藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2008年12月9日 追い詰められる人々
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コメント
藤原先生、いつも貴重な情報、そして勇気をありがとうございます。
先生のラジオを知ってから1年と少しになります。毎週火曜日の夕刻を本当に楽しみにしてきました。
最近では、出口王仁三郎を読んでみたいと思うようになりました。ネットで購入した
「霊界物語」。まだ第三巻に入ったところですが、ダンテの神曲、聖書の「ヨハネの黙示録」、折口信夫の死者の書などが心をよぎります。深いところは解りませんが、静かな、心にしみじみ問いかけるような世界かと感じます。
ところでこの本は全81巻ということなのですが、これは1巻から順に読むのが良いでしょうか。バッハの平均率は練習するとき一巻の一番のプレリュードから弾かないとわからないものでなく、どこから入っても平均率の世界と思うのですが、この本はどのようでしょうか。
先生はどのようにお読みになってきましたでしょうか。もしおさしつかえなければ何かお教え願えませんでしょうか。もしもご迷惑な質問でしたらどうぞお許しください。
外は火の粉舞い飛ぶほどの暴風雨、こんなとき、しっくりくるのがこうした本ではないかと感じます。先生のラジオから、世界の厳しい現実と、あたたかな心地よい霧の中の散策をお教え頂いているように思います。
投稿: kirako | 2008年12月 9日 (火) 22時58分
kirako さん、こんにちは。いつもありがとうございます。隠され続けてきた歴史の秘密が明らかになりつつあるときですね。
みんなこの崩壊のプロセスを気にするのですが、もっと大切なことはこの崩壊後にどう生きるかです。それにはこの崩壊の意味を悟らなければなりません。そうしないと何が壊れて何が残るかがわからないのです。
出口王仁三郎の霊界物語は、この崩壊後の生き方を教えてくれるというか感じさせてくれる非常に稀な本だと思います。この大混乱から抜け出したときにどんな光景が広がっているか。たとえばこんな人はこんな感じに、あんな人はあんな感じにという具合に。
私も専門家ではありませんから「正しい」読み方はご指導できませんが、私は最初から読んでいきました。時間のあるときに、とにかく目を走らせるという感じです。特に頭で内容を整理しようと思わないほうがいいですね。そういう理解の範囲を超えた本です。音読すると良いとも言われていますが、私はなかなかそこまで手が回りません。またすごい方は全巻を何度も読まれていますね。
どうぞ引き続きお元気にお過ごしください。いつもありがとうございます。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2008年12月10日 (水) 08時42分
いつも貴重な意見をおきかせいただき、ありがとうございます。
ドルの信任の問題は、既に10年以上前から話題になっていますが、結局今日まで崩れませんでした。それが今回の危機を理由に崩れるのか、それとも薄氷を踏むような政策で、もう一度持ち直すのかは私にはわかりませんが、後者はかなり難しい道のりではないかと思っています。
アメリカの立場に立って考えるならば、自分が保有している明らかに過剰な債務をいかに合法的に他国に押しつける(あるいは踏み倒す)かを考えざるを得ないですよね。
そういう事態を許したのも、アメリカを除く世界とは言えなくもないですが。
最近ネット上では、アメロ(北米共通通貨)の導入や、新ドルの導入がよく囁かれています。そのタイミングとして最も早ければ、オバマ大統領の就任時という話もあるようです。
問題は、この実質的なデフォルトを受けて、アメリカが世界における今の地位を維持し続けることができるかどうかだと思っています。
それが難しくなるようであれば、アメリカとはいえども意見がまとまらず、市場システムによるドルの暴落という惨状を引き起こし、インフレへの道のりを進むことになるのかな?と最近考えています。
日本も、貿易抜きには国の基盤が成立しないので、結局世界経済が大混乱になっては厳しいですね。万一の時には、食料とエネルギーの確保が何より重要なると思っていますが、都会暮らしの私どもなどはそのタイミングを図りかねる日々です。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
