藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2009年4月14日 やはり景気は悪い
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コメント
今日は藤原様、今のシステムから離れろと言う合図ですか・・・
相変わらず委託研究費を狙って書類書きをしていますが、NEDOの様子は今までのシステムでは先がない切迫感がありました。
5年ほど前に委託研究の協力企業として参加したのが切っ掛けで助成金や委託研究の真実を知ることが出来ました。
御存じかと思いますが、参加企業を募集した段階で根回しは終わっている。委託研究費は高価な研究資材へ姿を変え実施企業の資産に変わる訳です。(会計上は解りませんが)
それと引き替えに霞ヶ関を納得させる分厚い書類を書く訳です。下請けでしたので私の場合は30枚ほどでしたが・・・
それで研究が進む訳がないので金は掛かるが成果は出ない。書類を書ける企業ばかりが手を変え品を買え委託事業や助成金を掴んでいく訳です。
その企業が問題だと噂が立つとファンドが出て来て数年間の資金を繋ぎ、証券会社が入って上場益で出資金を回収する。
今までのシステムの流れでは個人投資家に最後のツケを払わせ一件落着。で新製品や新技術が世に出ることが在るのか?知ったことではない(笑
個人事業主では、そこまでの流れの途中で息切れしてしまうので応募しても書類の書き方が悪かったと足切り。
今回のNEDOの案件は技術的には楽すぎるし市場からも求められていない。特許を出している企業がある。と何だか見え見えのテーマでしたので協力会社が次々に断ってきた。
NEDOの担当者に表に出しちゃ逝けない仕組みが分かり易すぎて・・・と愚痴をこぼすと、本当に最後までやり抜いて欲しいのだが・・・(後は立場上話せないです)
今年のテーマで革新的な成果が出ないと存続が危ないという噂まで出ているようです。
NEDOには法人格を持っていないと参加できないテーマがありまして、個人事業主が参加できない理由を尋ねると
個人事業主は税金を払っていない。
と返事をする意識の低い方が居ました(笑
経済産業省もイノベーションを起こす為に「イノベーション創造機構」を400億の予算でスタートさせるのですが、個人企業主は参加させない雰囲気もあります。
イノベーションを求めていながら、イノベーター(人)は拒絶している。本当は何をしたいのか???両価性を求める精神疾患者のようです。
3月の末に募集が終わった案件では急遽5月15日までに募集期間を伸ばしていますし。新規予算が57億付いたのですから使い切れなかったのか?採択率が100%に近づくので格好が付かないのか??
個人事業主と言う立場で助成金や委託研究を申請すると今までの、もたれ合い無責任体勢がよく見えます。
法律に書いてあることを基本に話をすると、いい加減な返事をしない。妙な特性も見つけました。
これで委託研究が出来ると21世紀の製造業に必要不可欠な理化学機器だ出来上がると思います。
さて、個人事業主にイノベーションを託す勇気があるのか?非常に見物です(笑
この基礎技術を発見してから3年経ちますが、一人で産業応用を構想してきました。直接助けて貰えた訳ではないのですが、心の支えになってくれた同業者や友人が居たのに助けられました。
それと不思議と仕事は入りましたね。最終製品に欠かせない技術を持て居る所から何ヶ月か食べて行ける程度の金額でしたが。
行き残る企業なのかな?もう終わりなのかな?まあ、どちらか解りませんが世の中に対し自分が出来ることを真面目にやっていれば天が見放すことはないでしょう(笑
もう終わりって言われているのかな??
