要約
藤原直哉氏は「良い仕事をしたければ内部摩擦を減らせ」というテーマで講話を行いました。組織における仕事は主に3種類(社会に対する仕事、異なる部署に対する仕事、部署内部の仕事)に分けられ、良い仕事をするためには外部に対する仕事に最大の労力を費やし、内部調整に費やす労力を最小限にすべきだと説明しました。
藤原氏は電気回路の内部抵抗に例え、内部抵抗が大きいと外部に対するエネルギーが減少し、本来の機能を果たせなくなると指摘しました。多くの行き詰まった組織、特に中央省庁では、仕事の大半が内部調整に費やされており、本来の目的である社会への貢献が疎かになっていると批判しています。
昭和30年代の高度成長期には、役所は迅速に意思決定し、先進的に動いていましたが、現在は内部調整に多くの時間を費やし、非効率になっていると指摘しました。藤原氏は、内部調整が多いと汚職や誘惑の機会も増えると警告しています。
AIの活用について、藤原氏はAIが内部調整の効率化に大きく貢献できると主張しました。AIは感情に左右されず、24時間働け、汚職の誘惑に負けず、中立的な判断ができるため、内部抵抗を減らすのに適していると述べています。特に行政改革や政治改革においてAIを活用することで、無駄や不正を発見し排除できる可能性を示唆しました。
組織のトップレベルでは、AIを使いこなす人間同士の戦略的な意思決定が重要になると指摘し、最終的には人間とAIがそれぞれの役割を持って共存する形になるだろうと予測しています。
最後に、国民全体の意思統一の難しさについて触れ、情報開示の重要性を強調しました。問題を事前に公表し、真実を共有することで、内部抵抗を減らし、より良い意思決定ができると結論づけています。
章立て
良い仕事と内部摩擦の関係00:00:02
藤原直哉氏は、仕事には社会に対する仕事、異なる部署に対する仕事、部署内部の仕事という3種類があると説明しました。良い仕事をするためには、外部に対する仕事に最大の労力を費やし、内部調整に費やす労力を最小限にすべきだと主張しています。これを電気回路の内部抵抗に例え、内部抵抗が大きいと外部へのエネルギー出力が減少し、本来の機能を果たせなくなると説明しました。
行き詰まった組織の特徴00:01:27
藤原氏は、多くの行き詰まった組織、特に中央省庁では仕事のほとんどを内部調整に費やしていると指摘しました。現場を持たない中央省庁では、部署内部や政治との調整に多くの時間を費やし、本来の目的である社会への貢献が疎かになっていると批判しています。昭和30年代の高度成長期には役所は迅速に意思決定し先進的に動いていたが、現在は内部調整に多くの時間を費やし非効率になっていると述べました。
内部調整と汚職の関係00:04:12
藤原氏は、内部調整が多いと人間関係の中で汚職や誘惑の機会も増えると警告しています。人間同士の調整では汚職、誘導、脅迫などの誘惑が生まれやすいと指摘しました。
AIによる内部抵抗の削減00:04:43
藤原氏はAIが内部調整の効率化に大きく貢献できると主張しました。AIは感情に左右されず、24時間働け、汚職の誘惑に負けず、中立的な判断ができるため、内部抵抗を減らすのに適していると述べています。特に行政改革や政治改革においてAIを活用することで、無駄や不正を発見し排除できる可能性を示唆しました。
人間とAIの役割分担00:10:12
組織のトップレベルでは、AIを使いこなす人間同士の戦略的な意思決定が重要になると藤原氏は指摘しました。AIが内部調整を効率化する一方で、最終的な意思決定や大きな戦略については人間が担当するという二段構えの体制になると予測しています。特に局長以上のレベルでの意思統一が重要であり、強力なリーダーシップが必要だと述べました。
国民全体の意思統一と情報開示00:12:37
藤原氏は、国民全体の意思統一の難しさについて触れ、情報開示の重要性を強調しました。国民の中にはさまざまな考え方があり、その意思統一は困難ですが、異なる考え方があることをお互いに理解することが重要だと述べています。問題を事前に公表し、真実を共有することで、内部抵抗を減らし、より良い意思決定ができると結論づけています。
情報の真実性と公開の重要性00:18:08
藤原氏は、情報には「本当に起こったこと」「政府内部での公式見解」「大衆に対して言うこと」の3種類があり、これらが異なることが多いと指摘しました。本当の情報は最後まで分からないことが多いが、時間が経つと何が正しかったかが見えてくると述べています。内部抵抗を減らし、未来に向けて行動するためには、情報公開と真実の共有が重要だと結論づけました。
アクションアイテム
藤原直哉氏は、組織の効率を高めるために内部調整に費やす労力を最小限にし、外部に対する仕事に最大の労力を費やすべきだと提案しました。00:00:18
藤原直哉氏は、AIを活用して内部抵抗を減らし、行政改革や政治改革を効率的に進めることを提案しました。00:06:26
藤原直哉氏は、問題を事前に公表し、真実を共有することで内部抵抗を減らし、より良い意思決定ができるようにすることを提案しました。00:17:08
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