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景気の定義
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投稿者 Naoya Fujiwara 時刻 15時30分 政治・経済 | 固定リンク Tweet
こんにちは藤原様、ヨーロッパはお終いですか。
日食が天からのお告げとなったのでしょうか?色々と粉飾した話が直ぐに見破られるようになっていますね。エリートから庶民への主権交代??
日本の財源ですが特別会計は何処から上がってくるか?一般会計の数倍の200兆円ほどです。色々と調べた人も居たそうですが、詳細は不明だそうです。
大雑把に言ってしまえば、電気代、ガス代、ガソリン代などの公共料金に含まれていますので、税金を払っている意識が全く湧いてこない。実に旨いやり方です。
タバコなども税金の塊みたいな物ですが、全面禁煙にするならタバコ税で快適な喫煙所を作っても良さそうな物だが(笑)
日本の名目GDPの半分程度が税金になっている計算になりますね。それも全く意識する事のない所で何重にも掛けられていると思います。電気の場合は石炭・ガスの取引時点と電気の取引時点とか。
解りやすいのがガソリンですね。ガソリン価格に揮発油税が載せられ合計金額に消費税が掛かっています。国民総生産の半額から2割節約するだけで40~50兆の予算は毎年出て来ます。
今の不況は世界的に消費不況。バクチの決算に追われ消費側に回す金がない事が原因なのでしょう。ですから消費税の撤廃が景気浮揚効果としては確実で理解を得られやすいのですが・・・財務省が癌ですね。
経済を知るために株のSNSに参加していますが恐慌突入段階のアセットマネジメントは過去の教訓があるのでしょうか?経済指標と株価が一致しないので皆さん興味があるようです。
ヨーロッパが終わるのは神様も認めているようで太陽活動が低迷し小氷河期に入る可能性が高いようですね。緯度が高い地域では作物が採れるのだろうか?採れなかったから海賊になった歴史があったのかな??
それとヨーロッパが作ったルールで大きな物は「権威」ですね。○○大学教授が意味を持たなくなってくる。と言う事もあるのかな??これは賛成ですね。御用学者が威張りすぎで実力のある研究者が萎縮していますね。
経済産業省や文部科学省などの科学技術施策を担当している役所は「万策尽きた」ような雰囲気が漂っていますね。技術的に正しく無い判断で予算を交付していますから、失敗した研究報告が全くない。
自然に対して正直な学者は失敗した報告が書けない事で自己を見つめ直す事も出来ず能力を発揮する事も出来ず、仕方なしに後追い研究を・・・と言う話を良く聞くようになりました。
藤原さんは夏風邪でしょうか?予定の詰めすぎでしょうか?いつもの余裕が感じられませんね。短時間でも瞑想が効果在りますよ。時間があれば内観をされると良いのでは?
忙しい。とは心を亡くす悪魔が忍び寄っているのでは?(笑
中国で稼いだ金を日本に持ち帰れない。と言う話を聞きました。詳しい話を御存じですか?金を持って来られないなら工場進出は何のためか?非常に疑問です。(物は持ってこられるそうです)
恐慌時のアセットの話も含め、お話を頂けると助かります。
投稿: kazu | 2009年8月 5日 (水) 01時53分
kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。ははは、声を見抜かれてしまいましたね。はい、夏風邪で一時全く声が出なくなってしまいました。実は、過去15年の経験で、声が本格的に出なくなるときは、大規模な金融機関の破綻が起きるときなのです。久しぶりに声が出なくなりましたので、これは何かあると思っています。
株価と経済指標ですが、これが乖離している時ほど人為的に誰かが株価を動かしているときです。何かを隠したり飛ばしたり、あるいは今なら選挙で自民党が勝つようにと、全力で日米の株を買い上げているのではないですかね。他に脳がないのですよ(大笑)。
恐慌の実態をもう少し臨場感を持って知りたい場合には、1990年代から現在までの日本の年次経済報告書(昔の経済白書、今の経済財政白書)を見てみるといいです。これも恐慌ですからね。いかにめまぐるしく景気が変わり、いかに政策を打ってもそれが全然有効でなく、結局は巨大な不良債権の重圧にすべてが押しつぶされていく、そののた打ち回る姿が実に良く書かれています。 特に景気が良いと書いてある翌年の白書を見ると、景気が良いと言っていた根拠があっけなく崩壊したことがよくわかります。これが恐慌か、とわかります。
http://wp.cao.go.jp/zenbun/keizai/index.html
恐慌では金融資産の運用は無理ですね。市場は不規則に上下動を繰り返しますから、結局買っても売っても損してしまいます。物価が下落しているときはキャッシュが一番効果的な金融資産であり、その極限からハイパーインフレになりそうなときはゴールドの現物を買っておけば十分です。それ以上に勉強すると、全部相場に取られてしまいます(大笑)。
中国で稼いだ利益は持ち帰れない。今でも基本的にはそういう制度のはずです。持ち込んだお金以上のお金は持って帰れません。ですからみんな苦心惨憺して向こうで再投資して持って帰れない金を何の当てもなく増やしてみたり、特許料とか何かにして持ち帰ったり、それは大変です。もちろん、上手に人脈を使うと今度は巨額の国家財産まで堂々と海外に持ち出せてしまうのが中国という国ですがね(大笑)。
ま、不良債権は世界中で増え続けているし、所得は伸びないし、カネはないしで、欧米も新興国も日本の90年代と同じ道をたどると思います。だいたい、景気は底を打ったとか、回復に向かっているとか、株価の上昇を歓迎したりすることそのものが既にその国のリーダーが現実と直面する能力と余裕を失っている証拠です。だから、これはもうダメだと思うわけです。すごいですよ、金融で開いた穴から国家全体が崩壊に向かいますからね。なるほど、資本主義は最後に資本が溶け出して全部終わりになるのかとわかります。
どうぞ引き続きご活躍ください。 ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 08時32分
数年前私の甥のところで過ごしました 彼は中国で商売していますが彼やその友人たちとの会話で感じたことは、世界中の最先端の技術を集めているとのことでした。それぞれ巨額の費用をかけて開発した技術を濡れ手泡方式で我が物にする中国式ですな。 世界中のおいしいものを軒先を貸し苦労なしでいただく。 巨大な市場に引かれて企業進出しているのを観てこれはいずれ良い結果にはならんな。そうおもいました。 私も自分の仕事焼き物ですが、を評価してもらいましたが、これをどのようにして造ることが出来るか、論文書かされました。新しい技術に鵜の目鷹の目でした ま、わたしはありのまま書きました。ただ内心では小手先の技術では本物は出来ないそう思いながらはははでした。 いくら最先端の技術を持ってもかんじんの人間の心に問題があればしょせん宝のもちぐされ、あちこちで最新の機械がつかわれないまま放置している光景みての感想です。 一方で自然農法ですばらしい食品に取り組んでおられる人もいて、中国広いな大きいな、いい意味でも悪い意味でも、さすがばけもんの住む国との印象です
投稿: 杉原大路 | 2009年8月 5日 (水) 08時51分
杉原大路さん、こんにちは。いつもありがとうございます。中国のこと、私も同感です。とにかく何百年も西欧から、そして日本から支配されて悲惨な目にあってきたと思っていますから、今ここで挽回するしかないと思っているのでしょう。でも実際には自分がどうやったら儲かるかしか考えていないので、新しい技術にしろ商品にしろ国のためにどうしようではなくて、今、自分の金儲けに必要なものをとにかく吸収しようという姿勢だと思います。だからこそ、昔の孔子や荘子の思想を持ってきて、我欲を抑えてみんなのために尽くそうということをよく教えて実践させないと、あの国はどんなに宝があっても結局は砂のように散らばるばかりで何も形を成しません。
