようにおもうんですがいかがでしょうか?素人考えですみません。

投稿: keke | 2009年12月29日 (火) 19時12分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。来年も激動の年になりそうですね。今年は結局、英米そして欧州も新興国から三下り半を突き付けられた画期的な年となりました。来年はその結論が出てくるでしょう。激しいドル安、ポンド安は避けられませんね。ユーロがどこまでこらえるか、というよりEUはもつのかどうか、それが試されますね。日本は死んだふりが本当に死にそうになって大慌ての年になりそうです(笑)。どうぞ皆さん来年もますますご活躍ください。ありがとうございます。
藤原直哉拝

投稿: 藤原直哉 | 2009年12月29日 (火) 23時05分

 今年のインターネットラジオを毎回楽しみに拝聴させていただきました。
大変、貴重なお話をしていただきまして、誠にありがとうございます。
 よいお年をお迎え下さい。

投稿: 未来志向 | 2009年12月30日 (水) 08時22分

 藤原先生、いつもわかりやすいお話ありがとうございます。この一年、コメントの回答も非常に楽しみにしておりました。
 来年も、よろしく、お願い致します。

FRBが「預金」創設へ 市場から資金吸収
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=ATFL2902X%2029122009&g=MH&d=20091229

 金融機関に対し、「利子を付けるから一定期間、資金を預けろ」というものです。
 対象は連邦預金保険に加入している金融機関で、預金期間が1年以下、この間、中途引出はできないものとなっています。
 この出口戦略によりインフレ懸念が生じやすいですが、それ以上に隠された意図があるかもしれません。
 つまり、預けたら最後、金融危機が起こり、流動性が枯渇しても、銀行はFRBから預金を引き出すことができずに破綻する恐れがあります。
 各米銀から資金を吸い上げ、そこがつぶれようとも、FRBだけが生き残ろうとしているのでしょうか。もう、先が短いですね。

投稿: ぼったくり | 2009年12月30日 (水) 09時30分

藤原先生、一年間お疲れ様でした。
毎週火曜日を楽しみにしています。大根とショウガの汁などは先生ののどに良いのではないかと思います。ご自愛下さい。

投稿: 花子 | 2009年12月30日 (水) 12時18分

私も藤原先生の放送と皆さんのコメントを毎回楽しみにしています。
いつも本当にありがとうございます!
どうぞ良い年をおむかえください^^。

投稿: ちえ | 2009年12月30日 (水) 12時32分

藤原先生 有難うございました。
来年も宜しくお願い致します。
どうかくれぐれもお身体を大切になさって下さいますよう お願い致します。

皆さま 良いお年を!

投稿: ヤマトナデシコ | 2009年12月30日 (水) 13時56分

こんにちは藤原様、成長戦略がでたようです。

「新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」[PDF]が閣議決定されました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokkasenryaku/

霞ヶ関文学とは文体が違うようですが、金融システム、教育方針は全く触れて居ないような印象です。労働者への具体的施策は充実していますが、それ以外の所は現場が解っていないのが原因か具体的な内容は見当たりません。在っても今までと同じ官僚作文の写し。

マネーはエネルギーと言われておりましたが、最近は実感を持って肌身に感じております(笑)ユダヤ金融に変わる金融の仕組みを駆使して日本を立て直す事でアジアだけでなく世界から覇権国のように見える。これが大本が言う日本が覇権国になると言うことではないでしょうか?

年明けには「ハトミミ.COM」と言うサイトが解説され(一般向け)具体的な肉付けが始まって行くと思われます。

30000兆円の金融ブラックホールがチラチラと見え隠れしているのに金融の話が何もない成長戦略は完全に絵に描いた餅なのでしょう。商業銀行も1980年代から資金供給の役目を忘れ30年もすると与信のノウハウを持った人も居ないのでしょう。

ブラックホールに吸い込まれたら政府保証で救って貰うのでしょうか?一度ならず二度までもユダヤ金融を救済して庶民の暮らしが良くなるのか?BISから切り離された投資銀行の出番ですね。

来年は農園にお邪魔することに成るかも知れません。無い頭も使いようによっては新たな価値を生みます。物々交換でも経済は成り立ちますから厳しい現実と楽しい交流の一年になりそうです。戦後復興が始まるのかな?

毎度貴重なお話をして頂きありがとう御座います。
良いお年をお迎え下さい。

投稿: kazu | 2009年12月30日 (水) 17時22分

藤原先生、ここへ来られる皆さん、今年一年有難うございました。私も毎週楽しみに放送を聴かせていただいた一人です。とても感謝しています。
来年は、いよいよ大変な年になりそうですが、皆さん ともに励まし合ってがんばってまいりましょう。
有難うございました。よいお年を!!

投稿: 職人K | 2009年12月30日 (水) 17時29分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。今年も大変お世話になりまして、まことにありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

鳩山内閣の成長戦略を見ますと、新しい時代が来たことが分かりますね。問題はこれをどうやって実現するかです。おっしゃるように金融もやり直し、組織も官民あわせてやり直しです。相当なリーダーシップが必要になります。そこが来年の政府の最大の課題ですね。

米国は暗澹たる中に来年を迎えそうです。長期金利が暴騰し、ドルはいつ底が抜けるかわかりません。FNMA、FHLMCも財政支援が青天井の不良債権底なし沼状態に。そこに新たな爆弾テロ。しかもアルカイダがイエメンから攻撃しているようで、米国はもう本当に内憂外患。金融も軍事も国内経済も、完全にゴムが伸びきったところにさらに大きな岩が上から落ちてきたという感じです。来年は一体どうなるのでしょうか。英米はもう終わりでしょう。欧州もどこまで支え切れますかね。欧州の若い世代の実力が20世紀半ばまでの先輩たちの実力とどれぐらい差があるのか、それが一気に見える時だと思います。新興国はCOP15でわかるようにもう欧州のルールを受け付けなくなっています。今や世界は英米も欧州も統治できない状態になりつつあります。その一方で新興国には何もルールは作れません。まさに大混乱、混沌の応仁の乱、戦国時代ですね。