経済産業省のトッが書いたコラムです。
http://dndi.jp/00-ishiguro/ishiguro_121.php
分析は良いのでしょうが対策がお粗末ですね。
他の回も読んでみると、生の情報に触れていないと言う感じを受けます。製造業はこの方の影響を受けるのでしょう。
投稿: kazu | 2009年4月15日 (水) 01時50分
kazuさん、こんにちは。いつもありがとうございます。昨年秋からの急激な製造業の落ち込みを受けて、経営者や政治家役人がが何を考え、何をしようとしているか、大体見えてきました。
大抵の場合、抜本的に手を打とうとしていません。これでは下の企業や人に犠牲者が出てしまいます。お粗末ですね、本当に。バカは死ななきゃ直らないとはよく言ったもので、その組織が死ぬまで発想と行動が改まらないと思えるところも多々あります。
これから状況が変わる可能性もありますが、とにかく自力で生きる道を探す努力を継続するしかありません。いかに沈没するタイタニックから離れるかですね。
役人はタイタニックと共に沈没するだけですから構っていても意味がありません。狡猾に利用するだけ利用したら良いと思います。そして基本的にはかかわらないことです。
本当の乱世になりましたね、今年はすごいですよ。リーダーの問題に尽きると思います。
どうぞ引続きご活躍下さい。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月15日 (水) 08時01分
景気がまだまだ悪化を続けるように思うのですが、世の中では今年の1四半期を底に再上昇という雰囲気になってきました。
もちろん、社会や経済が崩れていくなどということを本格的に想定する政府はありませんから、現状を以下に維持するかを考え続けて、それがどうしようもなくなった時に抜本的な動きをするか、あるいは全て投げ出して新しい胎動を待つのかになるのでしょうね。
しかし、これまで作り上げてきたシステムは、世界的に考えるとあまりに巨大でかつ、複雑なためか、容易に崩壊することもできないみたいです。
今や、中国が世界を救う唯一の望みのような状況になっていますが、中国が世界を救えるような国ではないと思います。本当は、日本が混迷する世界に指針を示すような状況になって欲しいものです。
投稿: about | 2009年4月15日 (水) 17時13分
ヨーロッパの方がうまく行っていて当たり前な気がしますが、なんだか日本と言う変な国がうまく行っているみたいで不思議です。どこの国でも腹の黒い連中がトップにいるのでしょうか?それで思い出しましたが、私の住んでいる田舎ではいわゆる『頭の良い人』とは『腹黒いことをやってずるく立ち回ってお金儲けできる人』を指します。町もそうなのでしょうか?
投稿: みかんちゃん | 2009年4月15日 (水) 18時43分
裏付け
個人投資家に最後のツケを払わせ・・・ 我が家も体験しました。かなりの損失が出ると判断力がガタンと落ちてしまいます。左脳(合理的に考える力)が訓練されていないと右脳が強く反応し(高田明和氏)強いストレスと成り海馬の萎縮(うつ病・・・)つまり脳が傷つく(脳の画像で見える)シナリオが浮かんで来ます。
経済民主化の名の下、一般の人が経済分析をすれば時間がかかり不可能です。投資信託は現実を見れば明らか。
おのずからカジノ経済に?合理的に考えればこんな所に参加出来ない分けで・・・
投稿: kunio | 2009年4月15日 (水) 20時54分
藤原先生、いつも放送を有難うございます。先週のラジオ放送も聞かせていただきました。今回の放送を聞かせていただいたら、滅入っていた気持ちが、何かパァーっと明るくなりました。私のところも、製造業は 先生のおっしゃるとおり、深刻な状況になっています。けれど、どんなに綿密に計画を立てて考えていても、この大荒波は避けることはだれにも出来ないようで、生き残れるかどうかは天のみぞ知る、あとは「運」とか「縁」次第ということで、すべて天の意思である、そう考えると気が楽になりました。
これまで続けてきた中でも、もうだめかな、、というような難局の時、先生がおっしゃるように、不思議と助けて下さる方の出現などで今日まで来ることが出来たと言えるような転機が何回かありました。 東洋的な考えである、「運」とか「縁」をつくづく思います。それを取り込むことができるのもその人の生き方次第だと思います。先週投稿されていた電気店の方のコメントを読ませていただいて、そう感じました。
また今回の放送を聞いていたら、今西錦司の進化論を思い出しました。ダーウィンの進化論は、きびしい生存競争に勝った者のみが生き残れる適者生存の説でしたが、今西のそれは、棲み分け理論でしたか、共存原理に基づいていて、
「むしろ運のよいものが生き残ったと考えたほうがいい。極端にいえば、そう考えた。『運がいい』とはまことに非科学的な言葉だが、今西錦司はそれを全力をかけて解明したかった。その『運』をこそ自然界が襞の奥にひそませているのではないかと考えたのである」という箇所がとても気に入っています。
また、これからもっと大変な事態が来るのでしょうが、大荒波の過ぎたあと、こんな日本でも、アインシュタインの言う「世界を導く者」と題した日本があるのでしょうか?
