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アメリカで広がる宗教離れ 「leader090310.mp3」をダウンロード
投稿者 Naoya Fujiwara 時刻 17時31分 リーダーシップ | 固定リンク Tweet
先生、毎週お忙しい中、貴重な情報を届けてくれて有り難うございます。
インターネットという、革命的な技術に触れられる時代に生まれて、とても幸運に思います。 そのおかげで、どれだけ社会がクリアーになった事でしょうか。
以前紹介された”霊界物語”を読んでいます。 長い詩が多数紹介されていますが、表現の多様さ、語群の量に大変驚きました。 と同時に、自分はいつの間にここまで感情や感覚が表せなくなってしまったのか、と落胆しました。
まだ、全14巻中の3巻目ですが、現 神 霊と出てくる霊とは自然のことですか? 自然界物語 それとも人の精神の事ですか?
無知で済みません。 今後も、このインターネット放送局で先生やコメントされる方々の意見から色々と勉強させて頂きます。 お願いします。
投稿: 乱れ咲き 情(つれ)なき浮世の 物語 世の諺の そのままに... | 2009年3月12日 (木) 00時54分
乱れ咲き 情(つれ)なき浮世の 物語 世の諺の そのままに... さん、こんにちは。いつもありがとうございます。
霊界物語は実に奥が深いですね。本当にいろいろなことを学ばせてもらっていると思います。
ご質問の件ですが、霊界物語の文脈のなかでは魂ということではないでしょうか。自然のあらゆるものには魂、あるいは霊が宿っているというような文脈で理解できると思います。魂とはといえば、神の働きということでしょうか。
なかなか膨大な本で細かく解釈することが難しい部分が多いように思いますが、私はそのように思っている次第です。
どうぞ今後ともますますご活躍下さい。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月12日 (木) 08時04分
ロハスの成功にストレッチが必須 激しい運動の前後にストレッチをしましたか。日頃ストレッチしないと五十肩に成って行き詰まってしまいます。理屈では筋肉毎にストレッチと成りますからこれは大変なこと。ストレッチについて仮説を立てて、実験をして経験を蓄積しましょう。ストレッチの効果はすぐに、又は数日で自覚できます。もし、ものすごい肩凝りにしてしまうと、年単位のストレッチの努力が必要となります。首の周りのストレッチは、首の所で椎間板ヘルニアに成るといけないので、強いストレッチは厳禁。 頭の体操 独創的 について考えてみましょう。ストレッチは 独創的 の分かりやすい実例です。
投稿: kunio | 2009年3月12日 (木) 20時22分
kunio さん、こんにちは。いつもありがとうございます。はい、心して実践していきたいと思います。 ありがとうございます。
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月13日 (金) 07時37分
http://www.youtube.com/watch?v=m8AOaPN9874 実は宗教離れではなくて既に社会に当たり前に融合し 色々な展開をしている、そしてそれは戒律ではなく 享楽するものへと変化しているだけだと思います。 なので既存の縛りをするようなものは 廃れていくだけのことではないのかと思います。
仏教なら他人に諸行無常を唱えて49日かけて裁判 (審判)するなんてのはまさにこういうゲームと同じ レベルの物語でしかないと、私は思います。
ポストヒューマンと言う恐らく半世紀もすれば 一気に変化する人間の有様がもうすぐやってくる、 時代を見据えたものが徐々にではありますが 見えてきているだけに子供騙しのような 既存宗教も終焉の時が来たのだと思います。
神経細胞から計算回路を作成:イスラエルの研究チーム http://wiredvision.jp/news/200810/2008102423.html
投稿: 見学者 | 2009年3月13日 (金) 22時17分
宗教離れですか?意外でした。どこやらのニュースキャスターの話では『海外は日本とは逆で、無宗教と言うと信用されなくなる』と言っていました。よほど論理的にしっかりした説明が出来ない限り、外国では『私は無宗教です』とは言わないようにと言っていました。世の移り変わりは速いものですね。
ムスリムが米国では増加傾向にあるということでしょうか?まあ、これだけイスラム教原理主義者が過激な活動をしているのだから、彼らの世界観を知らずには世界は語れないのかもしれませんが、増加傾向にあるとはネエー。彼らは人間の憎悪をあおって布教していると言うことを聞いています。最近では米国人が自爆テロをしたと報じられていました。