それでも日本はまだ世界から見れば十分恵まれています。やはり21世紀は御用達の時代であり、戦略的低エネルギーの分散化社会になると思います。そして明るくあたたかい価値観がないと生きることすら難しい時代だと思います。その大きな時代のうねりの中で自分の居場所をみつけ、いかにそこを繁栄させていくかがポイントですね。待っていては流されるだけです。お金は有効に使い、どうぞ明るい未来を創っていってください。

どうぞ来年も皆さんお元気にお過ごしください。
ありがとうございます。

藤原直哉 拝

PS、kazuさん、どうぞ小田原へお越しください。お待ちしております。

投稿: 藤原直哉 | 2009年12月30日 (水) 21時22分

藤原先生 みなさん こんばんは。今年は藤原先生のお話しきけて、目が開き視野も広がりました。
激動の時代は先見性が必要ですよね。また来年もよろしくお願いします。

投稿: 北九州 タカシ 35才 | 2009年12月31日 (木) 01時23分

 英米も、もはや西洋のプライドをかなぐり捨てて中国に歩み寄っているようですね。

 中国国内の民主化活動家が懲役11年の実刑判決を受けても素知らぬ顔。また、イギリスの麻薬密売人が確かウィグル自治区で捕まり、死刑判決が下ったとの情報がありますが、これに対するイギリス側の抗議も中国は涼しい顔でかわし、いよいよ中国の暴走を抑えられなくなってきているようですね。

「世界経済のけん引役」と持ち上げたのはいいが、いずれそれを後悔することになる日も、そう遠いことではありません。

 もっともこれで中国が衰退する日が来るころにはここぞとばかりに「人権」を持ち出して非難するのでしょうが、今はそれすらできない状態なのでしょう。

投稿: +9 | 2009年12月31日 (木) 08時34分

ロシアにパナーリンと言う元KGBのお騒がせ学者がいます。
この方はアメリカは旧ソ連のように分裂して消滅するだろうと予想しています。
すでにいくつかの州では市中や金融機関にドル以外での決済を認めるように州法を用意しています。貴金属を集めている州もあるようです。
独自の法体系や官僚機構、治安組織を持っているアメリカのstateは実は旧ソ連を構成していた共和国より国家の体制は整っているのではないかと思います。
中央政府の失政と国民通貨の破綻が起きれば、いくつかの州では独立を志向するところが出て来ても可笑しくないかもしれません。
ソ連崩壊の過程でクーデターがありましたが、ああいうことがアメリカで起きたらと思うだけで背筋が寒くなります。

投稿: 田舎から | 2009年12月31日 (木) 11時32分

今年も放送を楽しみに聴かせていただきました。
激動の来年へ向けて、心の準備が必要だということを学ばせていただきました。多岐に渡るお話も大変参考になりました。ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

投稿: うだうだ | 2009年12月31日 (木) 11時52分

みなさん、こんにちは。いつも大変ありがとうございます。今日はあっという間に大みそか、本当に多くの皆さんにご縁をいただき、またたくさんのコメントをいただきまして、まことにありがとうございます。

どうしても目の前の出来事に一喜一憂されやすい時代ですが、歴史の教科書を読むと歴史は実に理路整然と書かれておりますでしょう。ということは、今の時代もちょっと遠目で見たら実に理路整然と動いているのですね。ただ、それがあるときは、秩序の消滅と秩序の誕生という完璧なる混沌を間に挟む時があります。こういうとき、歴史の教科書は混乱したとか、一言で済ませてしまいます。しかし、その一言の中を生きるのはなかなか大変です。混乱は常に混乱の出口を見て生きなければとても元気を持ち続けることはできません。

わたしは、もう16年前に米国の会社を辞めるときに、必ずこういう時が来ると直感で感じていました。だから、その先はどうなるか、どうやってその先を作るかということをずっと考えて続け、行動してきた気がします。

これから日本は大多数の日本人や外国人が考える方向とは全く違う方向に芽を出して成長していくでしょう。それはしばらくの間、多くの人には何のことかわからないかもしれません。しかし、ふと気がついたときには、もう本格的な21世紀社会が日本にできているではないかとみんな気がついて大慌てになるでしょう。

植物は地面の中でまず発芽して芽を出します。そして地面には突然、一斉に芽が現れ、あれよあれよという間に大きくなります。

私は外国の日本批評を見ていつも感じます。みんな同じですよと。20世紀という時代のピークが先に越えた国からみんなおんなじことになっていくのです。中国でもロシアでも時間差の問題でしかありません。そしてユダヤもアングロサクソンも華僑も、若い世代にみんな代替わりしていて、いざとなったらみんな何にもできません。

ひとつだけ違うところがあるとすれば、外国は狡猾なのです。日本はリーダーが二枚舌を使うとすごく非難しますでしょう。しかし米中欧州アジアでもどこでも、外国に行ったら二枚舌も使えない人はリーダーとはみなされないでしょう。よく言われるように中国やインドは5枚舌ぐらい平気で使います。

でも、こうやって嘘をついて作った秩序を長期間安定的に維持することは不可能なのです。だから、中国でもインドでも、昔から哲学があって、哲学で人を制御してきました。しかし今やそれも消え果て、代替わりした薄っぺらな世代が残っているだけです。確かに海外の同世代の人たちを見ると若く元気に見えます。しかし、それはまだ、何も知らないからです。やがて20世紀の文明のピークが自分の国でも過ぎた時に、今の元気な日本人のように、次の新しい時代に向けて行動していく元気があるかどうか。