「世界を導く者、アルバートアインシュタイン」
世界の未来は進歩するだけ進歩し、その間幾度か戦争が繰り返されますが、最期に戦いに疲れるときがきます。 その時人類は、世界を真の平和に導いてくれる者を探さねばなりません。それは武力や金の力による者ではなく、あらゆる国の歴史を抜き超えた最も古く、また最も尊い家柄のものでなければなりません。
世界の文化はアジアに始まり、アジアに帰ります。
それはアジアの高峰、日本に戻らなければなりません。
私たちは神に感謝します。私たちに日本という尊い国を作っておいてくれた事を。
[ドイツ文割愛、宮地正典、北海道大学理学博士訳]
投稿: 職人K | 2009年4月15日 (水) 21時54分
みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。数多くの書き込みをいただき、どうもありがとうございました。
世界のリーダーたちは今回のバブルでやっぱりイカレテいましたね。抜本的に何も手を打てません。中国も民衆の怒りがこみ上げてきたらあっという間に政治が飛ぶと思います。それがあの国の昔から変わらぬ運命ですね。既にトップは天命が尽きているという感じです。
日本もそんな状況です。頭がよいというのは英語でクレバーと約すと良い意味にはならずに、ずるがしこいというようなイメージになります。日本は東大を出た人が国を潰しましたが、欧米は金融工学の専門家が国を潰しました。いずれも頭の良い人が国をつぶしたわけです。その帰結は偶像の崩壊、虚像の解体ですね。これからはどこでも下克上だと思います。国民もすっかりだまされましたからね、東大出に。あの学校は一度解体してやり直したらどうでしょう。依然として我々の先輩が国を潰した、どうして潰したんだろうと本気で考えて研究している教授や学生は皆無なのではないでしょうか?
運というのは、結局は神のシナリオなのですね。神は決してデタラメにさいころを振っているわけではなさそうですよ。それはこういうものすごい時期を生きると実感できるのです。日本の役割は本当に重大だと思います。
どうぞみなさん引続きご活躍下さい。
ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月15日 (水) 23時47分
結局、平均株価が急反発して上がった!と騒いでも、それが一時的なものであったり、上がったり下がったりであったり、あるいは実生活に全然反映されていないため、いつまでたっても、「景気が悪い」という感覚から抜け出せないのでしょう。要するに、数値だけで判断できない次元にきているということではないでしょうか。
いくら株価が上がっても、それで生活が良くならなければ、まったく意味がありません。まあ、そのことを多くの人々が薄々気がつき始めているのでしょうね。
投稿: +9 | 2009年4月16日 (木) 18時15分
+9さん、こんにちは。いつもありがとうございます。昨年から経済が大騒ぎになって、結局各国政府は膨大なマネーを刷って撒き散らすという戦略に出ました。しかし抜本的に経済を再編成することはできていません。したがって再度暴落して万策尽きるのは時間の問題。ちょうど日本で95年から97年前の間に政府がマーケットを無理やり持ち上げて、その後に暴落して巨大破綻が連鎖した、あの直前にそっくりだと思います。日本がひな形になって世界に広がる、それは破壊のシナリオでも同じなのですね。へー、たいしたものだと思っています。
どうぞ引続きご活躍下さい。
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月17日 (金) 07時51分
思考様式
数年前win winの関係を知りました。止揚と言う言葉習わなかった と聞くと、習わなかったと。三方良しも役立ちますが止揚の観点が有用とおもいます。与党と野党が話し合う力が有ったらおのずから止揚の成果が上がるのでは。止揚と言う観点から検討すると?