既に孔子や荘子は時代遅れですし、毛沢東思想も終わりましたし、結局は金儲け教しか残ってなくて、しかもこれもバブルの崩壊が広がれば広がるほど貧富の格差とか負の側面ばかりが目立ってきますから、後はどの国でも同じように、自分だけ生き残ろうという意識がどんどん強くなるのです。こうなるともう体制も持たなくなりますね。
とにかく中国については日本は静観していればよいと思います。黙ってみていれば、向こうが千変万化に変化していくと思います。
いつもありがとうございます。 藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 09時15分
久しぶりにお邪魔します。 現在は、アメリカがあまりの状況の悪さに中国にすり寄ってなんとかしようとしているようですね。 米中接近ではなく、米中融合という言葉も聞かれますが、まさにその通りのように感じます。
日本が取り残されるというような報道もあるようですが、沈んでいくアメリカとは少し距離を置いて、中国がアメリカと共に沈んでいくのを傍観するような位置でいたいものです。
ヨーロッパは、当初よりかなりの金融損失を抱えているとの観測は出ていましたが、さすがに老獪なのか、現時点まではなんとか誤魔化している感じがしています。ただ、基本的にはバブル崩壊後の日本と同じく先送りをしているだけなので、何かのきっかけで崩れるのでしょうね。 東欧や、中東での損失がきっかけでしょうか。
基本的にバブルの精算は、その時積み上げた架空の繁栄を、崩壊後の少ない利益で穴埋めしていかないといけないわけですから、とても長い期間が必要だと思います。そう簡単に景気が回復することなどあり得ず、かつてのアメリカは別のバブルを作り上げることで対応してきたのですよね。 そして、今回は中国バブルでしょうか?中国政府も、アメリカの急所を掴んだつもりで、同時に致死毒を含まされた感じではないかと思います。
アメリカでも、6月以降の株価の上昇は政府の操作があるという話がかなり出ているようですが(実際には3月以降ずっとで、その情報を知っているウォール街は大きな利益をあげたのでしょうね)、いつまでもそれを続けることなどできませんよね。今後は1993年の日本の動きに近いのではないかと言う人もいますし、無理をしたツケはその後払わなければなりません。
今年の秋あたりは、再度大きなショックが襲ってくるかもしれないですね。
投稿: about | 2009年8月 5日 (水) 13時25分
aboutさん、こんにちは。いつもありがとうございます。私もおっしゃるとおりと思います。これからどんどんと欧米が内部崩壊していくと思います。そしてそれは誰にも止められないと思います。時代は回ったとしか言いようがありません。秋は大変でしょう。崩壊は天の力、再建は天のシナリオに基づく人の力で行うものです。さて、では欧米の統治が崩壊したらどうやって世界を立て直すか、考えるだけでも大変なことですね。まず、立て直しに必要な人を集めませんとね。何事も大掛かりになりそうです。どうぞ引き続きご活躍ください。
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 16時46分
藤原先生、こんにちは。 今回もすばらしいお話ありがとうございます。景気の定義ということでしたが、先生のおっしゃるとうり、まったく景気は回復していないどころか、ますます悪化していると感じています。私自身もそうでありますし、友人知人の全てが、ますます労働条件の悪化と賃金の低下を受けています。マスコミの出てる学者や経済評論家は、さかんに景気回復の芽が出ていると説明していますが、いったいどういう根拠からその結論を出したのか、誰がどうみても理解できる根拠を出して欲しいと思います。わけのわからない数字を出してきて、自分たちだけで喜んでいてもまったく意味がないかと思います。
学者で思い出しましたが、今の私立大学の多くは、少子化やこの大恐慌で入学予定者が激減予想で、かなりの経営悪化状況のようです。私が乗っている通勤電車にも、私立大学の広告がものすごい量です。日によっては、車両全部が私立大学広告という時もあります。広告を見ると、オープンキャンパスという名の受験者青田刈り日程も毎週のようにあり、大学もなり振り構っていられないみたいです。
大学というのは学問の最高学府で、頭のいい人が教授したり、経営しているイメージですが、その頭のいい人達の集団が、何でこんなに破綻寸前になるまで放っておいたのか、頭の悪い私にはさっぱり理由がわかりません。さらに大学経営陣が金融相場で大損をしたとか教育者として世も末なんでしょうか。
今後、もし破綻した大学が出た場合に、在校生はどうなってしまうのでしょうか?NOVAや八王子の自動車教習所のように、ある日突然ロックアウトなんてことも現実的になりそうで、学生がかわいそうです。また、破綻した大学の卒業生の学士卒業証書、それに修士、博士号なども、つぶれた会社の証券みたいな紙くず同然なって、アナタ何ですかこの大学は?なんて聞かれそうです。各大学の卒業証明書なども文科省にデータがあるんでしょうか?大学側でデータ消去されたらそれっきりです。大学が破綻した場合に、証明書などをどこにもらえに行けばいいのか文科省も今のうちに決めておいて欲しいですね。なんか腹が立ってしょうがありません(笑)
失礼致しました。
投稿: 狛犬くん | 2009年8月 5日 (水) 17時02分
狛犬くんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。エコノミストだとか役所の景気判断なんていうものは、誰かがまず結論を決めないとそもそもできないものなのです。何せ連中には現場がないでしょ。だから本当のことは何にもわからないのです。私も16年前はそういう連中と同じ世界にいて、以来、自分で零細企業を経営するようになって、この差が大変よくわかりました。連中も本当に景気が回復したと思うなら、自分で借金して株買ったり家買ったり、会社興してみたらよいと思いますね。現場がわからない連中なんて何の価値もない時代です。そんな連中、何でもモノは言いようですからね。
学校のことはおっしゃるように大変なことになっています。教えるほうも学ぶほうも意味が見出せなくなりつつあります。今の教育制度はもうすぐ終わりますね。かといって新しい制度ができるまでには大分時間があるでしょう。教育は縁によって行う時代がしばらく続きそうです。学校の整理は大変だと思いますね。
どうぞ引続きご活躍ください。
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 19時23分
藤原先生、こんばんは。体調がお悪いにもかかわらず毎度お返事ありがとうございます。大変うれしく存じます。企業というのは、実際に経営してみないとわからない大変な苦労があるのですね。本日の生長のお話ありがとうございます。
さて、先生が放送にて何度も何度も意味がないと指摘されている、例の裁判員制度ですが、本日選ばれた裁判員がテレビで顔出しで出ていて、裁判経過の感想を報道しているのを見ました。ひとりぐらい、こんな制度作って意味あるんですか?と発言するのかと思ってましたがそれもなく、なんだ段取りできてるじゃん!?と笑ってしまいました。
えん罪の可能性もあるなか、一体何のためにこんな制度を法制化したのかわかりませんが、忙しい一般市民をほぼ強制的に密室の裁判に参加させるくらいなら、裁判自体をテレビやネットで公開すればいいと思います。特に憲法や人権問題など、最高裁判所での裁判は全て公開すべきではないかと思いました。もう21世紀なのですから。
来週には先生の声が復活するのを祈っております。 失礼いたしました。
投稿: 狛犬くん | 2009年8月 6日 (木) 22時58分
狛犬くんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。人の生長は見ていても楽しいですね。人が本来持っているエネルギーのすごさを感じます。