欧米には20世紀の文明を批判したうえで、新しいエネルギーをもって元気な人たちが結構います。こういう人たちのほうが経済から遠いかもしれませんが、21世紀を作る力ははるかに大きいと思います。

ただ、ここが非常に難しいところなのですが、彼らの議論を観ていていつも思うことは、やはり秩序が崩壊したらすべて終わりだと思っているのです。そんなにイスラムが怖いのですかね。そんなに地軸が動くことが怖いのですかね。そんなに死ぬことが怖いのですかね。やはり彼らは昼の顔と夜の顔が違いすぎます。もうすでに心の中では、すなわち理性が就寝したあとの夜の顔では、精神をまともに維持することが難しいぐらい、怖がっているのではないでしょうか。

私のトップリーダーシップ研修を参加された方には、タテ糸とヨコ糸が90度ずれていると申し上げればお分かりでしょう。これは西欧という、星を拝む人たちの宿命ではないかと思うのです。

ですから彼らは、どうしても激しい混沌が広がっていくと、静かに座って逃避するか、混沌に激しく戦うか、要するに時代と素直に向き合えていないのです。だからすごく物悲しいか、すごくハイか、どちらかになることが多いでしょう。ははぁ、これも神と学の力比べの一側面かなとも思います。学は神には勝てないですね。

私はこれからの日本は起承転結の結だと思います。古代日本の共生社会の遺伝子=起、東洋文明として自然=承、西洋文明としての勇気=転。この3つを融合したものが、まことの日本文明=結なのだと思います。

東洋も西洋も、その基となる、起の部分が既に風化しているか失われているように思います。本当は超古代文明頃には同じ遺伝子が世界中にあったのでしょうが、今や日本にしか残っていないのではないでしょうか。何か時代の混沌に対する素直な向き合い方は、今世界を私なりに見ていても、日本にしか感じられないのです。

ということで、来年は大きな転機になるようですが、どうぞ皆さんますますご活躍ください。ありがとうございます。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2009年12月31日 (木) 21時56分

1月から始まる「ハトミミ.com」ですが、政府は取得してなかったんですね。お粗末さま。「ハトミミ.go.jp」にして発表しなおしですな。このサイトは第三者が取得していて、以下のメッセージが表示されてます。<<政府のみなさん。インターネットに関する知識は十分に理解してお仕事されていますか?ハトミミ.comに載せる国民の声を募集しています。連絡先:XhR4l40k@gmail.comまでお送りください 平成21年22時15分更新>>
whois情報をみたところ、お名前.comのユーザーが11/30 15時に申請をしている。新聞などで「ハトミミ.com」のニュースは11/30夜に掲載されているから、時間が少し早い。・・・内部情報がもれて官僚に先手を打たれたかな? 佐藤浩二拝
※参照記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091231-00000545-san-pol
「ハトミミ.com」すでにドメイン取られた…皮肉るメッセージも

投稿: 佐藤浩二 | 2009年12月31日 (木) 22時27分

 新年、明けましておめでとうございます。

 2010年になり、20世紀の異物が淘汰されようとしています。
 2009年は、予想に反して、日本株は底堅い動きをしておりましたが、20年前の1990年の正月明けから、日本株が下げに転じたように、これから、日本や海外の株は新しい時代にふさわしいかどうかの洗礼を受けるような気がします。又、金融関係は、目を離せない状況が続きます。
 今後とも、藤原先生のインターネットラジオで勉強させていただきます。
 本年もよろしくお願いします。

投稿: ムー | 2010年1月 1日 (金) 07時51分

みなさん、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

鳩山丸も今年は波高しで、がんばらないといけませんね。鳩山さんのブログとツイッターみました。ほのぼのとした雰囲気ですね。何というか、自民党の時代の事大主義というか権威主義とはだいぶ変わりましたね。何か手を伸ばせばそこに首相がいるという感じですね。

やっぱり無血革命が起きて、人民政府ができたのですよ(大笑)。さてその続きが今年どうなるか、大いに頑張ってほしいと思っています。

金融経済そして安全保障は昨年の流れを引き継いで今年は一つの結論が出る年でしょうね。天地がひっくりかえるようなことになるのではないでしょうか。しかしあまり驚きはしませんね。今までの矛盾が解消されるということですからね。

どうぞ今年もみなさんますますご活躍ください。
ありがとうございます。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 1日 (金) 16時50分

ところで、政府の新成長戦略が発表されました。

ここから見ることができます。
http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/actions/200912/30seichou.html

そしてこの新成長戦略を、私ならこうやって実施するという案を書いてみました。ご参考までに。

藤原直哉 拝

新成長戦略 - 私ならこうやる


1、新成長戦略の戦略目標


 新成長戦略の中核となる具体的戦略目標は、「全国の地方都市を21世紀にふさわしい、自立性と持続可能性の高い都市(=仮称、21世紀再生都市)に改
造再生させること」とする。


 21世紀再生都市は、現在の地方都市を、環境、医療、観光など、政府の新成長戦略が言う個別分野における新しい取り組みを総合的に融合させることに
よって建設する。


 それはまったく新しい地方都市を建設するというよりも、既存の地方都市を新しい価値観、技術、ルールで改造することによって達成される。


 その過程で地方都市に関係の深い小都市や中山間地にも新たな産業や雇用が生まれ、また地方都市の再生を通じて日本全体の再生も目途がついてくる。


2、21世紀再生都市建設プロジェクトの主体


 21世紀再生都市建設プロジェクトの主体は、実施地方都市ごとに設立した非政府組織(NGO)または特定非営利活動団体(NPO)とする。


 この実施主体は、産学官民のヨコ型リーダーシップを駆使できるリーダーによって構成される。


 そして以下に述べるような資源、資金調達が可能になった都市から、その建設が始まる。


 当然のことながら、その建設にあたっては、産官学官民の垣根を取り払った行動が必要である。


 そして、こうした全国のプロジェクトを統一的に調整する部門が、中央政府内部に創られるべきである。


3、21世紀再生都市建設に必要な資源の確保


 21世紀再生都市の建設がコスト倒れに終わらないためには、その都市が全国、アジア、全世界に通用する競争力の高い商品やサービスを、持続的に創りだ
すことが必要不可欠である。今や日本が目指すものは量よりも質である。すなわち、21世紀再生都市には、質の高い確固たる特産物がなくてはならない。