先生が言われる『宗教離れ』で奇異に思えるのは、これだけ新約聖書の黙示録が描く世界が近づいているのにもかかわらず、キリスト教離れと言うことです。私のように頭が固い者は世の中には着いて行けなくなるかも知れません。でも誠実をモットーに頑張ります。
投稿: みかんちゃん | 2009年3月14日 (土) 16時10分
見学者さん、みかんちゃんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
欧州でも米国でも既存の宗教に救いがなくなってきたのでしょうね。宗教は教義が注目されますが、実際に宗教の力はどんな人が信者になっていて、信者が何をやっているかを見るとわかります。イスラムだけでなく、精神活動運動を含めて、新しい救いを求める仲間があちこちに広がりつつあります。世の中の転換期らしい姿ですね。
どうぞ引続きご活躍下さい。
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月14日 (土) 16時16分
唯物論は、もはや弊害のほうが強いのではないかと思っております。特に先進国にいたっては。
最近よく「アセンション」だの「2012年」だのと耳にしますが、まあ、これらの多くがインチキや科学的無知からくる間違いであるとしても、最近スピリチュアルやエコ生活を重視している人たちが、まさか本気で地球が「フォトンベルト」なるものに突入して、「5次元に移住する」だのといったことを信じているわけではないでしょう。
そういったオカルトや新興宗教紛いなことに対する「信仰」から彼らはボランティアやエコ、果てはロハスをやっているわけではなく、ごく自然に、自身が望んでこれらの活動を行っているのは、一目瞭然です。そして、それをスピリチュアル、あるいは「心の復権の時代」というのならば、確かに当たっているでしょう。まあ、神秘主義者のいうことを好意的に解釈してそれを「アセンション」だの「新人類」だのというのであれば、それは確かにそうなのかも知れません。
結局、宗教は確かに今聖書などを読み返してみれば非常に取ってつけたようなうまい部分もあるし、かといって科学だけを信じていればいいかといえば、そうとも言い切れない。地球環境が破壊され、そのうえグローバル化で世界規模で格差が拡大し、挙句の果てに科学の粋を結集させて作られた金融工学が破綻状態にある中で、人々が新たなる(それこそ既存の宗教や科学、お金以外の)価値観を見出そうとするのは、むしろ自然であると思います。
今、既存の宗教が力を失いつつありますが、次は唯物論を主体とした科学の方で、力の減退が起こりつつあると思います。まさしく、藤原先生のおっしゃった「理性の相対化」です。
たとえば、唯物科学によれば、人間の意識はすべて脳が作り出しており、死ねばすべておしまいということになります。そして、科学拡張主義者(私は、頑迷な科学主義者のほかに、俗に懐疑論者と呼ばれる方々も含まれると考えています)は、これに反目する事例や人々に対して、徹底的な攻撃や批判を行います。
彼らの批判は、「論理的」という意味では確かにそうでしょうが、しかし、普通の人々にしてみれば、彼らの説明を受けても、何か「違和感」が付きまとうといったところではないでしょうか。
すなわち、神秘主義者にしろ、あるいはスピリチュアリストにしろ、確かに科学拡張主義者の行っていることは、「論理的には正しいし、自分達も彼らに対抗できるだけの論理能力を持ち合わせていないが、しかし何か腑に落ちない部分がある」といったところが正直な彼らの感想でしょう。
「人間の脳の内部での電気信号や化学物質がどのような過程で伝わっているから、このような形で感覚が生じ、それにより我々が活動している」と、論理的に、理路整然とまくし立てられても、彼らに反論できるだけの論理能力はないが、しかし自分達の感性としては何か腑に落ちないというか、そんな感じが、さらなる理科離れやスピリチュアルブームへとつながる原動力になっているのではないかと思います。
私自身も、確かに彼ら科学拡張主義者に理路整然と語られたら、反論することはできませんが、しかし、やはり何か納得できない違和感がある。そしてそれは、理性というよりも感性の面においてです。だから、神秘主義者の気持ちもわからないわけではありません。もちろん、スピリチュアリストは、神秘主義者とは別ですが。