裁判員制度ですが、案の定、市民が検察の手玉に取られた形になりましたね。裁判員の記者会見で資料がわかりやすかったという話がありました。これが重大な問題なのです。要するに検察が事件の絵を描いて、裁判員に疑いの余地をさしはさませなかったということです。逆に言えば裁判員は検事をよく尋問して、検事が証拠として提出しない事実を全部出させなければ冤罪はなくなりません。だいたい刑事事件など、裁判官も検事任せで、検事の求刑を8掛けして判決にしているわけです。うーん、やはり検察から流れ出す悪の想念が市民を襲い始めましたね。でも検察自体がもう昔のように有能ではありませんから、そのうち検察が大失態をしでかして裁判員というか国民の信頼を一気に喪失する事態に陥るのではないでしょうか。今の時代、無垢な人を悪の想念で動かそうとすると、大変なことが起きますからね。
それと判決は検事の求刑の8掛けよりきつかったですね。これもまた大変なことです。何もわからない素人が右往左往することの問題がこういうところにも出てきます。
大きなところでは世の中が急速に明るく温かくなっているわけですから、こうやってそれに真正面から逆行するようなものは長く続くことはあり得ません。むしろ、これは検察を解体させる直接の道具としてこれから機能していくのではないでしょうか。検察が壊れれば裁判所も壊れますからね。警察などは最初から誰も信頼していないし、司法はこれでやっと全面的に立て直しということになります。
天のシナリオはいつも大変ダイナミックだなと思います。
おかげさまで、声のほうは少しづつ良くなっています。来週は大丈夫でしょう。
どうぞ引き続きご活躍ください。ありがとうございます。
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 7日 (金) 07時06分
本当に、懲りない連中ですねえ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000252-yom-bus_all
欧米金融機関でもう高額報酬復活ですか(笑)。世間はいまだに苦しんでいるというのに、何ら罪悪感を感じていないんでしょうね、彼らは。
投稿: +9 | 2009年8月 7日 (金) 12時14分
日本にひとこと(世界まで頭が回らない) 歴史教育がおろそかに成っていて、その結果大きな損失を出して居る様に見えます。***大学オープンカレッジの7年間を見ると歴史の項目が完全に欠落しています。大学の認識がおかしい証拠? 言ってやればいいじゃないか。ちょっとのぞいて見るとそういう雰囲気ではない。まだ静止摩擦係数が働いている。
麻生首相が団体の挨拶回り: 利権政治をやります。と宣言しているように見えます。
投稿: kunio | 2009年8月 7日 (金) 13時27分
先生、放送をいつも有難うございます。先生のこれまでのお話によると、本当にやっかいなものは、米国ではなくて、欧州だったんですね。これまで私は米国が世界一の力を持って、いろんなことを強いているのかと思っていました。本当にずるかしこいのは欧州だったんですね。その欧州も米国同様コケてしまうのでしょうか。 そういえば、私たちの業界でも、同じ輸出するにしても、フランスなどは、事細かに新たな規定というのを持ち出して、その基準に合うまで受け入れをしてくれないようです(あくまで問屋さんを通じてですが)。その点、米国はわりとおおざっぱのようです。(そのどちらも以前と比べると、輸出量は激減してひどい状態です。) 欧州においては、特にフランスは、教育についてもだいぶ違うようです。以前に、聞きました。
http://tuziokamegane.blog108.fc2.com/blog-date-20081121.html
そして、一国の指導者は、ほとんどそのエリート出身者のようです。話をされた、紺野大介氏によると、日本の教育、そのトップたる東大のレベルの低さを言っておられました。中国といい、フランスといい、そのトップレベルの学生の勉強ぶりには本当に驚くべきものがあり、その点では、遊んでばかりいる日本の学生とは雲泥の差があるようで、国の将来が心配されるとのことでした。 東大でもそうなら、他の大学も同様だと思います。 このへんで、教育についても、私たち自身もあらためて考える時期に来ていると思います。行くべき人は大学へ行ってまた大いに学問を重ね、そうでない人は自分でおおいに学問すれば良いと思います。このように恵まれた時代、独学はじゅうぶんに可能だと思います。肝心なのは、やる気、高い志をいかに若い世代に持ってもらうか、、そんな教育も大事だと思います。昔は、たいして学校へ行っていない人でも立派な人が多かったようです。かつて、ペリーが、アインシュタインが、「なんて誇り高き民族なんだろう、、」と感心したという日本に、もう一度なれるでしょうか。経済と同様に、教育についても、「つぶれて建て直し」をしなければならないと思います。 先生の新しいお仕事とは、新しい政府のシンクタンク的アドバイザーになられるのでしょうか。先にお話しました紺野氏もとても立派な方でした。私たちはやはり、立派な人にトップに立ってもらって、良い方向に導かれたいと願っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿: 職人K | 2009年8月 7日 (金) 21時20分
みなさん、こんにちは。藤原直哉です。貴重なご意見をいつもありがとうございます。
日本の大学は今や駅弁大学どころか、コンビニ弁当大学でしょうかね。議論以前の段階のところがほとんどになってしまったのではないでしょうか。誰に何を教えればよいのかという原点に立ち返るしかないのですが、大学の教員が全然そういうことがわからないのですね。これは自滅せざるを得ないところが多数出てくると思います。
欧米の金融機関の強欲ぶりはもはや限度を超えていますね。これで相場が大暴落したら叩き潰されるのではないでしょうか。いよいよユダヤ金融の滅亡だと思いますね。最後はやはり倫理の完全なる崩壊というところに来たのですね。いかにもマネー資本主義の最後の姿らしくなってきました。なるほど天のシナリオはすごいと思わざるを得ません。
欧米のエリート教育ですが、本当の中身は実は権謀術数で、突き詰めたら我利我利亡者の世界なのですね。ですからこれから先、世界のバブルが崩壊して世界の人々の意識が変わってくると、今までの権謀術数では世界経営ができなくなり、自滅するのではないかと私は思っています。そのとき、欧米のまねをしてきた日本人も途方に暮れるでしょう。さて、そこで本来の大和魂が復活するかどうかですね。日本の役割は非常に重要だと思います。
どうぞみなさん引き続きご活躍ください。 ありがとうございます。
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 7日 (金) 22時23分
先生、海外出張お疲れ様です、 ゴールドマンが相場で大儲けしたようですが、いつまでこういうことを許しておくのでしょうか。 彼らはサヤ取りしているだけですから、彼らの儲けは、彼らが相場操縦をした商品や株式などの値上がりや値下がりのオーバーシュート分で、皆さんに余分な税金を掛けられている、または製造会社がまともな生産計画を立てられない、など非常に悪影響が大きいと思いますがどうでしょうか? アメリカ自身の産業にも随分悪影響が出ているのではないですか。 なぜ先物市場に大きなレバレッジが必要なのでしょう? 本来は事業会社が先々の原料の手配や貿易決済に使うための仕組みですから、おかしな話です。 また、株式先物などと言う物は、本来不要なのではないですか? 一昨年来の原油相場についても、何かおかしなカラクリがあるのではないでしょうか、是非ご解説をお願いします。
投稿: ^m^ | 2009年8月 8日 (土) 11時03分
裁判員制度についてですが、何故量刑まで判断させるのでしょうか、裁判員制度を導入するにしても、有罪か無罪かの判断だけでよかったのではないでしょうか。 尤も、裁判員制度が必要なのは、行政訴訟だと思いますが?
投稿: ^m^ | 2009年8月 8日 (土) 11時11分
舌足らずでした、余分な税金というのは、余分な税金のような負担、とするべきでした。