大学のある部分をとれば完全な自由競争となっていて、おのずから完全なネオコンに成って地球視野から見るとnarrow pass 当事者から見ると極めて自由な雰囲気が有ったと言う事に成るのでは?
批判されている方のテレビ映像は泰然としていて論争する用意有りますよ と言う風に見えます。
投稿: 止揚 | 2009年4月17日 (金) 08時53分
藤原先生こんにちは
お忙しい中申し訳ないのですが、ハイパーインフレについてお聞きしてもよいですか?
今の金融メルトダウン対策に、大量の資金を投入していますが、上手く需要と供給をコントロールすれば、ハイパーインフレは防げるのでしょうか??
自分の感覚では、今の社会には、効率の良い製造方法が有り、迅速なネットワークが有り、政策の進め方次第では十分可能だと思います。
次世代の為に必要なもの、不要なものを調べ上げ、コントロールすればハイパーインフレは防げると思います。
又、国別の為替レート変動も金融資本主義?を助長する一種の問題事項だと思います。 国別にしっかりと通貨が管理できれば、世界統一通貨があってもよいと思います。
(^-^; 資本主義のあり方が変わりそうで、自分なりに調べているのですが、どうもうまく頭の中でまとまりません。 先生、簡単な助言で構いません。 宜しくお願い致します。
投稿: yy | 2009年4月18日 (土) 15時02分
みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
世の中の変化がどんどん加速するにつれ、中途半端な学者も役人も経営者も、みんな沈黙していきますね。みんな口をきけなくなったところで神が表に現れて、ということでしょうか(笑)。
ハイパーインフレですが、出したカネを有効に使えば相当抑えられます。今の状況でマネーが出まくるのは止められませんから、それをいかに有効に使うかですね。この2年ぐらいが勝負だと思います。
どうぞ引続きご活躍下さい。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月19日 (日) 22時00分
藤原さま 始めまして! いつもありがとうございます。毎週火曜日を楽しみにしております。
私は海外に住んでおりますが、小売店商売を始めて 今年で20年になります。97年ごろからは その当時の皆さんの予測どおり、商売というのが こんなにつまらないものだったのか と思う日の連続でした。96年から2年間の間に 5件の店を閉め、2件になりましたが とうとうこの2件は締めることができずにここまできました。
去年 夏ごろからは、今後世の中がどのようになっていくのだろう 資本主義の崩壊とは いったい何がどうなっていくのだろう と不安いっぱいでしたが、実は本日の藤原さんのお話のとおりのことが起きていて、メールを出す決心をしました。
よく考えれば理由は 少しずつ色々あるわけですが、それにしても 考えられないくらいのことなんです。
あの リーマンショックの月より、急激に売り上げが増え、月の売り上げがこの10年の中でのレコードの連続なのです。それも ある月などは、前年対比300%の売り上げが上げられているのです。どう考えても不思議でなりません。4月まで 一月たりとも下回るどころか 売り上げの伸びが 2件とも毎月130%を下回ることがないのです。
周りはどんどん厳しい状況に陥っていくわけですから、私共のビジネスも今月こそは 急降下するのではないか と もちろん 心配をかかえながらの毎日です。それにしても、不思議というしかない状況です。
そんなわけで、この状況が続いていくことをサポートする考え方 として、謙虚に考え行動することを 今年はじめ 社員全員のスローガンにしました。大きな変更はなにもありません。
こんなことを書かせていただくのも 今の時代、申し訳ないことだと思っているのですが、でも全部が悪いわけではない。同じ商売で 特別に何かをしだした という理由があるわけではないのに 売り上げが急激にそれも7ヶ月連続で伸びている ということをお知らせしたかったのです。