教育現場で、こんな事例が報告されております。小学校の高学年を受け持つある教師が、生徒達に自分にとってかけがえないものとは何だ」と尋ねて、その後何人かの生徒に意見を求めた後、この教師は「それは母親の愛情である」というようなことを言ったらしい(まあ今どきこんな子供だましのようなこととは言わないでくださいね)。しかし、その後、すぐにある生徒が立ち上がり、「先生、しかし母親の愛情も、すべては脳内のたんぱく質や電気信号がどうたらこうたら」と、非常に合理的で科学的な(笑)反論をして、、周りの生徒達からは拍手喝采を浴び、先生は大弱りだったらしいです。先生も頭にきてその生徒に、「じゃあおまえはそのたんぱく質と電気信号がかけがえのないものなのか」と激高したそうですが、これからこういった珍妙な光景は、おそらどんどん増えてくることでしょう。
確かに、上記の生徒の答えは、科学的、合理的であり、まったく「正しい」ですが、しかし、これは何か違うのではないかと思う人は、大勢いるのではないでしょうか。
唯物論は、資本主義の発展に深く貢献してきました。それは認めますが、そろそろその弊害も同時に語られてもいい時期に来ているのではないかと思います。
投稿: +9 | 2009年3月16日 (月) 22時24分
+9さん、こんにちは。いつもありがとうございます。おっしゃるように唯物論は終わりですね。というか、人類の非常に長い歴史のなかで、ほとんどの時間はエネルギーとモノは一体のものとして扱われてきたはずです。要するに人間のレベルが歴史的に大きく下がってきたのですね。しかしこのあたりで抜本的に立て直しが起きるのではないでしょうか。量子論が20世紀にみつかったことは、その大きな前兆のように思います。唯物論の極地からそれまでとは全然違うパラダイムが垣間見られるようになったということですね。面白い時代だと思います。どうぞ引続きご活躍ください。
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月17日 (火) 08時04分
はじめまして、藤原直哉先生の論説に大変感銘致しました。。 そこで一つ気になった点が御座いましたのでご報告兼ねまして、正しいと思われる件を書き込み致します。非常に重要な事だと思いましたので。よろしくお願い致します。
「対談 新しい日本を創ろう!その5 2009年2月19日 衆議院議員 近藤洋介先生 vs NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事 藤原直哉」 http://naoyafujiwara3.movie.coocan.jp/forum090219.mp3
この中の39分02秒あたりの所、
藤原先生:「でも逆に竹中さんて学者出身ですね・・・」 ですが、
藤原直哉先生、竹中氏は学者出身ではなく銀行マン出身という方が確かだと思われます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B9%B3%E8%94%B5 より、 1973年、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入行。・・・ とありますとおり、竹中氏は銀行マン出身だと思います。 詳細をご確認下さいませ。 恐らくWBSなど教授時代の印象が強くマスコミのデマ情報が元だと思われます。 これには日本全国の99%の人が誤解されていると思われます。 これをWBS放送で指摘したのが植草氏であったと記憶しております。私は放送後すぐに日本政策投資銀行を検索してその名簿を確かめた事を覚えております。 また植草氏はいわゆる「転び公防」の被害者で冤罪であることも確信致しております。
投稿: はろるど | 2009年3月17日 (火) 10時25分
はろるどさん、こんにちは、いつもありがとうございます。はい、竹中平蔵は最初は銀行員ですが、議員、大臣には大学の教員から出てきましたから、大学出身と言っています。ご了解下さい。ますますのご活躍をお祈りしております。 藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月17日 (火) 17時41分
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先生、毎週お忙しい中、貴重な情報を届けてくれて有り難うございます。
インターネットという、革命的な技術に触れられる時代に生まれて、とても幸運に思います。 そのおかげで、どれだけ社会がクリアーになった事でしょうか。
以前紹介された”霊界物語”を読んでいます。 長い詩が多数紹介されていますが、表現の多様さ、語群の量に大変驚きました。 と同時に、自分はいつの間にここまで感情や感覚が表せなくなってしまったのか、と落胆しました。
まだ、全14巻中の3巻目ですが、現 神 霊と出てくる霊とは自然のことですか?