投稿: ^m^ | 2009年8月 8日 (土) 16時14分
^m^ さん、こんにちは。いつもありがとうございます。ゴールドマンたちの悪あがきも度を越えてきましたね。開き直りの極致というか、こういう連中しかもはや残っていなかったのでしょうね。ウォール街には。
今回の利益も結局は相場で稼いだ利益であり、相当レバレッジをかけたでしょう。ですからこれからいろいろなことが出てきて相場が大変動したらそれで終りだと思います。これからくる金融危機第3弾をもって連中もおしまいではないでしょうか。大混乱だと思いますがね。
おっしゃるようにそもそもレバレッジなど不用なのです。金融はあくまでも産業や生活と車輪の両輪であり、裏からですからね。この30年間拡大したユダヤ型国際金融システムも本当にこれで終わりになり、金融はまったく原点からやり直しなのだろうと思います。壮大なことですね。
それにしてもここで米国金融が崩壊すれば米国の産業も人々の生活も立ち行かなくなりますね。自動車の町、デトロイトのゴーストタウン化したところを撮影したビデオを見ると、これが米国全体の近未来かもしれないと思えてきます。 http://www.liveleak.com/view?i=479_1249774626 へたをすれば日本を含めて世界が一度こうなる危機に直面していますね。
裁判員制度には私は最初からすべて反対です。不浄役人の真似事を善良な市民にやらせて魂を曇らせることそのものがもってのほかです。でも今の時代、こういうやってはいけないことをするとすぐに破綻が出てきます。郵政民営化などもそうでした。ですから長くは続かずに、むしろ司法界全体の大問題へと発展していくのではないかと思います。そういう意味では「みろくの世」はもうきているのでしょうね。
暑い夏ですね。どうぞ引続きご活躍下さい。 ありがとうございます。
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 9日 (日) 18時04分
藤原先生、たびたび投稿させていただいて申し訳ありません。昨日、原爆の日にちなんでの、ノーモア・ヒバクシャの番組で、ポリネシアでの水爆実験の犠牲者のことを知りました。手足など奇形の人もあり、フランス政府に対して集団訴訟だと怒りの声の人たちでした。 海洋での実験のあった日のことを私も記憶しています。 自分たちのところでは出来ないことを、世論の反対を押し切って、よそのところで強行しました。 先生がおっしゃるように、フランスのエリート教育も、実は権謀術数ばかりの我利我利亡者で、人権がどうのこうののと批判出来ないようなことを自分たちも平気でしているではないか、、と思いました。
投稿: 職人K | 2009年8月10日 (月) 20時44分
職人Kさん、こんにちは。いつもありがとうございます。そうですね。フランスも実は陰険な国ですね。よく昔から言います。フランスはすばらしい。食べ物もおいしいし、街もきれいだ。これでフランス人がいなければ最高だと(大笑)。
欧州が育ててきた植民地がアフリカ、米国が中南米、日本がアジアだとすると、アフリカ、中南米、アジアを見るとそれぞれ欧州、米国、日本がどんな国かわかります。アフリカはとにかく収奪されつくして悲惨この上もないですね。これが欧州なのではないでしょうか。
ですから私も、欧州の世界支配はこれはもうこれから通用しないのではないかと思うのです。
同時に日本もこれから本当に国を立て直さないといけないですね。やるべきことが山積しているように思います。どうぞ職人Kさんもますますご活躍下さい。
ありがとうございます。
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月10日 (月) 21時08分
藤原先生。お風邪のようでご自愛下さい。 (新型インフルエンザもありますから。)
景気と言うとこのコピペですね。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。 メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。 その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、 「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、 漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、漁師は、 「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、 女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、 歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。 「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、 きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、 漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。 お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。 その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。 自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。 その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、 ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。 「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」 「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」 「それからどうなるの」 「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」 と旅行者はにんまりと笑い、 「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」 「それで?」 「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、 日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、 子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、 歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
大山鳴動して鼠一匹と言うことわざもありますね。 映画だとフォレストガンプがピッタリ来るような気がします。
投稿: 見学者 | 2009年8月15日 (土) 06時22分
見学者さん、こんにちは。いつもありがとうございます。まったくおっしゃるとおりで思わず笑ってしまいました。今、こういう心境の人が世界にはたくさんいるのでしょうね。本当に我々は経済ということについて原点回帰しなければいけないと思います。大胆に考えて行動することが必要でしょう。どうぞ引き続きご活躍ください。ありがとうございます。 藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月16日 (日) 21時29分
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こんにちは藤原様、ヨーロッパはお終いですか。
日食が天からのお告げとなったのでしょうか?色々と粉飾した話が直ぐに見破られるようになっていますね。エリートから庶民への主権交代??