 こうした質の高い確固たる特産物は、地域だけでは作れない。そこで全国、全世界からその地域の特産物づくりに貢献したいと思う人や組織や技術・技能、
ノウハウを集めてこなければならない。


 そのためには、21世紀再生都市建設プロジェクトの実施主体と、全国、全世界の人たちが共通の土俵に立って数多く出会い、ヨコにネットワークを組んで
いかなければならない。


 そのためには、21世紀再生都市建設プロジェクトに参加を希望する人や組織が全国の実施主体と一堂に顔を合わせるネットワーキングの場が必要にな
る。


 そのためには全国で最も交通の便の良い東京で、希望者全員が参加できるヨコ型リーダーシップの勉強会を開催することが、最も効果的である。なぜなら
ば、今の日本には個別具体的な思い、技術・技能、ノウハウを持った人はたくさんいる。足りないのは、そういう人たちが一堂に融合して、ひとつのプロジェ
クトを創っていくための、共通のプラットフォームとなるヨコ型リーダーシップ能力である。


 21世紀再生都市建設における東京の役割は、全国、アジア、全世界の人々にネットワーキングの場を提供することである。


 全国の人たちが一堂に会してヨコ型リーダーシップを勉強すれば、勉強会の際に数多くの出会いがあり、ネットワークを作ることが非常に容易になる。


 すなわち21世紀再生都市建設に必要な資源は、東京に全国、アジア、全世界の人たちが集まって、自然発生的に独自のネットワークを組むことによって、
ヨコ型に確保されるべきである。


4、21世紀再生都市建設の時間


 21世紀再生都市建設には時間が必要である。なぜならば、新たな特産物の開発には時間が必要だからである。またそれを担う人たちの教育も必要だからで
ある。時間をかけてその地域の特徴を研究し、またその地域の人々を教育して初めて、その地域が再生し、持続的な都市が建設できるのである。


 およそ、その建設に必要な時間は10年である。しかし5年である程度の形ができているべきである。


5、21世紀再生都市建設に必要な資金の確保


 21世紀再生都市建設に必要な資金の確保は、間接金融を主体とするプロジェクトファイナンスの手法のよって行われる。


 過去の失敗にかんがみ、市場からの直接金融に頼ったファイナンスでは10年間にわたる長期安定的な資金供給は不可能である。


 また単一の金融機関で、プロジェクト全体の資金を提供することは不可能である。


 したがって、政策投資銀行、郵貯銀行など、公的な性格を帯びた大規模金融機関が、他の金融機関の融資の呼び水となる模範的な融資を行うべきである。


 一方実施主体は資金調達を担う金融機関と密接に協議して、(1)政府の新成長戦略に合致した投資であること、(2)10年後には利益の出る投資である
こと、の二つの条件を必ず確保するようにプロジェクトを策定し、実施すべきである。


 当然、そうした融資のプロセスは徹底的に情報公開されて、不正が起きないようにすべきである。


6、21世紀再生都市建設の波及効果


 こうしたプロジェクトは最初の1都市の実施と成功までに、非常に大きな試行錯誤が連続する。しかし1都市で成功すれば、その先は次々に全国に広がって
いくと考えられる。


 同時に企業や個人にとっても新たな仕事がたくさん生まれてくるはずであり、地域に新しい雇用が生まれ、過密都市東京から人口が地域に移動していくと思
われる。


 このプロジェクトは地域の再生を主体にしているが、その実施においては国内だけでなく、アジア、全世界から資源を導入することを妨げていない。した
がって鎖国政策ではない。逆に言えば政府間の交渉で意図的に外国のシェアを確保するようなことは、プロジェクトの性格からいって不可能である。


 またこのプロジェクトを実施する過程で生み出される新しい商品は、それを生みだした人や組織の自由意思において外国で売っても外国で製造してもかまわ
ない。したがってアジア、全世界の市場も視野に入れて商品開発を行うことができる。


 金融についても、プロジェクトの基本は間接金融とする。しかし限界的な部分で直接金融の利用を排除するものではない。ただ、市場特有の不安定性によっ
てプロジェクトそのものが不安定になることは排除されなければならない。


 こうしたプロジェクトは初期段階の準備の期間を除いて、財政資金を使わずに行うべきである。なぜならば、財政に頼ると利益の出る投資に仕上げるインセ
ンティブが大きく低下するからである。


 しかし行政は国も地方もさまざまな形でプロジェクトに参加すべきである。規制の改廃、新たな規制の策定、コーディネーションなどの分野である。


 一方プロジェクトが成功すれば、国にも地方にも新たな税収が入ってくると期待することができる。


7、当面の対策


 しかしこうしたプロジェクトを行うに当たって、あまりにも足元の景気が悪すぎるという事情がある。これを克服するためには、都市も地方も今すぐ売って
お金になるものを売るしかない。


 それはゴミしかない。都市の生活ゴミ、農村漁村の木質等のバイオゴミをとにかく資源にして国内外に売ることができる体制を、大至急作るべきである。


 そのためにはゴミに関する規制の改廃、技術開発や商品化への迅速な体制作りを中央政府が直営で指揮して、全国の関係者の能力を一気に最大限融合させ、
日本中に「ゴミ特需」という言葉が広がるぐらい、ゴミの利用で経済を活性化させるべきである。


以上

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 1日 (金) 16時58分

 一つの見方 アルプスエコノミストアイ
 http://www.radionikkei.jp/alps/asx/alps-091223.asx
 http://www.radionikkei.jp/alps/asx/alps-091230.asx
身を守るため歴史教育、歴史認識が重要です。
 それにしても議論好きな西欧は何をやっているのだろう
 教育が偏っている?