投稿: about | 2008年12月10日 (水) 13時20分
aboutさん、こんにちは。いつもありがとうございます。アメリカは一枚づつカードを切っていくつもりでしょうね。野球拳のように。ですから最後は何でもありになると思いますよ。今回の世界大恐慌は半端ではありません。来年にはそのすごさに世界中が絶句すると思います。日本も大きな視野で考え、行動しないといけませんね。どうぞ引続きご活躍下さい。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2008年12月10日 (水) 23時13分
どうやら、理性バブルもはじけそうな予感がいたします。
最近の金融恐慌を見事的中させたことで、さらに評価が高まっているラビ・バトラですが、それでもやはり彼を批判する者は多くおります。いや、もちろん批判することはいいのですが、その内容があんまりなので、多少苦笑いしつつ見ております(苦笑)。
いわゆる、今まで「正統派経済学者」、あるいは「合理主義者」と言われていた(あるいは自らそのように称してきた)連中ですが、彼らがかつて何を言ってきたのか。
「小泉、竹中路線のおかげで経済は回復中」「弱肉強食という科学的な観点からみても、経済格差はいいことだ」「金がすべて」「日本もアメリカを見習って、金融立国化しよう」
まあ、こんなことばかりですが、これが「理性主義」だの「正統派」だのという美名のもとに喧伝されていたわけです。しかし、今日において、彼らの言うことがいかにいい加減なものであるか、わかったかと思います。そして、こういった連中は自分達を合理的である主張し、ラビ・バトラや藤原先生、果ては「ゼロ成長論」を展開した下村博士などを嘲笑し、一方的に攻撃してきたわけです。
そして、今度は彼らが結果的に嘲笑される立場になるのですが、自己防衛の意味もあるのでしょうが、例えば、ラビ・バトラの「問題点」などを荒探しして、批判することで自らの正当性を保とうと必死のようです。
曰く、「ラビ・バトラの予言が当たっているというならば、キリストからノストラダムスにいたるまで今までのエセ終末論者の予言も当たっていることになるからそんなことはありえない」、「彼の主張する武人、知識層、富裕者のサイクル論は学問的に裏付けがないもので、ただそれぞれの時代に都合よく当てはめているだけだ、そんなものは認められない」、「ラビ・バトラは瞑想だの神のシナリオだのといい加減なものを頼りに予測している。そんなものを認めてもいいのか」、「今のところ、彼のいうことが当たっているように見えるが、いずれ資本主義やアメリカは再生する」
藤原先生は理屈や論理と叫ぶ連中を「地頭が悪い」とおっしゃっていましたが、なんとなくわかるような気がいたします。
反論すればきりがないですが、まずラビ・バトラをエセ予言者と一緒に論ずることはできません。エセ論者はそのほとんどがはずれてばかりで、当たったとしてもせいぜい1,2回くらいです。その1,2回でもって当たったと騒いでいるのですが、これは過去の彼らの発言を注意深く調べれば、すぐにわかることです。しかし、ラビ・バトラは、彼独自の視点ではあるとしても、イランの王制崩壊、共産主義滅亡、そして今回の資本主義のバブル崩壊と、いずれも、その現象が実現する前に極めて高い的中率で主張しているわけです。すなわち、1,2回当たったくらいで騒いでいるエセ予言者とは全く違います。ラビ・バトラが予測を外しまくり、今回だけ当たったというならば、この批判も妥当ですが、現実にはそうではないわけです。
また、彼のサイクル論も、確かに学問的な意味では公的に認められた説ではありませんが、しかし、彼は彼なりの視点と、このサイクル論でイラン王制崩壊や共産主義崩壊を予見しているわけで、それは極めて高い的中率を誇っているというわけです。今回の金融危機にしろ、彼の予測通りに(今のところ)なっているわけでしょう。
さて、ここで一つ考えていただきたいのですが、はたして「合理主義者」や「正統派(これに属さない考え方は、基本的に異端派とされます)」を自負してきた連中のなかで、ラビ・バトラを超える的中率を誇り、「正しく未来予測」を行ってきたものはいったいどれだけいるのでしょうか(笑)。結果は、はたしてどちらに軍配が上がったでしょうか?