日本の財源ですが特別会計は何処から上がってくるか?一般会計の数倍の200兆円ほどです。色々と調べた人も居たそうですが、詳細は不明だそうです。
大雑把に言ってしまえば、電気代、ガス代、ガソリン代などの公共料金に含まれていますので、税金を払っている意識が全く湧いてこない。実に旨いやり方です。
タバコなども税金の塊みたいな物ですが、全面禁煙にするならタバコ税で快適な喫煙所を作っても良さそうな物だが(笑)
日本の名目GDPの半分程度が税金になっている計算になりますね。それも全く意識する事のない所で何重にも掛けられていると思います。電気の場合は石炭・ガスの取引時点と電気の取引時点とか。
解りやすいのがガソリンですね。ガソリン価格に揮発油税が載せられ合計金額に消費税が掛かっています。国民総生産の半額から2割節約するだけで40~50兆の予算は毎年出て来ます。
今の不況は世界的に消費不況。バクチの決算に追われ消費側に回す金がない事が原因なのでしょう。ですから消費税の撤廃が景気浮揚効果としては確実で理解を得られやすいのですが・・・財務省が癌ですね。
経済を知るために株のSNSに参加していますが恐慌突入段階のアセットマネジメントは過去の教訓があるのでしょうか?経済指標と株価が一致しないので皆さん興味があるようです。
ヨーロッパが終わるのは神様も認めているようで太陽活動が低迷し小氷河期に入る可能性が高いようですね。緯度が高い地域では作物が採れるのだろうか?採れなかったから海賊になった歴史があったのかな??
それとヨーロッパが作ったルールで大きな物は「権威」ですね。○○大学教授が意味を持たなくなってくる。と言う事もあるのかな??これは賛成ですね。御用学者が威張りすぎで実力のある研究者が萎縮していますね。
経済産業省や文部科学省などの科学技術施策を担当している役所は「万策尽きた」ような雰囲気が漂っていますね。技術的に正しく無い判断で予算を交付していますから、失敗した研究報告が全くない。
自然に対して正直な学者は失敗した報告が書けない事で自己を見つめ直す事も出来ず能力を発揮する事も出来ず、仕方なしに後追い研究を・・・と言う話を良く聞くようになりました。
藤原さんは夏風邪でしょうか?予定の詰めすぎでしょうか?いつもの余裕が感じられませんね。短時間でも瞑想が効果在りますよ。時間があれば内観をされると良いのでは?
忙しい。とは心を亡くす悪魔が忍び寄っているのでは?(笑
中国で稼いだ金を日本に持ち帰れない。と言う話を聞きました。詳しい話を御存じですか?金を持って来られないなら工場進出は何のためか?非常に疑問です。(物は持ってこられるそうです)
恐慌時のアセットの話も含め、お話を頂けると助かります。
投稿: kazu | 2009年8月 5日 (水) 01時53分
kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。ははは、声を見抜かれてしまいましたね。はい、夏風邪で一時全く声が出なくなってしまいました。実は、過去15年の経験で、声が本格的に出なくなるときは、大規模な金融機関の破綻が起きるときなのです。久しぶりに声が出なくなりましたので、これは何かあると思っています。
株価と経済指標ですが、これが乖離している時ほど人為的に誰かが株価を動かしているときです。何かを隠したり飛ばしたり、あるいは今なら選挙で自民党が勝つようにと、全力で日米の株を買い上げているのではないですかね。他に脳がないのですよ(大笑)。
恐慌の実態をもう少し臨場感を持って知りたい場合には、1990年代から現在までの日本の年次経済報告書(昔の経済白書、今の経済財政白書)を見てみるといいです。これも恐慌ですからね。いかにめまぐるしく景気が変わり、いかに政策を打ってもそれが全然有効でなく、結局は巨大な不良債権の重圧にすべてが押しつぶされていく、そののた打ち回る姿が実に良く書かれています。
特に景気が良いと書いてある翌年の白書を見ると、景気が良いと言っていた根拠があっけなく崩壊したことがよくわかります。これが恐慌か、とわかります。
http://wp.cao.go.jp/zenbun/keizai/index.html
恐慌では金融資産の運用は無理ですね。市場は不規則に上下動を繰り返しますから、結局買っても売っても損してしまいます。物価が下落しているときはキャッシュが一番効果的な金融資産であり、その極限からハイパーインフレになりそうなときはゴールドの現物を買っておけば十分です。それ以上に勉強すると、全部相場に取られてしまいます(大笑)。
中国で稼いだ利益は持ち帰れない。今でも基本的にはそういう制度のはずです。持ち込んだお金以上のお金は持って帰れません。ですからみんな苦心惨憺して向こうで再投資して持って帰れない金を何の当てもなく増やしてみたり、特許料とか何かにして持ち帰ったり、それは大変です。もちろん、上手に人脈を使うと今度は巨額の国家財産まで堂々と海外に持ち出せてしまうのが中国という国ですがね(大笑)。
ま、不良債権は世界中で増え続けているし、所得は伸びないし、カネはないしで、欧米も新興国も日本の90年代と同じ道をたどると思います。だいたい、景気は底を打ったとか、回復に向かっているとか、株価の上昇を歓迎したりすることそのものが既にその国のリーダーが現実と直面する能力と余裕を失っている証拠です。だから、これはもうダメだと思うわけです。すごいですよ、金融で開いた穴から国家全体が崩壊に向かいますからね。なるほど、資本主義は最後に資本が溶け出して全部終わりになるのかとわかります。
どうぞ引き続きご活躍ください。
ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 08時32分
数年前私の甥のところで過ごしました
彼は中国で商売していますが彼やその友人たちとの会話で感じたことは、世界中の最先端の技術を集めているとのことでした。それぞれ巨額の費用をかけて開発した技術を濡れ手泡方式で我が物にする中国式ですな。
世界中のおいしいものを軒先を貸し苦労なしでいただく。
巨大な市場に引かれて企業進出しているのを観てこれはいずれ良い結果にはならんな。そうおもいました。
私も自分の仕事焼き物ですが、を評価してもらいましたが、これをどのようにして造ることが出来るか、論文書かされました。新しい技術に鵜の目鷹の目でした ま、わたしはありのまま書きました。ただ内心では小手先の技術では本物は出来ないそう思いながらはははでした。
いくら最先端の技術を持ってもかんじんの人間の心に問題があればしょせん宝のもちぐされ、あちこちで最新の機械がつかわれないまま放置している光景みての感想です。
一方で自然農法ですばらしい食品に取り組んでおられる人もいて、中国広いな大きいな、いい意味でも悪い意味でも、さすがばけもんの住む国との印象です
投稿: 杉原大路 | 2009年8月 5日 (水) 08時51分
杉原大路さん、こんにちは。いつもありがとうございます。中国のこと、私も同感です。とにかく何百年も西欧から、そして日本から支配されて悲惨な目にあってきたと思っていますから、今ここで挽回するしかないと思っているのでしょう。でも実際には自分がどうやったら儲かるかしか考えていないので、新しい技術にしろ商品にしろ国のためにどうしようではなくて、今、自分の金儲けに必要なものをとにかく吸収しようという姿勢だと思います。だからこそ、昔の孔子や荘子の思想を持ってきて、我欲を抑えてみんなのために尽くそうということをよく教えて実践させないと、あの国はどんなに宝があっても結局は砂のように散らばるばかりで何も形を成しません。