投稿: kunio | 2010年1月 1日 (金) 19時04分

★日本格下げ懸念報道にみる格付け会社の策略...
http://eagle-hit.com/

(引用開始)
(12月30日) 次のような報道があった。

日本の格付け、債務軽減できなければ引き下げも=S&P

格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、日本が政策措置を通じて巨額の債務を安定させ、いずれ段階的に軽減することができなければ、「AA」の信用格付けを引き下げる可能性があるとの考えを示した。

 S&Pのアナリスト、アゴスト・ベナード氏は、ロイターの質問に対し電子メールを通じ「中期的には、低調な経済環境や人口動態上の圧力が高まっていることを考えれば、財政政策は大幅に改革する必要がある」と指摘した。

 日本政府が先週決定した来年度予算案に基づけば、日本の債務は4840億ドル増加する見通しで、国債の発行増が長期債相場を損ない、イールドカーブのスティープ化を招くとの懸念が高まっている。【ロイター13:02】

最近、米格付け会社による欧州叩きが続いていたが、日本にも矛先を向けてきたようである。金融マフィアらの片棒を担ぐ格付け会社のことは先ほど述べたが、一民間会社が国を格付けすることに恣意や思惑が働くのは言うまでもない。しかも米国の企業である。

はっきり申し上げて、日本を格下げにするのであれば、その前に米国を格下げすべきである。米政府の財政及びFRBのバランスシートの方が破綻懸念が強く、米国債の暴落を招く恐れがあるにも関わらず、格下げはしないのである。(無論、身内であり戦略があるからできないであろうが)

また、日本を格下げするのであれば、すでにやっていてもおかしくはない。

そのような意味からしても、欧州同様、日本も標的にし、トヨタ叩きと同様にその先にある民主党政権に対するバッシングの一環として格下げ懸念報道を流しているわけである。

欧州叩きの裏には、先ほど述べた欧州貴族との絡みがあるのであるが、日本の場合、中国との絡みがある。対立、分断させて利益を得てきたのが米国の極東戦略であったが、その戦略も崩れ去ろうとしているがゆえの日本叩きであり、あるいは中国バッシングである。

いずれにしても、既存の世界体制が崩れ、新たな体制へと移行していく過渡期にあることは間違いなく、米国の最後の悪あがきが、今後もしばらく続くであろうと思われるが、大勢は変わらないだろう。

来年は、相対する勢力が私たちを巻き添えにしながら、雌雄を決する大混乱が生じてくるのである...。
(引用終わり)

米国は、世界各国から支援されながら、喧嘩をふっかけているようですね。
世界各国は、米国の破綻に向けて、シナリオ通りに動いていると思っていましたが、そうでもないようで、昨年、1年間もありながら、着地点も決まっていないようです。

ちなみに、日本国債が格下げされたら、日本も困りますけど、米国も困ると思います。米国が借りている日本のお金が日本に引き揚げることになり、米国企業株価、米国債、米ドルに対して、下げ圧力がかかると思います。

投稿: abc | 2010年1月 1日 (金) 21時33分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

どうも911テロ以降の欧米というのは金融でも軍事でも、若い世代が主役ですね。そして連中は親の世代の有能さをほとんど引き継いでいないですね。日本は80年代のバブル時代に育った世代からワヤになりましたが、欧米は90年代のバブル時代に育った世代からワヤになったようですね。これはもう一度終わりですね。それでも今までは親の世代の生き残りが何とが始末をつけようとここまでやってきましたが、もうお手上げでしょう。今年から連中はあっけなく腰が砕けていくのではないでしょうか。

ところで、最近になって外山滋比古氏の『思考の整理学』が人気になっているそうです。この本は確か私が大学を出たすぐ後、まさに日本の80年代に発行された本だと記憶しています。

その第1章がグライダーという題です。グライダーと飛行機はどう違うか。グライダーは引っ張ってもらわないと離陸できない。飛行機は自分で飛べる。要するにバブルになって、教育はグライダーの操縦士ばっかり育てたのですね。

型にはまる教育。そのつけが今になってどんどん現れているのです。特にエリートと呼ばれる人たちを中心に、自分で何を考えたらよいかがわからない。自分でどう行動したらよいかが分からない。流行を追いかける以外に、人のまねをする以外に、何を考えたらよいか、どう行動したらよいかがわからない、という人が激増したわけです。

どうやら同じことが90年代に欧米でも起きたのではないでしょうか。そして2千年代になると新興国のいわゆるエリート連中が全く同じ状態になったのではないでしょうか。

ある種の化学物質が混ざった液体の入ったコップに別の液体を入れると、その液体がコップのなかの液体に含まれる一部の物質と化合して結晶化して、コップの底に沈む現象を見ることができます。

どうやら80年代以降、10年おきに日本、欧米、そして新興国とこういう現象が起きて、グライダー人間が墜落=底に沈んでいく現象が起きたのですね。

だいたいデリバティブズや格付けなんかも今の人たちは欧米でも空気を読みながらやっているだけですからね。こういうグライダーはみんな墜落する時代なのでしょう。

そして残った飛行機人間がこれからどう考え、行動するかという時代になったということでしょう。

今年はいろいろなことがありそうですね。どうぞ引き続きご活躍ください。ありがとうございます。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 1日 (金) 22時09分