自然界物語 それとも人の精神の事ですか?
無知で済みません。
今後も、このインターネット放送局で先生やコメントされる方々の意見から色々と勉強させて頂きます。 お願いします。
投稿: 乱れ咲き 情(つれ)なき浮世の 物語 世の諺の そのままに... | 2009年3月12日 (木) 00時54分
乱れ咲き 情(つれ)なき浮世の 物語 世の諺の そのままに... さん、こんにちは。いつもありがとうございます。
霊界物語は実に奥が深いですね。本当にいろいろなことを学ばせてもらっていると思います。
ご質問の件ですが、霊界物語の文脈のなかでは魂ということではないでしょうか。自然のあらゆるものには魂、あるいは霊が宿っているというような文脈で理解できると思います。魂とはといえば、神の働きということでしょうか。
なかなか膨大な本で細かく解釈することが難しい部分が多いように思いますが、私はそのように思っている次第です。
どうぞ今後ともますますご活躍下さい。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月12日 (木) 08時04分
ロハスの成功にストレッチが必須
激しい運動の前後にストレッチをしましたか。日頃ストレッチしないと五十肩に成って行き詰まってしまいます。理屈では筋肉毎にストレッチと成りますからこれは大変なこと。ストレッチについて仮説を立てて、実験をして経験を蓄積しましょう。ストレッチの効果はすぐに、又は数日で自覚できます。もし、ものすごい肩凝りにしてしまうと、年単位のストレッチの努力が必要となります。首の周りのストレッチは、首の所で椎間板ヘルニアに成るといけないので、強いストレッチは厳禁。
頭の体操
独創的 について考えてみましょう。ストレッチは 独創的 の分かりやすい実例です。
投稿: kunio | 2009年3月12日 (木) 20時22分
kunio さん、こんにちは。いつもありがとうございます。はい、心して実践していきたいと思います。
ありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月13日 (金) 07時37分
http://www.youtube.com/watch?v=m8AOaPN9874
実は宗教離れではなくて既に社会に当たり前に融合し
色々な展開をしている、そしてそれは戒律ではなく
享楽するものへと変化しているだけだと思います。
なので既存の縛りをするようなものは
廃れていくだけのことではないのかと思います。
仏教なら他人に諸行無常を唱えて49日かけて裁判
(審判)するなんてのはまさにこういうゲームと同じ
レベルの物語でしかないと、私は思います。
ポストヒューマンと言う恐らく半世紀もすれば
一気に変化する人間の有様がもうすぐやってくる、
時代を見据えたものが徐々にではありますが
見えてきているだけに子供騙しのような
既存宗教も終焉の時が来たのだと思います。
神経細胞から計算回路を作成:イスラエルの研究チーム
http://wiredvision.jp/news/200810/2008102423.html
投稿: 見学者 | 2009年3月13日 (金) 22時17分
宗教離れですか?意外でした。どこやらのニュースキャスターの話では『海外は日本とは逆で、無宗教と言うと信用されなくなる』と言っていました。よほど論理的にしっかりした説明が出来ない限り、外国では『私は無宗教です』とは言わないようにと言っていました。世の移り変わりは速いものですね。
ムスリムが米国では増加傾向にあるということでしょうか?まあ、これだけイスラム教原理主義者が過激な活動をしているのだから、彼らの世界観を知らずには世界は語れないのかもしれませんが、増加傾向にあるとはネエー。彼らは人間の憎悪をあおって布教していると言うことを聞いています。最近では米国人が自爆テロをしたと報じられていました。
先生が言われる『宗教離れ』で奇異に思えるのは、これだけ新約聖書の黙示録が描く世界が近づいているのにもかかわらず、キリスト教離れと言うことです。私のように頭が固い者は世の中には着いて行けなくなるかも知れません。でも誠実をモットーに頑張ります。