既に孔子や荘子は時代遅れですし、毛沢東思想も終わりましたし、結局は金儲け教しか残ってなくて、しかもこれもバブルの崩壊が広がれば広がるほど貧富の格差とか負の側面ばかりが目立ってきますから、後はどの国でも同じように、自分だけ生き残ろうという意識がどんどん強くなるのです。こうなるともう体制も持たなくなりますね。
とにかく中国については日本は静観していればよいと思います。黙ってみていれば、向こうが千変万化に変化していくと思います。
いつもありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 09時15分
久しぶりにお邪魔します。
現在は、アメリカがあまりの状況の悪さに中国にすり寄ってなんとかしようとしているようですね。
米中接近ではなく、米中融合という言葉も聞かれますが、まさにその通りのように感じます。
日本が取り残されるというような報道もあるようですが、沈んでいくアメリカとは少し距離を置いて、中国がアメリカと共に沈んでいくのを傍観するような位置でいたいものです。
ヨーロッパは、当初よりかなりの金融損失を抱えているとの観測は出ていましたが、さすがに老獪なのか、現時点まではなんとか誤魔化している感じがしています。ただ、基本的にはバブル崩壊後の日本と同じく先送りをしているだけなので、何かのきっかけで崩れるのでしょうね。
東欧や、中東での損失がきっかけでしょうか。
基本的にバブルの精算は、その時積み上げた架空の繁栄を、崩壊後の少ない利益で穴埋めしていかないといけないわけですから、とても長い期間が必要だと思います。そう簡単に景気が回復することなどあり得ず、かつてのアメリカは別のバブルを作り上げることで対応してきたのですよね。
そして、今回は中国バブルでしょうか?中国政府も、アメリカの急所を掴んだつもりで、同時に致死毒を含まされた感じではないかと思います。
アメリカでも、6月以降の株価の上昇は政府の操作があるという話がかなり出ているようですが(実際には3月以降ずっとで、その情報を知っているウォール街は大きな利益をあげたのでしょうね)、いつまでもそれを続けることなどできませんよね。今後は1993年の日本の動きに近いのではないかと言う人もいますし、無理をしたツケはその後払わなければなりません。
今年の秋あたりは、再度大きなショックが襲ってくるかもしれないですね。
投稿: about | 2009年8月 5日 (水) 13時25分
aboutさん、こんにちは。いつもありがとうございます。私もおっしゃるとおりと思います。これからどんどんと欧米が内部崩壊していくと思います。そしてそれは誰にも止められないと思います。時代は回ったとしか言いようがありません。秋は大変でしょう。崩壊は天の力、再建は天のシナリオに基づく人の力で行うものです。さて、では欧米の統治が崩壊したらどうやって世界を立て直すか、考えるだけでも大変なことですね。まず、立て直しに必要な人を集めませんとね。何事も大掛かりになりそうです。どうぞ引き続きご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 16時46分
藤原先生、こんにちは。
今回もすばらしいお話ありがとうございます。景気の定義ということでしたが、先生のおっしゃるとうり、まったく景気は回復していないどころか、ますます悪化していると感じています。私自身もそうでありますし、友人知人の全てが、ますます労働条件の悪化と賃金の低下を受けています。マスコミの出てる学者や経済評論家は、さかんに景気回復の芽が出ていると説明していますが、いったいどういう根拠からその結論を出したのか、誰がどうみても理解できる根拠を出して欲しいと思います。わけのわからない数字を出してきて、自分たちだけで喜んでいてもまったく意味がないかと思います。
学者で思い出しましたが、今の私立大学の多くは、少子化やこの大恐慌で入学予定者が激減予想で、かなりの経営悪化状況のようです。私が乗っている通勤電車にも、私立大学の広告がものすごい量です。日によっては、車両全部が私立大学広告という時もあります。広告を見ると、オープンキャンパスという名の受験者青田刈り日程も毎週のようにあり、大学もなり振り構っていられないみたいです。
大学というのは学問の最高学府で、頭のいい人が教授したり、経営しているイメージですが、その頭のいい人達の集団が、何でこんなに破綻寸前になるまで放っておいたのか、頭の悪い私にはさっぱり理由がわかりません。さらに大学経営陣が金融相場で大損をしたとか教育者として世も末なんでしょうか。
今後、もし破綻した大学が出た場合に、在校生はどうなってしまうのでしょうか?NOVAや八王子の自動車教習所のように、ある日突然ロックアウトなんてことも現実的になりそうで、学生がかわいそうです。また、破綻した大学の卒業生の学士卒業証書、それに修士、博士号なども、つぶれた会社の証券みたいな紙くず同然なって、アナタ何ですかこの大学は?なんて聞かれそうです。各大学の卒業証明書なども文科省にデータがあるんでしょうか?大学側でデータ消去されたらそれっきりです。大学が破綻した場合に、証明書などをどこにもらえに行けばいいのか文科省も今のうちに決めておいて欲しいですね。なんか腹が立ってしょうがありません(笑)
失礼致しました。
投稿: 狛犬くん | 2009年8月 5日 (水) 17時02分
狛犬くんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。エコノミストだとか役所の景気判断なんていうものは、誰かがまず結論を決めないとそもそもできないものなのです。何せ連中には現場がないでしょ。だから本当のことは何にもわからないのです。私も16年前はそういう連中と同じ世界にいて、以来、自分で零細企業を経営するようになって、この差が大変よくわかりました。連中も本当に景気が回復したと思うなら、自分で借金して株買ったり家買ったり、会社興してみたらよいと思いますね。現場がわからない連中なんて何の価値もない時代です。そんな連中、何でもモノは言いようですからね。
学校のことはおっしゃるように大変なことになっています。教えるほうも学ぶほうも意味が見出せなくなりつつあります。今の教育制度はもうすぐ終わりますね。かといって新しい制度ができるまでには大分時間があるでしょう。教育は縁によって行う時代がしばらく続きそうです。学校の整理は大変だと思いますね。
どうぞ引続きご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 5日 (水) 19時23分
藤原先生、こんばんは。体調がお悪いにもかかわらず毎度お返事ありがとうございます。大変うれしく存じます。企業というのは、実際に経営してみないとわからない大変な苦労があるのですね。本日の生長のお話ありがとうございます。
さて、先生が放送にて何度も何度も意味がないと指摘されている、例の裁判員制度ですが、本日選ばれた裁判員がテレビで顔出しで出ていて、裁判経過の感想を報道しているのを見ました。ひとりぐらい、こんな制度作って意味あるんですか?と発言するのかと思ってましたがそれもなく、なんだ段取りできてるじゃん!?と笑ってしまいました。
えん罪の可能性もあるなか、一体何のためにこんな制度を法制化したのかわかりませんが、忙しい一般市民をほぼ強制的に密室の裁判に参加させるくらいなら、裁判自体をテレビやネットで公開すればいいと思います。特に憲法や人権問題など、最高裁判所での裁判は全て公開すべきではないかと思いました。もう21世紀なのですから。
来週には先生の声が復活するのを祈っております。
失礼いたしました。