火曜日の藤原さんの放送を 毎回聞かさせていただくと、元気が出ます。ホッとします。笑みがでます。そうであって欲しい世の中ですね。
ほんとうにありがとうございます。
投稿: Alex | 2009年4月23日 (木) 00時29分
Alexさん、こんにちは。いつもありがとうございます。海外ですばらしいご活躍ですね。きっと今までのご苦労のなかで本当の実力が磨かれてきたのだと思います。大変な時代だからこそ困った人がたくさんいます。人としてプロとして自分が何ができるのか。世の中に活躍の場所はいくらでもあります。日本全体がそういう思いで燃えてくればあっという間に世の中も良くなるのですが、今回ばかりは整理が相当厳重に行われるようです。どうぞ引続きご活躍されてください。ますますのご成功をお祈りしております。ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月23日 (木) 08時07分
藤原様 お久しぶりです。
仕事柄非鉄に接する事が多いのですが、中国の買いが旺盛です。特に銅が欲しいようです。紫金鉱業の様に本業の金だけでなく非鉄を集めている会社もあると言うことは工業的な需要が云々というよりはドル資産の崩壊に備えて金だけでなくほかの金属も沢山種類を買うことでリスクヘッジをしているようにも見えてきます。今の円高を利用して資源を大量に買って備蓄しておくと言う考えは政府にはないのでしょうか。金属は生鮮食料品ではなく備蓄できるんですから。
といいますのは戦前の日本でも太平洋戦争で資源の枯渇に悩んだ前例もありますのでこれがドルの崩壊もしくは超円安になった場合は国内で凄まじい混乱が起きる事も容易に考えられますので円高の時にやれる事はやった方がいいと思うのです。
原油も50ドル前後をウロウロしています。ここで考えたのがこれが140ドルのままであったら今のアメリカはどうなっていたかと言う事です。恐らくアメリカは大混乱だったのではないでしょうか?物流はストップし都市部は陸の孤島になっていたのかもしれません。戦中の日本も食料が全く無かったわけでなく田舎には食料があったそうで運送手段がなく都市部にはなかなか届かなかったと言う事らしいです。大井篤 著「海上護衛戦」でも運搬手段がなく港に陸揚げした大豆腐っていくという文章があった記憶があります。
原油が上がればバイオエタノールで耐えていけばいいと考える方もいるかもしれませんがそうは問屋が卸しません。アメリカの地下水も農業用水の汲み上げすぎで枯渇しつつあると聞いています。それを承知でアメリカからの農業自由化を決断したとすればその政治家は余程の馬鹿か余程の大戦略家なのか。アメリカから大量の農作物を買う事で一方でアメリカの貴重な地下水を磨耗させるという皮肉な結果を生み出してしまった。
今の状況はアメリカにとっては昭和20年でしょうか。自動車産業のビッグ3という連合艦隊も壊滅状態。当時の日本も中立国であったソ連に和平交渉を依頼していましたがソ連参戦という形で裏切られています。中国も不意打ちでアメリカ国債を売るような事態になったら万事休すでしょうか。
そうなったら日本も非常事態で人との繋がりが大事になりますね。
投稿: Stein | 2009年4月24日 (金) 01時32分
Steinさん、こんにちは。いつもありがとうございます。大変貴重なコメントをいただき、いつもありがとうございます。
中国は昔から銅を買い集めようと必死です。これは軍事物資だからで、それを米国が止めようとこれまた必死にやってきました。中国と米国の資源を巡る暗闘は実はすごいもので、米国は原油でも非鉄でもレアメタルでも絶対に米国の許可なく中国には渡さない、包囲するという姿勢で臨んできていました。しかし中国も大したもので、米国の包囲網をあるときは大胆に、あるときはスパイもどきのやり方でかいくぐって、しっかり世界から買い集めてきました。そしておっしゃるようにここで米国が腰砕けになったことで中国包囲網も事実上瓦解。それどころか北朝鮮と韓国については、米国債の購入と引き換えに支配権を中国に売り渡してしまいました。知らぬは金正日と韓国民ばかりなりという感じです。