藤原先生の新戦略に関して、おおむね賛成です。
私は、輸出と輸入が均衡した方がいいと思います。
又、日本で生産可能な商品の輸入は、関税をかけ、輸入制限をかけた方がいいと思います。
外国で生産可能な商品は、無理に日本から輸出しなくてもいいと思います。
自由貿易が不均衡貿易を作り出し、貿易黒字国と赤字国が極端なまでに分かれました。世界各国で競争した結果、法人税の値下げ競争が始まり、税収不足につながったように思います。
自由貿易も見直し、ある程度の保護貿易はやむを得ないと思います。
金融の自由化で、日本は食い物にされたので、金融自由化見直しは必要だと思います。

日本国内の政策は、他国からルールを強制されないで、日本独自でやってけばいいと思います。
かつて、米国から、週休2日制、終身雇用見直し、能力制導入、金融自由化、郵政民営化、NTT分割など、とにかく、いちゃもんをつけられました。貿易不均衡の解消のために、文句をつけたと思います。
だいたい、自由貿易を推奨して、日本の政策にいちゃもんをつけて、どうにかしようという米国の浅ましさにはうんざりです。均衡貿易をするなら、関税をかけて調整するのが、そつがないと思います。
競争力の弱い農林業やローテク産業が復活し、雇用が生まれると思います。需要は増えなくても、海外商品が日本商品に置き換わり、メリットはあると思います。
又、過度な日本製の輸出により、外国の産業を破壊しないのも、貢献の一つだと思います。

投稿: 子猫 | 2010年1月 1日 (金) 22時16分

なるほど
 処理する情報が莫大になって、それに追われてじっくり考える余裕が無い。と言う構図が浮かんできます。情報の出し方に細心の注意が必要。藤原先生が情報処理に追われるように成らない様にしましょう。
 提案:要約をコメントに出し、主張は各自のブログとかホームページで
 コメントが長いと私の頭では無理。私のコメントは短いはず。

投稿: kunio | 2010年1月 2日 (土) 00時01分

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

これからの日本は地域ごとに国のようになっていく、地域主権の方向です。したがって貿易政策や産業政策も地域ごとに決めたらよいと思うのです。どれぐらい市場の風、外国の風を入れるかは非常に重要な戦略であると同時に、その地域ごとの個性によって最適な風の入れ方がずいぶん違うと思うのです。そこを間違うと地域は衰退し、破滅しますから、その風の入れ加減が生命線のひとつですね。

これは外国においても同じで、たとえば中国でも内陸部と沿岸部で同じルールにしているので、次第に双方にとってやりにくい中央政府の政策になりつつあります。

そうなると、これから日本人は自分はどこに住んでどんな分野で活躍するかを決めないといけませんね。天皇も京都に引っ越したらどうですかと提案されたぐらいですし(笑)。あれ、広島にということは、亀井静香の自宅にという意味でしょうかね(大笑)。

kunioさん、ご配慮ありがとうございます。今のところまだ大丈夫のようですが、皆さんそれぞれにブログでご自身の考えを発信されたらよいと思います。自分で自分の意見を言えば言うほど頭が整理され、楽になると思います。

どうもありがとうございます。今年もますますのご活躍を!

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 2日 (土) 09時13分

みなさん、こんにちは。

自宅のご神前で、越天楽を龍笛で奉納しました。 http://naoyafujiwara.com/etenraku.mp3
10分ぐらいです。ただ、録音して聞きなおすと、実際の演奏から何かが消えているのです。それは録音できないもっと高い周波数の音の作用だと思います。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 2日 (土) 17時32分

むかし書いたものから・・・。ドキュメントファイルを整理していると、むかし書いたものが次々に出てきます。たとえば、小泉政権ができた時に書いた、小泉政権とは、というメモ。 http://fujiwaraoffice.co.jp/other/koizumi.html

アメリカはもはや世界統治ができないのではないかという6年前のFTの記事翻訳。 http://www.fujiwaraoffice.co.jp/service/pdf/superpower.pdf

グレイト・コラボレーション=偉大なる共生社会とは。 http://www.fujiwaraoffice.co.jp/service/pdf/sinseinippon_vision.pdf

そして、新しい日本へ。
http://www.fujiwaraoffice.co.jp/service/pdf/newjapan.pdf

あっという間に時間が過ぎたと感じると同時に、この間にはたくさんの立て分けがありましたね・・・。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 2日 (土) 18時55分

新年 明けまして おめでとうございます。
本年も又時々くだらない事を書き込む事をお許し下さい。  すみません。

先生はすごい! 凄すぎです!
どうか くれぐれも御体をお大切になさって下さいますように。

投稿: ヤマトナデシコ | 2010年1月 2日 (土) 22時55分

 小泉政権とは、というメモ
 3つのステージの分析は私にぴったり当てはまります。
身の回りデタラメがスタンダードに成っていると日頃感じていますが、これほどデタラメとの認識が無く、何か本質的な仕事をしようとあくせくしている間に、市場に参加することが経済民主化か、ちょっとやってみようか、で泥沼に。先生の考え方が正しい経済民主化と実感しています。
 先日、行動経済学の名の下いかにマネーゲームに参加してもらうかやってました。
 欧米の巨大資本の背景には宗教的信念が有る?と言う問題が浮かんで来ました。
 歴史や経済の教育いかんで大きな差が出てきます。