投稿: 狛犬くん | 2009年8月 6日 (木) 22時58分
狛犬くんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。人の生長は見ていても楽しいですね。人が本来持っているエネルギーのすごさを感じます。
裁判員制度ですが、案の定、市民が検察の手玉に取られた形になりましたね。裁判員の記者会見で資料がわかりやすかったという話がありました。これが重大な問題なのです。要するに検察が事件の絵を描いて、裁判員に疑いの余地をさしはさませなかったということです。逆に言えば裁判員は検事をよく尋問して、検事が証拠として提出しない事実を全部出させなければ冤罪はなくなりません。だいたい刑事事件など、裁判官も検事任せで、検事の求刑を8掛けして判決にしているわけです。うーん、やはり検察から流れ出す悪の想念が市民を襲い始めましたね。でも検察自体がもう昔のように有能ではありませんから、そのうち検察が大失態をしでかして裁判員というか国民の信頼を一気に喪失する事態に陥るのではないでしょうか。今の時代、無垢な人を悪の想念で動かそうとすると、大変なことが起きますからね。
それと判決は検事の求刑の8掛けよりきつかったですね。これもまた大変なことです。何もわからない素人が右往左往することの問題がこういうところにも出てきます。
大きなところでは世の中が急速に明るく温かくなっているわけですから、こうやってそれに真正面から逆行するようなものは長く続くことはあり得ません。むしろ、これは検察を解体させる直接の道具としてこれから機能していくのではないでしょうか。検察が壊れれば裁判所も壊れますからね。警察などは最初から誰も信頼していないし、司法はこれでやっと全面的に立て直しということになります。
天のシナリオはいつも大変ダイナミックだなと思います。
おかげさまで、声のほうは少しづつ良くなっています。来週は大丈夫でしょう。
どうぞ引き続きご活躍ください。ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 7日 (金) 07時06分
本当に、懲りない連中ですねえ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000252-yom-bus_all
欧米金融機関でもう高額報酬復活ですか(笑)。世間はいまだに苦しんでいるというのに、何ら罪悪感を感じていないんでしょうね、彼らは。
投稿: +9 | 2009年8月 7日 (金) 12時14分
日本にひとこと(世界まで頭が回らない)
歴史教育がおろそかに成っていて、その結果大きな損失を出して居る様に見えます。***大学オープンカレッジの7年間を見ると歴史の項目が完全に欠落しています。大学の認識がおかしい証拠?
言ってやればいいじゃないか。ちょっとのぞいて見るとそういう雰囲気ではない。まだ静止摩擦係数が働いている。
麻生首相が団体の挨拶回り: 利権政治をやります。と宣言しているように見えます。
投稿: kunio | 2009年8月 7日 (金) 13時27分
先生、放送をいつも有難うございます。先生のこれまでのお話によると、本当にやっかいなものは、米国ではなくて、欧州だったんですね。これまで私は米国が世界一の力を持って、いろんなことを強いているのかと思っていました。本当にずるかしこいのは欧州だったんですね。その欧州も米国同様コケてしまうのでしょうか。
そういえば、私たちの業界でも、同じ輸出するにしても、フランスなどは、事細かに新たな規定というのを持ち出して、その基準に合うまで受け入れをしてくれないようです(あくまで問屋さんを通じてですが)。その点、米国はわりとおおざっぱのようです。(そのどちらも以前と比べると、輸出量は激減してひどい状態です。)
欧州においては、特にフランスは、教育についてもだいぶ違うようです。以前に、聞きました。
http://tuziokamegane.blog108.fc2.com/blog-date-20081121.html
そして、一国の指導者は、ほとんどそのエリート出身者のようです。話をされた、紺野大介氏によると、日本の教育、そのトップたる東大のレベルの低さを言っておられました。中国といい、フランスといい、そのトップレベルの学生の勉強ぶりには本当に驚くべきものがあり、その点では、遊んでばかりいる日本の学生とは雲泥の差があるようで、国の将来が心配されるとのことでした。
東大でもそうなら、他の大学も同様だと思います。
このへんで、教育についても、私たち自身もあらためて考える時期に来ていると思います。行くべき人は大学へ行ってまた大いに学問を重ね、そうでない人は自分でおおいに学問すれば良いと思います。このように恵まれた時代、独学はじゅうぶんに可能だと思います。肝心なのは、やる気、高い志をいかに若い世代に持ってもらうか、、そんな教育も大事だと思います。昔は、たいして学校へ行っていない人でも立派な人が多かったようです。かつて、ペリーが、アインシュタインが、「なんて誇り高き民族なんだろう、、」と感心したという日本に、もう一度なれるでしょうか。経済と同様に、教育についても、「つぶれて建て直し」をしなければならないと思います。
先生の新しいお仕事とは、新しい政府のシンクタンク的アドバイザーになられるのでしょうか。先にお話しました紺野氏もとても立派な方でした。私たちはやはり、立派な人にトップに立ってもらって、良い方向に導かれたいと願っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿: 職人K | 2009年8月 7日 (金) 21時20分
みなさん、こんにちは。藤原直哉です。貴重なご意見をいつもありがとうございます。
日本の大学は今や駅弁大学どころか、コンビニ弁当大学でしょうかね。議論以前の段階のところがほとんどになってしまったのではないでしょうか。誰に何を教えればよいのかという原点に立ち返るしかないのですが、大学の教員が全然そういうことがわからないのですね。これは自滅せざるを得ないところが多数出てくると思います。
欧米の金融機関の強欲ぶりはもはや限度を超えていますね。これで相場が大暴落したら叩き潰されるのではないでしょうか。いよいよユダヤ金融の滅亡だと思いますね。最後はやはり倫理の完全なる崩壊というところに来たのですね。いかにもマネー資本主義の最後の姿らしくなってきました。なるほど天のシナリオはすごいと思わざるを得ません。
欧米のエリート教育ですが、本当の中身は実は権謀術数で、突き詰めたら我利我利亡者の世界なのですね。ですからこれから先、世界のバブルが崩壊して世界の人々の意識が変わってくると、今までの権謀術数では世界経営ができなくなり、自滅するのではないかと私は思っています。そのとき、欧米のまねをしてきた日本人も途方に暮れるでしょう。さて、そこで本来の大和魂が復活するかどうかですね。日本の役割は非常に重要だと思います。
どうぞみなさん引き続きご活躍ください。
ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 7日 (金) 22時23分
先生、海外出張お疲れ様です、
ゴールドマンが相場で大儲けしたようですが、いつまでこういうことを許しておくのでしょうか。
彼らはサヤ取りしているだけですから、彼らの儲けは、彼らが相場操縦をした商品や株式などの値上がりや値下がりのオーバーシュート分で、皆さんに余分な税金を掛けられている、または製造会社がまともな生産計画を立てられない、など非常に悪影響が大きいと思いますがどうでしょうか?