投稿: みかんちゃん | 2009年3月14日 (土) 16時10分
見学者さん、みかんちゃんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
欧州でも米国でも既存の宗教に救いがなくなってきたのでしょうね。宗教は教義が注目されますが、実際に宗教の力はどんな人が信者になっていて、信者が何をやっているかを見るとわかります。イスラムだけでなく、精神活動運動を含めて、新しい救いを求める仲間があちこちに広がりつつあります。世の中の転換期らしい姿ですね。
どうぞ引続きご活躍下さい。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月14日 (土) 16時16分
唯物論は、もはや弊害のほうが強いのではないかと思っております。特に先進国にいたっては。
最近よく「アセンション」だの「2012年」だのと耳にしますが、まあ、これらの多くがインチキや科学的無知からくる間違いであるとしても、最近スピリチュアルやエコ生活を重視している人たちが、まさか本気で地球が「フォトンベルト」なるものに突入して、「5次元に移住する」だのといったことを信じているわけではないでしょう。
そういったオカルトや新興宗教紛いなことに対する「信仰」から彼らはボランティアやエコ、果てはロハスをやっているわけではなく、ごく自然に、自身が望んでこれらの活動を行っているのは、一目瞭然です。そして、それをスピリチュアル、あるいは「心の復権の時代」というのならば、確かに当たっているでしょう。まあ、神秘主義者のいうことを好意的に解釈してそれを「アセンション」だの「新人類」だのというのであれば、それは確かにそうなのかも知れません。
結局、宗教は確かに今聖書などを読み返してみれば非常に取ってつけたようなうまい部分もあるし、かといって科学だけを信じていればいいかといえば、そうとも言い切れない。地球環境が破壊され、そのうえグローバル化で世界規模で格差が拡大し、挙句の果てに科学の粋を結集させて作られた金融工学が破綻状態にある中で、人々が新たなる(それこそ既存の宗教や科学、お金以外の)価値観を見出そうとするのは、むしろ自然であると思います。
今、既存の宗教が力を失いつつありますが、次は唯物論を主体とした科学の方で、力の減退が起こりつつあると思います。まさしく、藤原先生のおっしゃった「理性の相対化」です。
たとえば、唯物科学によれば、人間の意識はすべて脳が作り出しており、死ねばすべておしまいということになります。そして、科学拡張主義者(私は、頑迷な科学主義者のほかに、俗に懐疑論者と呼ばれる方々も含まれると考えています)は、これに反目する事例や人々に対して、徹底的な攻撃や批判を行います。
彼らの批判は、「論理的」という意味では確かにそうでしょうが、しかし、普通の人々にしてみれば、彼らの説明を受けても、何か「違和感」が付きまとうといったところではないでしょうか。
すなわち、神秘主義者にしろ、あるいはスピリチュアリストにしろ、確かに科学拡張主義者の行っていることは、「論理的には正しいし、自分達も彼らに対抗できるだけの論理能力を持ち合わせていないが、しかし何か腑に落ちない部分がある」といったところが正直な彼らの感想でしょう。
「人間の脳の内部での電気信号や化学物質がどのような過程で伝わっているから、このような形で感覚が生じ、それにより我々が活動している」と、論理的に、理路整然とまくし立てられても、彼らに反論できるだけの論理能力はないが、しかし自分達の感性としては何か腑に落ちないというか、そんな感じが、さらなる理科離れやスピリチュアルブームへとつながる原動力になっているのではないかと思います。
私自身も、確かに彼ら科学拡張主義者に理路整然と語られたら、反論することはできませんが、しかし、やはり何か納得できない違和感がある。そしてそれは、理性というよりも感性の面においてです。だから、神秘主義者の気持ちもわからないわけではありません。もちろん、スピリチュアリストは、神秘主義者とは別ですが。