上記を見ればわかりますが、むしろ格差を奨励し、金融立国化を賛美し、競争マンセーだった意見がほとんどだったような気がいたしますが(笑)。確か小泉、竹中路線のおかげで「経済は回復中」なはず話だったような?
自分達は一つとして未来予測できなかったくせに、他人には難癖ばかり付けるのかとあきれます。
瞑想や神のシナリオ云々はまあ、信じる信じないの次元になってくるので、あくまでもそういう「非科学的な(笑)」認めないと言い張るのなら、それはそれで結構ですが、瞑想にどれだけの効果があるのかはともかく、少なくとも彼は彼なりの視点や観察眼、また自分の感性などから様々な予測を行ってきたわけであって、やはり外しまくっている連中にそのことで言われる筋合いはございません。まず「正確な」未来を予測してからご立派に批判してほしいものです。
こうしてみると、その時代もっとも「合理的、理性的」といわれている連中も、単なる「大多数派」にしか過ぎず、しかも、決定的な局面においてはむしろ「大多数派」のほうが間違えることが多いということですね。これにはトマス・クーンの「パラダイム説」が関係してくると思うのですが、まあ、これに関してはここではあまり述べません。
ある意味、こういう心理が働くのでしょう。たとえ予測がはずれても、「みんながこう言っていた」「その時代はそれが最も常識的な考え方だった」「だから俺には責任がない」と。そのくせ、こういう連中は「異端派」の読みが外れると、「責任論」を振りかざして陰湿なリンチを行います。公的な場で言った以上は責任を持てと。攻撃的でもある一方で、自分のことに関しては防御的でもあるというダブルスタンダードな連中です。
おそらく、小泉、竹中路線を奨励し、藤原先生を始め「異端」とされている方々を批判していた連中は、一斉に自分達には責任がない、と言い出すでしょう。2chで騒いでいた連中もそう。そのくせ、自分達が正しい立場に立てば、寄ってたかって攻撃しようとする。まったく
「理屈バカ」な方々です。
「理性的な」あんたらの予測がはずれまくり、「瞑想」やら「神のシナリオ」を展開する「非科学的な」「異端派」経済学者の読み通りに事が進んでいるとなると、我々はこれからの時代を生き抜くためには「理性」だけでなく、「感性」も必要という風に考えるべきではないかと思うのですが、まあ、こういう連中にはいっても無駄なことなのでしょう。
長くなって申し訳ありませんでした。藤原先生も引き続きご活躍ください。
投稿: +9 | 2008年12月11日 (木) 20時51分
+9さん、こんにちは。いつもありがとうございます。すごい力作のコメント、恐れ入ります。
世の中の本当の仕組みは実に複雑にできていまして、切り役と切られ役のお芝居で神劇が進展していくと考えるのが最も妥当だと思います。そうしますと、予測を外すのも当てるのも実は天のプロデューサーが書いたシナリオに沿ったもので、必ず外れれば人はまったく気持ちを動かさず、当たり続けてもまったく気持ちが変わらず、だから当たったり外れたりして人の気持ちを変え、行動を変えさせているのだと思います。相場でも地震でも、一方向に動くだけならなんでもないでしょう。でも上下に振れると大騒ぎになるでしょう。予測というものも同じようなものです。外れすぎても当たりすぎても、予測は実は予測の意味がなくなるのですね。予測も実は人の内面の進化を助けるために天がこの世に下したものですからね。
小泉竹中というか、新保守主義・新自由主義の連中、あるいは理性しか信用しない連中のレベルは、それは下の下ですから、ヤクザの世界で言えばチンピラというか、鉄砲玉のような役割の人たちです。
しかし映画でも劇でも見てください。急いで破壊をするときにはこういう人たちの出番がありますでしょう。世の中もそんなものです。
まぁ、神劇はますます面白くなっていますよ。どうぞ年末年始も来年も、十分ご堪能下さい。
ますますのご活躍をお祈りしております。
藤原直哉 拝
投稿: 藤原直哉 | 2008年12月11日 (木) 22時12分