アメリカ自身の産業にも随分悪影響が出ているのではないですか。
なぜ先物市場に大きなレバレッジが必要なのでしょう?
本来は事業会社が先々の原料の手配や貿易決済に使うための仕組みですから、おかしな話です。
また、株式先物などと言う物は、本来不要なのではないですか?
一昨年来の原油相場についても、何かおかしなカラクリがあるのではないでしょうか、是非ご解説をお願いします。
投稿: ^m^ | 2009年8月 8日 (土) 11時03分
裁判員制度についてですが、何故量刑まで判断させるのでしょうか、裁判員制度を導入するにしても、有罪か無罪かの判断だけでよかったのではないでしょうか。
尤も、裁判員制度が必要なのは、行政訴訟だと思いますが?
投稿: ^m^ | 2009年8月 8日 (土) 11時11分
舌足らずでした、余分な税金というのは、余分な税金のような負担、とするべきでした。
投稿: ^m^ | 2009年8月 8日 (土) 16時14分
^m^ さん、こんにちは。いつもありがとうございます。ゴールドマンたちの悪あがきも度を越えてきましたね。開き直りの極致というか、こういう連中しかもはや残っていなかったのでしょうね。ウォール街には。
今回の利益も結局は相場で稼いだ利益であり、相当レバレッジをかけたでしょう。ですからこれからいろいろなことが出てきて相場が大変動したらそれで終りだと思います。これからくる金融危機第3弾をもって連中もおしまいではないでしょうか。大混乱だと思いますがね。
おっしゃるようにそもそもレバレッジなど不用なのです。金融はあくまでも産業や生活と車輪の両輪であり、裏からですからね。この30年間拡大したユダヤ型国際金融システムも本当にこれで終わりになり、金融はまったく原点からやり直しなのだろうと思います。壮大なことですね。
それにしてもここで米国金融が崩壊すれば米国の産業も人々の生活も立ち行かなくなりますね。自動車の町、デトロイトのゴーストタウン化したところを撮影したビデオを見ると、これが米国全体の近未来かもしれないと思えてきます。
http://www.liveleak.com/view?i=479_1249774626
へたをすれば日本を含めて世界が一度こうなる危機に直面していますね。
裁判員制度には私は最初からすべて反対です。不浄役人の真似事を善良な市民にやらせて魂を曇らせることそのものがもってのほかです。でも今の時代、こういうやってはいけないことをするとすぐに破綻が出てきます。郵政民営化などもそうでした。ですから長くは続かずに、むしろ司法界全体の大問題へと発展していくのではないかと思います。そういう意味では「みろくの世」はもうきているのでしょうね。
暑い夏ですね。どうぞ引続きご活躍下さい。
ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月 9日 (日) 18時04分
藤原先生、たびたび投稿させていただいて申し訳ありません。昨日、原爆の日にちなんでの、ノーモア・ヒバクシャの番組で、ポリネシアでの水爆実験の犠牲者のことを知りました。手足など奇形の人もあり、フランス政府に対して集団訴訟だと怒りの声の人たちでした。
海洋での実験のあった日のことを私も記憶しています。
自分たちのところでは出来ないことを、世論の反対を押し切って、よそのところで強行しました。
先生がおっしゃるように、フランスのエリート教育も、実は権謀術数ばかりの我利我利亡者で、人権がどうのこうののと批判出来ないようなことを自分たちも平気でしているではないか、、と思いました。
投稿: 職人K | 2009年8月10日 (月) 20時44分
職人Kさん、こんにちは。いつもありがとうございます。そうですね。フランスも実は陰険な国ですね。よく昔から言います。フランスはすばらしい。食べ物もおいしいし、街もきれいだ。これでフランス人がいなければ最高だと(大笑)。
欧州が育ててきた植民地がアフリカ、米国が中南米、日本がアジアだとすると、アフリカ、中南米、アジアを見るとそれぞれ欧州、米国、日本がどんな国かわかります。アフリカはとにかく収奪されつくして悲惨この上もないですね。これが欧州なのではないでしょうか。
ですから私も、欧州の世界支配はこれはもうこれから通用しないのではないかと思うのです。
同時に日本もこれから本当に国を立て直さないといけないですね。やるべきことが山積しているように思います。どうぞ職人Kさんもますますご活躍下さい。
ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月10日 (月) 21時08分
藤原先生。お風邪のようでご自愛下さい。
(新型インフルエンザもありますから。)
景気と言うとこのコピペですね。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
大山鳴動して鼠一匹と言うことわざもありますね。
映画だとフォレストガンプがピッタリ来るような気がします。
投稿: 見学者 | 2009年8月15日 (土) 06時22分
見学者さん、こんにちは。いつもありがとうございます。まったくおっしゃるとおりで思わず笑ってしまいました。今、こういう心境の人が世界にはたくさんいるのでしょうね。本当に我々は経済ということについて原点回帰しなければいけないと思います。大胆に考えて行動することが必要でしょう。どうぞ引き続きご活躍ください。ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年8月16日 (日) 21時29分