米国はこれからいよいよのた打ち回るでしょう。欧州も米国を牽制しながらここまで来ましたが、米国が腰砕けになると欧州も丸裸。さてこれからどうやって世界統治をするのだろうと思います。
そしておっしゃるように米国内も大変なことになるでしょうね。連邦政府がなくなるようなところまで行くのではないでしょうか。
まだまだ緊張が続きます。どうぞ引続きお元気にご活躍下さい。ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月24日 (金) 06時51分
藤原様 早速のコメント誠に有り難うございます。
仕事柄なんで都市鉱山関連につきましてお話してみますと中国は廃棄されたOA器機や廃棄家電、廃棄機械を沢山集めていましてそれを集めている中国系の会社も日本に何箇所か拠点もあるんですが非鉄に関しては熱心ですね。
なぜ上記の廃棄された機械類を集めてるのかと言えばレアメタルが目的です。普通の鉱山から金やレアメタルを集めるよりもどうも効率が良いらしいです。
ドル崩壊に備えて中国が市場で買っている金地金も相当量ですが、日本から輸入した都市鉱山の金も相当な量でしょう。前々からドル崩壊に備えて金を積み増ししている中国の資源戦略
は大したもんです。日本は資源輸入国と言われていますが実はレアメタルの資源大国です。これからは都市鉱山の精錬技術の向上と都市鉱山関連の市場が拡大していけば資源の循環から言えば素晴らしい事なんですがお上はチョットその点は理解していないようです。
あと中国の資源戦略は秀吉の鳥取城の兵糧攻めのように資源を買えるだけ買って積み増ししドル崩壊の事態に備え時間との戦いで必死で集めているという雰囲気が垣間見えます。一般に銅の被覆線の売値が3月くらいでしたかキロ当たり50円から60円が今では170円になっていましたから2倍から3倍ですね。それでも市中では非鉄の量が集まらないようです。
買えるだけ買え、値段は幾らでもいいとなると第一次世界大戦直前に於いて金子直吉率いる鈴木商店が鉄の買占めに走った実例を思い出した次第です。中国には金子直吉に相当する人が沢山いるんでしょうね。また時間ができましたら書き込みをしたいと思いますのでご迷惑でなければこれからも宜しくお願いします。
投稿: Stein | 2009年4月24日 (金) 08時01分
藤原先生おはようございます。
いつも丁寧な解説をありがとうございます。
あのNHKの番組でソロモンの方が語った内容の要点は、リスク分散型商品に対する危機感を当時も抱いていたという事ではなかったかと記憶します。
他の証券会社の姿勢よりも真摯なものが窺えました。
落語の立川流のお弟子さんが出し話題になった本の中に、藤原先生らしき方とのご交流の時の先生(らしき方)の言を回想する行がありました。
人様のお金を運用するに際し、値動きに同調して体内の血流の音が増幅されて聞こえるようだという内容は、責任を背負って働く方の現場が伺え、非常にリアリティーがありました。
kazuさん、皆さん、貴重な情報ありがとうございます。大変いい勉強になりました。
先生の周りに、更に多くの方の意識が集まっているように感じ、混沌の場での新たなシナプスの連鎖さえ想像できます。
いつか、リーダーシップの経験談で盛り上がる未来のこの場を想像しながら、自身のフィールドの創造を進めて行きたいです。
先生、皆さん、これからもよろしくお願いいたします。
投稿: 奥野彰久 | 2009年4月25日 (土) 06時40分
Steinさん、奥野彰久さん、こんにちは。いつもありがとうございます。NHKの特集テレビ、私も途中から見ました。たまたまテレビに、あの、ジョングットフレンドが映っていたので、あれっ、と思ってみました。懐かしかったですね。昔の本社やトレーディングフロア、ジョンも昔は若かったですね(笑)。でも彼のユニークで愛嬌のあるキャラクターは変わっていませんでした。ヘンリー・カウフマンも出ていましたね。彼が辞めた最大の理由はモーゲージというよりも、ソロモンがハイイールド債をはじめたことだと思いますが、同じことで、要するにリスクの大きなものを敢えてなぜ取り扱うのだということで、経営の姿勢に対する大きな抗議の意味があったと思います。そのカウフマンが最後はリーマンの取締役になっていたのですからね、噴飯ものです(大笑)。