投稿: kunio | 2010年1月 2日 (土) 23時47分

みなさん、こんにちは。いろいろとありがとうございます。ご声援恐縮です(大笑)。みんなこの平成の時代に今までの時代の常識が通用しないことを悟り、一度は落ち込んだと思います。しかし、その先を開かないことには未来がありませんね。教育も本当にグライダー教育ばかりでしたから、これからは自分でエンジンをふかして離陸できる教育を子供の時からやらせておかないといけないですね。

逆に言えばグライダー管理職が飛行機部下を抑え込んだり排除したいするから、組織全体がグライダーになって沈没というようなところもありますね。トップダウンだと称して、何のことはないエンジンを全部とめちゃって、みんな静かに墜落のためのグライダーをやっているような組織がたくさんあります。JALなんか文字どおりそんな感じではないでしょうか。行儀がよすぎるばかりでは生きていかれないのです。

今年は変化がひとつの形となって未来に転ずる年だと思います。とにかく、一に行動、二に行動です。みなさんで未来を創っていきましょう。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 3日 (日) 10時01分

あけましておめでとうございます

ついに欧州議会が、WHO、ワクチン・製薬業界、エセ学者の腐敗関係の徹底調査を決定!
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/499.html

大変な年が幕を開けたようですね。

>自宅のご神前で、越天楽を龍笛で奉納しました。

藤原さんは何でもやりますね。自転車も部品を交換するのではなくて修理して長く使いましょう。物を作るにはエネルギーが必要です。部品を作るのと修理するのでは修理の方が低エネルギーです。

笛の音色については骨伝導の影響の方が大きいと思いますよ。自分の声でも骨伝導の音を合わせて聞いているので録音と違う声に感じます。

自分で演奏しないことには本物を感じることは出来ない訳です。笛が鳴って振動が頭蓋骨を振動させる。その音と笛から出て来た音の位相が微妙に違う。位相差は音色となって敏感に感じ取ります。

録音の研究では周波数に関してのみデータを取って居ますが位相差まで考慮した話は在るのかな?ガムラン音楽などは80Khz程まででているそうですが、それを根拠にして高級オーディオのネタになっています。

モスキート音と言うのがあり17Khz程の音だそうですが年寄りには聞こえません。そこを利用してメール着信音をモスキート音にして学校でメールを楽しんでいるとか(笑)もっと語り合えよ。と思うのですが大人が能面B玉では仕方ないのかも知れません。

光の位相についても人間は見分けます。シャボン玉に色が付いて見えるのはシャボン玉の膜厚の違いが光の位相が揃った光を反射するために色が違って見えます。

何が本当か?自分の頭で考えないと大変な時代の幕開けですね。

投稿: kazu | 2010年1月 3日 (日) 12時47分

kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

欧州の動きはどうなりますかね。薬と武器は欧州の最も触れられたくない部分ではないかと思います。本当に裏表のある人たちです。

自転車のこと。はい、おっしゃるとおりです(笑)。私も自転車部でしたので、このランドナーは自力で修せます。しかし、腐食して使えない部品もいくつかあって、それを取り替えれば走れますが、どうしようかなと。今、住んでいる二宮あたりはランドナーで走るには最適な場所です。農道、林道のたぐいがたくさんありますからね。最近はロードレーサーで道路を走っている人が多いですが、なんて恐ろしいといつも思います。あれは急ブレーキをかけるとすっ飛んでしまうのです。うーん、どうしようか。問題は時間なのです。今年の宿題です。

笛のことですが、ちょっと説明が足りなかったようで、自分が吹いているときの音と違うのはもちろんですが、目の前で人が吹いているのを聞くときの音が、録音と全然違うのです。音の立体感というか、音を聞いて反応する脳の場所が違うという感じです。私はクラリネットも吹きますが、これはそれほどでもありません。やはり邦楽です。謡、鼓、琴、三味線、笛、みんな、目の前で聞くのと録音で聴くのでは全然違うのです。

相撲もそうですね。テレビで見ていると間延びして退屈ですが、武道館で目の前で見ていると迫力と気合の盛り上がりがひしひしと伝わってきます。やっぱり本物でないと何かが表現できないのですね。

それから相撲もそうですが邦楽も基本的には神事です。邦楽の場合には西洋のオーケストラのように長々と練習して会わせるということを嫌います。そもそも練習ではなくて稽古であり、稽古は自分と神との向き合いです。そして会わせるのはとても淡々とやって、本番ではその時の気配で、まさに一期一会という感じでやります。

位相差のお話がありますが、まさにそれが一回ごとに違うのです。そもそも笛は音の調節がほとんど不可能ですから、何本かで合わせれば必ず位相差が生まれて別の音が聞こえてきます。それが雅楽のような合奏になるとその時の楽器の温まり具合などでも違いますから、毎回、本当にいろんな音が聞こえてきます。そうすると、あぁ、やっぱり神事なんだなと思ったります。

人間の持つ能力は本当にすごなといつも思っています。デジタル時代になってこの30年ぐらい、結構退化した部分がありますが、もう一度伸ばしていけば元に戻ることでしょう。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 3日 (日) 14時14分

 都市ごみ資源化
 ごみが使えれば自転車は簡単に治ります。建築廃材も買えるといいですね。行動 今、市が意見を募集中。何か試験的なシナリオがあれば意見をだします。

投稿: kunio | 2010年1月 3日 (日) 18時12分

kunioさん、こんにちは。いつもありがとうございます。都市ごみの資源化、いろいろな技術が既にありますが、大量に資源化するには一気に人を集めて設備投資をしないとなりません。それから、やくざ者がこの世界にはたむろしているので、それを大掃除しないとなりません。ということで、これは国が総がかりでやらないとできないことですが、やればできることだと思います。NPOのほうでもこれからいろいろと情報発信していこうと思います。ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。
藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 3日 (日) 19時59分