教育現場で、こんな事例が報告されております。小学校の高学年を受け持つある教師が、生徒達に自分にとってかけがえないものとは何だ」と尋ねて、その後何人かの生徒に意見を求めた後、この教師は「それは母親の愛情である」というようなことを言ったらしい(まあ今どきこんな子供だましのようなこととは言わないでくださいね)。しかし、その後、すぐにある生徒が立ち上がり、「先生、しかし母親の愛情も、すべては脳内のたんぱく質や電気信号がどうたらこうたら」と、非常に合理的で科学的な(笑)反論をして、、周りの生徒達からは拍手喝采を浴び、先生は大弱りだったらしいです。先生も頭にきてその生徒に、「じゃあおまえはそのたんぱく質と電気信号がかけがえのないものなのか」と激高したそうですが、これからこういった珍妙な光景は、おそらどんどん増えてくることでしょう。
確かに、上記の生徒の答えは、科学的、合理的であり、まったく「正しい」ですが、しかし、これは何か違うのではないかと思う人は、大勢いるのではないでしょうか。
唯物論は、資本主義の発展に深く貢献してきました。それは認めますが、そろそろその弊害も同時に語られてもいい時期に来ているのではないかと思います。
投稿: +9 | 2009年3月16日 (月) 22時24分
+9さん、こんにちは。いつもありがとうございます。おっしゃるように唯物論は終わりですね。というか、人類の非常に長い歴史のなかで、ほとんどの時間はエネルギーとモノは一体のものとして扱われてきたはずです。要するに人間のレベルが歴史的に大きく下がってきたのですね。しかしこのあたりで抜本的に立て直しが起きるのではないでしょうか。量子論が20世紀にみつかったことは、その大きな前兆のように思います。唯物論の極地からそれまでとは全然違うパラダイムが垣間見られるようになったということですね。面白い時代だと思います。どうぞ引続きご活躍ください。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月17日 (火) 08時04分
はじめまして、藤原直哉先生の論説に大変感銘致しました。。
そこで一つ気になった点が御座いましたのでご報告兼ねまして、正しいと思われる件を書き込み致します。非常に重要な事だと思いましたので。よろしくお願い致します。
「対談 新しい日本を創ろう!その5 2009年2月19日 衆議院議員 近藤洋介先生 vs NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事 藤原直哉」
http://naoyafujiwara3.movie.coocan.jp/forum090219.mp3
この中の39分02秒あたりの所、
藤原先生:「でも逆に竹中さんて学者出身ですね・・・」
ですが、
藤原直哉先生、竹中氏は学者出身ではなく銀行マン出身という方が確かだと思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B9%B3%E8%94%B5 より、
1973年、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入行。・・・
とありますとおり、竹中氏は銀行マン出身だと思います。
詳細をご確認下さいませ。
恐らくWBSなど教授時代の印象が強くマスコミのデマ情報が元だと思われます。
これには日本全国の99%の人が誤解されていると思われます。
これをWBS放送で指摘したのが植草氏であったと記憶しております。私は放送後すぐに日本政策投資銀行を検索してその名簿を確かめた事を覚えております。
また植草氏はいわゆる「転び公防」の被害者で冤罪であることも確信致しております。
投稿: はろるど | 2009年3月17日 (火) 10時25分
はろるどさん、こんにちは、いつもありがとうございます。はい、竹中平蔵は最初は銀行員ですが、議員、大臣には大学の教員から出てきましたから、大学出身と言っています。ご了解下さい。ますますのご活躍をお祈りしております。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2009年3月17日 (火) 17時41分