それにしても80年代から90年代初めにかけてそれはソロモンの金融テクノロジーはすごかったですね。それは多くの日本人の想像をはるかに超えた世界だったと思います。私もまだ20代後半でした、若かった(大笑)。ニューヨークまで行ってまた学生時代のように積分なんかやるとは思ってもいませんでしたからね。今から振り返ると、あのときのスーパースターたちはどうしたのだろう、実にさまざまな人生があったなと思います。結局どんなにすごいことでも、神様のお許しのないものは決して成就しないのですね、それが私がそこで悟った最も大きな教訓です。
カウフマンが辞めた頃からソロモンもウォール街もどんどんおかしくなっていきました。ひたすら金儲けだけの世界です。儲かれば何をしても良いという文化が急速に広がっていきました。それでソロモンをもう辞めようと思い、特にモーゲージの分析が仕事の中心でしたから、自分がやっていたことを本にまとめました。http://www.fujiwaraoffice.co.jp/companyinfo/book/top.php?page=3
にある、米国モーゲージ証券投資の基礎と応用というずいぶん分厚い本を書きました。これは意味がありましてね、必ず今の金融は行き詰って全部瓦解する。そのあと、もう一度金融を立て直さなければならなくなる。そのき、ここまでの金融技術なら使っても大丈夫だろうというところを書いたのです。この第2巻には第3巻の目次の予告が書いてあります。でも最初から第3巻は書くつもりがありませんでした。そこに書いたのは、これはもう行きすぎだから止めた方がいいと思った金融商品です。
それでこれを書き終わる頃から、何か自分の気持ちのなかに表現しきれない何かがあるのを感じました。そしてそれを本にしたのが同じページにある『共感・勇気・自然』でした。何かその後から今に至る、そしてこの先の世の中の動き、自分が何をするかが、全部書かれているのです。自分でも驚きます。
時は流れました。新しい未来をみんなの力で創るときですね。最近、怠け癖のついている人に限って、理想はそうだけど・・・、という言葉を口にします。足元が流される前に理想に向かって動いていったほうがいいよと思うのですが、みんながそうなるわけでもありません。今の時代は「立て分け」というプロセスが入っているので、一人一人結論を出してもらわないとならないのです。かまわずみんなを救うということは神様から許されていないようですね。
とにかく前向きに明るく温かく、良い仲間を得て後ろを振り向かずに行動していくことが最も大切なことであり、最も早く最も確実にすばらしい世の中を創る方法だと思います。
どうぞ引き続きご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年4月25日 (土) 07時32分
藤原様 こんにちわ。
NHK特集で名前は忘れてしまいましたが金融は脇役でなければならないと言っていた方がいました。この言葉を聞いて思い出したのが戦前の陸軍の参謀です。分を弁えて補佐に徹するのが参謀だと思うのですが辻政信中佐は陸軍大学校を優秀な成績で卒業しエリート街道をまっしぐらに進んだ軍人でしたが上を押しのけて自分勝手に何でも進めてしまう男だったようです。
インパール作戦の牟田口中将も無茶苦茶な作戦を行ったにも関わらず部下に責任を押し付けて責任を取らず畳の上で天寿を全うしましたが、今回の金融危機も極東国際軍事裁判のように責任者を処罰する方向になっていくんでしょうか。
レバレッジにしろ日本軍の陸軍大学校の教育と似ていますね。
兵力が少なくても精神力と銃剣突撃で勝てるという妄想がそっくりですね。理論が正しければ何でも突破できるものでもないだなと今回の金融危機を見て思いました。陸軍の教育を知る上で上法 快男著「陸軍大学校」という本は結構参考になりました。
雨が降っていて寒いのでお体をご自愛ください。それではまた宜しくお願いします。
投稿: Stein | 2009年4月25日 (土) 14時28分