藤原先生の龍笛の演奏に、思わず聞き入りすがすがしい気持ちになりました。以前
「祓う」についてお話されておりましたが、良い音には「祓う」の働きがエッセンスのように込められていると思いました。

Kazuさんの骨伝導のお話も大変興味深く拝見しました。西洋の近代以前の発声法には、自分自身の身体の骨の各所と歯の一個一個に、自分自身の息を当てる練習から入るものがあります。最初は頬骨にそっと息をあて振動させ、次は下の前歯に当てる練習、次は額の骨、鎖骨・・・etc最後は全身的なものになります。ストレスの無い人は、何も考えなくても自然に出来ています。そして素人のほうが出来やすく、プロのほうが難しいと言われます。やっていて、とても気持ちの良い、誰にでもできる練習です。

上記の発声は、コーラスしたときに大変繊細な美しさを漂わすのですが、「曲を完成する」という意識は練習中も本番もまったく無く、演奏会直前に「え、こんなで人前に出るの」と思わせられます。しかも間違うなんてどうでもよく、ふつうの意味では、しどろもどろです。この発声法は心身の病気の治療法として発達してきたので、成果はその人の
幸福感や自然さそのものにあります。同時に、内なる永遠なものの気づきです。

世界の名だたる或るオーケストラの打楽器奏者が、演奏会本番で、間違った場所で音を鳴らし命を絶ったという話を聞いたことがありましたが、教育がもたらす価値観とは怖ろしいものだと思います。

一音がちゃんとならせるか=自分がそこに在るか、音楽教育はその素朴なところからやりなおしてほしい、そのように思います。


投稿: kirako | 2010年1月 3日 (日) 20時51分

kirakoさん、こんにちは。いつもありがとうございます。とても興味深い発声法を教えていただき、ありがとうございます。初めて聞きました。西洋音楽にもそういう流れがあるのですね。

最近は音の編集技術がすごいですから、歌でも楽器でも、録音されたものは激しく編集されますね。おまけに何でもキーボードで音が出せます。だから、揺らぎが聞こえないのです。人間らしく自然らしくないというか。

昔読んだ本にありましたが、戦前の能楽者は、鏡を見て練習しなかったそうですね。だから、自分の舞っているところは自分で観れなかったそうです。観せるのは神に対してだけ。まさに奉納というか、神事なのですね。

この何年か、アコーディオンもひきます。最近、今までのやつを小田原農園の福農園長に譲り、自分はミゼットの中古を買いました。この音が何とも素晴らしい。フランス人が魂からしびれちゃう、あのミゼットの物悲しい音が目の前から聞こえるのです。そして鍵盤が実にひきやすいのです。装飾音をひくのがとてもやりやすい。もともとアコーディオンは物悲しい音が出ますが、あぁ、これも魂と会話する道具だなと一人で思ったりしています。

やはり音楽は芸術であり、神事ですから、魂との交信が必要ですよね。我々の現代生活は、一度、肩の力を抜いたほうがいい部分が多いようです。

ありがとうございます。どうぞますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 3日 (日) 22時46分

こんにちは藤原様、私も言い足りなかったようです。

モスキート音は30代になると聞こえないそうです。お年寄りと言う表現は相応しくないですね。35才までが教育期間ならば、学生に聞こえる音?と言う表現が宜しいのでしょうか(笑

あこるでぃおん
http://www.youtube.com/watch?v=kdEjBdXGICg

電気を使った音は何か限界があるように感じられます。テレビで蓄音機の店の話があり、その時に聞いた音は存在感がありましたね。蓄音機は完全に機械式です。レコードが機械と電気、CDから完全に電気ですね。

音楽でも絵画でも魂を揺さぶる何かが本物にはあるように感じます。気功の気と何か通じる物が在るようにも感じます。陽炎のように気が見えるように感じた時期が在りました。科学的には当てはまりませんが科学なんて自然現象の1割も解明していないのでしょうから(笑

「追いつめられるアメリカ」と何の関係があるのか???正月で飲みすぎですね(笑

投稿: kazu | 2010年1月 3日 (日) 23時53分

kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。いつもいろいろと教えていただき、ありがとうございます。人間、あまりいろいろなことが聞こえないほうがそもそも幸せなのかもしれません(大笑)。それにしても30代になってもう聞こえなくなる音があるとはショックではありますね。

電子ブロックというおもちゃがありますね。私も子供のころ、誰かからもらって遊んでいました。何年か前に復刻版が売っていて買ってきました。いま、小学校3年の子供が熱中しています。ラジオの回路を組み立てると本当にラジオ放送が聞こえます。何で聞こえるの?というから、空気のなかをものすごく小さな電気がぶるぶる震えながら伝わっているんだよ、と言ったらえらく不思議がっていました。

これだけ広範囲な周波数で電波を使いだしたのはこの50年ぐらいだと思いますが、そもそも雷の空電のように、周波数によっては自然界でも電波は飛んでいますね。あるいは宇宙線なんかはもっと広範囲に微弱な電波を降らせているのでしょう。自然にも音がある、自然にも電波があるのでしょうね。小さいころ、よく短波放送を聞いていました。すると短波独特のフェージングや雷の雑音なんかが混じって、音楽や人の声に聞こえることがよくありました。今でも短波の周波数でアマチュア無線をやる時、送信周波数で混信がないか、まずよく聴きます。それでCQを出しますが、CQの合間にじっと耳を澄ませていると、何か人が話しているような声が聞こえることがあります。こちらのCQに対する応答という感じでもない、でも、他の交信という感じでもない、気のせいかなと思う・・・。短波には日中と夜間、夏と冬の違いがあります。電気の世界も自然界は奥が深いですね。

ありがとうございます。引き続きますますご活躍ください。

藤原直哉 拝

投稿: 藤原直哉 | 2010年1月 4日 (月) 07時34分

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